クーラーボックスにカビが?!自力で除カビする方法とカビを防ぐお手入れ方法

行楽シーズンに、家族で山へピクニック!食中毒対策としてお弁当をクーラーボックスに入れようとしたところ、カビが生えていた!今回はクーラーボックスのカビの原因とカビ取り方法、そしてカビを防ぐ保管方法をご紹介していきます。

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1. クーラーボックスにカビが生える原因

なぜクーラーボックスにカビが生えてしまうのでしょうか。カビ発生の原因には次のようなことがあります。

1-1. 結露

結露はカビ発生の大きな原因です。結露はクーラーボックスの内側と外気温の温度差によって生じます。結露ができる要因には、

● 炎天下での使用

● 素材の断熱性が低い

● 地面に直接置いている

といったことによりクーラーボックスの内と外で温度差ができ、結露が発生します。特に、断熱性が低いクーラーボックスでは、中の冷気が外気によって温められクーラーボックスの表面に結露が発生しやすいです。そして結露したクーラーボックスを乾かさず、湿った状態で保管してしまうと保管している間にカビが生えてしまいます。

1-2. 汚れの付着

屋外で使用するクーラーボックスは使うシチュエーションによって様々な種類の汚れが付着します。キャンプやバーベーキュー、海水浴やピクニックでは砂や泥汚れ、飲食物の汚れが付着し、釣りで使っている場合は海水や魚とともに砂やエサ、海藻などによる汚れが付着します。

クーラーボックスを使った後洗い方が不十分であったりよく乾かさずに保管してしまうとカビが生えてしまいます。

1-3. 素材の劣化

気がつくとクーラーボックスのあちこちに傷がついていることがあります。外で使っていると地面に擦れたり何かにぶつかったりなどしてクーラーボックスには傷がつきやすいです。傷がついているとその隙間に汚れが入り込み、洗ってもその場所には汚れが残りやすくなります。

実際、私自身が以前使っていたクーラーボックスの表面にも数か所傷があり、傷んだ部分やその周辺に黒ずみやカビのようなものが生えてしまいました。

外で使うものだからとクーラーボックスを少々雑に扱っていたり、長年使用して劣化してきているような場合は傷んだ箇所からのカビが生えやすくなります。

1-4. 保管状態が悪い

いくらクーラーボックス自体を清潔にしていても通気性が悪く高温多湿になりやすい場所や汚れた場所で保管しているとクーラーボックスにカビが生えてしまいます。

カビが生えたものの近くに置いているだけでカビがうつることもあります。シーズン以外は開けることがない物置に長期間保管していると埃が溜まる上、年間を通して温度や湿度の変化を受けてカビが生えやすくなります。一度片付けたら次に使うまでは放置してしまっているという場合は保管している間にカビが生えてしまいます。

2. クーラーボックスのカビ取り方法

クーラーボックスのカビは消毒用エタノールもしくは塩素系漂白剤で除去することが可能です。カビ取り作業にあたっては風通しの良い屋外でおこない、マスクとゴム手袋をして身体を保護しましょう。

2-1. 消毒用エタノールを使ったカビ取り方法

生え始めのカビであれば消毒用エタノールで除去することができます。

~用意するもの~

  • 消毒用エタノール
  • 清潔なタオル
  • スポンジや歯ブラシ、綿棒(必要に応じて)

~手順~

① カビ部分を重点的に、クーラーボックス全体に消毒用エタノールを噴射します。

② 数秒おいてから清潔なタオルで拭き取ります。

③ カビが残っているようであれば再度消毒用エタノールをかけ、歯ブラシや綿棒などを使ってカビを擦り落とします。

④ 最後に天日干しをして日光消毒します。

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2-2. 塩素系漂白剤を使ったカビ取り方法

長い間放置された頑固なカビや消毒用エタノールでは除去できなかったカビは塩素系漂白剤を使ってカビを除去します。

~用意するもの~

  • 塩素系漂白剤(スプレータイプがおすすめ)
  • キッチンペーパー
  • 清潔なタオル
  • スポンジや歯ブラシ、綿棒など(必要に応じて)

~手順~

① カビ以外の汚れは中性洗剤であらかじめ除去しておきます。(汚れがあると塩素系のカビ取り剤は効きが悪くなるため)

② カビ部分に漂白剤をスプレーし、上からキッチンペーパーをのせて垂れ落ちを防ぎます。(キッチンペーパーをのせてからさらにカビ取り剤をかけ直してもOKです。)

③ 5~10分程度放置します。

④ 時間が経ったらカビの状態を確認し、カビが残っているようであればスポンジや歯ブラシ、綿棒などを使ってカビ擦り落とします。

⑤ 最後に漂白剤をよく洗い流し、天日干しします。

以上がクーラーボックスのカビ取り方法です。使用する漂白剤についてですが、塩素系漂白剤ではなく酸素系漂白剤でもある程度カビの除去は可能です。ただし、塩素系のものほど漂白力は強くありません。塩素の臭いが苦手、とりあえず酸素系漂白剤なら家にあるという場合は試してみてもいいでしょう。

※必ず換気を行い、ゴム手袋等で皮膚を保護してからカビ取りをしましょう。

出典:Amazon

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2-3. カビが除去できなかったときは?

