
レンガが黒く汚れている――その正体はカビかもしれません。

日々のお掃除で、なかなかレンガにまで手が回らない方も多いのではないでしょうか。
実はレンガは、湿気や汚れがたまりやすく、カビが生えやすい素材のひとつなのです。
カビが生えると見た目が悪くなるだけでなく、放置すれば耐久性が低下し、健康面に悪影響を及ぼす可能性も。
この記事では、高圧洗浄機やカビ取り剤を使ったレンガの黒カビ除去方法と注意点、カビを予防するためのお手入れ方法を詳しく解説します。
レンガの汚れが気になる方はぜひ最後までお読みください。
■関連記事■外壁のカビとコケの違いとは?見分け方と効果的な除去・予防方法を徹底解説
| この記事で分かること |
| ・レンガに黒カビが生える原因 ・レンガの黒カビの落とし方 ・黒カビを予防する方法 |
目次
レンガに黒カビが生える原因
そもそもなぜレンガに黒カビが生えてしまうのでしょうか。主な原因は、表面や細孔にたまった汚れと、日当たりや風通しの悪さによって湿気が残ることと考えられます。
レンガの表面にたまった汚れがカビの栄養分になる
レンガが何からできているかをご存じでしょうか。
レンガは粘土や泥、砂を原料とする建築材料ですが、それらをブレンドして成型し、窯で焼き固めたり圧縮機で圧縮したりすることでできています。
レンガ自体を主な栄養源にするというよりも、表面や細孔に付着した土、ホコリ、有機物などがカビの栄養源になります。
圧縮する際にレンガの中には無数の空気穴ができます。
外壁やガーデニングに用いられるレンガを思い浮かべていただくと、表面がざらざらと粗く、小さな穴がたくさんあいていると思います。
空気穴は表面だけでなくレンガの内側にもありますから、目には見えなくてもカビの胞子はレンガの中にまで入り込むことができます。レンガは黒カビに限らずカビが生えにくい材質ではありますが、だからといってメンテナンスを怠るとレンガにも黒カビが生えてしまいます。
天気や日当たり・風通しの悪さ
レンガ表面にたまった汚れがカビの栄養分となりますが、