漂白剤を使ってもカビが残ってしまったり、長く使っていてクーラーボックス自体の劣化もみられる場合は新しいものに買い替えた方がいいでしょう。

カビが残ったままだと衛生的もよくないですし、傷が多いとカビのリスクも高まります。長期間使ってきたものであれば保冷力も弱くなってきているはずです。カビ残り、クーラーボックスの劣化があればクーラーボックスを新調することをおすすめします。

3. カビ取りおすすめアイテム

クーラーボックスの中でもカビが生えやすいのがゴムパッキンです。スプレータイプのカビ取り剤で除去できればよいですが、残ってしまった場合におすすめなのがジェルタイプのカビ取り剤です。

ジェルタイプのカビ取り剤の多くは尖端が細く尖り、垂れ落ちにくいジェル状になっているためパッキンに沿ってカビ取り剤塗布させることができます。垂れ落ちず密着してくれるので除去しにくいゴムパッキンのカビや細かい傷に生えたカビ取りにおすすめです。一つもっておけば、クーラーボックスだけでなく浴室や洗面所、キッチンや窓のゴムパッキンのカビにも使えるので様々なカビ取りシーンで活躍してくれるでしょう。

コパ・コーポレーション スパイダージェル

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4. カビを防ぐ保管方法

クーラーボックスのカビ対策として、まず使用後にしっかりと洗い清潔にすることです。

  1. クーラーボックスを使ったあと、汚れを拭きとる
  2. 油汚れなどは中性洗剤などを使って落とす
  3. パッキン部分の水気を拭きとる
  4. しっかりと全体を乾燥させてから保管する

特に、しばらく使用しないときには、キレイに汚れを落として乾燥させてから保管するようにしましょう。

また、どのように保管するのかも重要になります。

① 屋内の寒暖差の少ない場所

寒暖差のある場所で保管してしまうと結露によりカビが生えてしまいます。屋外は屋内よりも寒暖差が大きく、結露が生じやすいです。それだけでなく直射日光が当たる場所はクーラーボックス内の断熱材の劣化に繋がります。

大きく場所を取ってしまうクーラーボックスなので屋外の物置やベランダに収納してしまいがちですが、できるだけ室内で保管しましょう。また、せっかくきれいにしたクーラーボックスを屋外の収納庫に保管してしまうと再び汚れがつきカビの原因になるので室内での保管をおすすめします。

② 保管場所の定期的な換気

湿気によるカビを防ぐためにクーラーボックスを保管した場所は定期的に換気します。通気性の良い場所で保管できればよいですが、シーズン以外は物置に入れていることが多く通気性を維持するのは難しいと思います。

ですので、掃除がてら保管場所は定期的に換気してカビを防ぎましょう。クーラーボックス以外の収納物のカビ予防にもなります。扇風機やサーキュレーターを使ったり、小型除湿機を置くことで効率よく除湿・換気ができます。

■小型除湿機のカビ対策方法■

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③ 除湿剤を入れる

収納する際にクーラーボックスの中に除湿剤を入れるのもおすすめです。ボックス内の湿気を吸湿して内側にカビが生えるのを防ぐことができます。使用期間が過ぎた除湿剤は交換しましょう。

④ 付属の袋・通気性の良い入れ物にいれて保管

クーラーボックスを保管する際は付属の袋や通気性の良い入れ物に入れて保管します。密閉された箱やビニール袋はNGです。湿気と埃から守ることが目的なので適した入れ物が見当たらなければ薄手の大きめの布をかぶせておくだけでもいいです。

5. まとめ

今回はクーラーボックスのカビ取り方法と保管方法についてご紹介してきましたが、まとめると

● クーラーボックスのカビの主な原因は、結露と汚れ残り、クーラーボックスの傷みと保管状態の悪さが関係している。

● クーラーボックスのカビ取りには消毒用エタノールもしくは塩素系漂白剤を使用する。

● ゴムパッキンや細かい傷に生えたカビはジェルタイプのカビ取り剤がおすすめ。

● クーラーボックスのカビを防ぐには、使用後に十分に洗い、乾燥させることが基本。乾燥後は消毒用エタノールでカビ予防する。

● クーラーボックスを保管する際は、通気性がよく寒暖差が少ない屋内で保管する。

● 保管場所は定期的に換気し、必要に応じてサーキュレーターや扇風機、小型除湿機を使用する。クーラーボックスの中に除湿剤を入れるのもおすすめ。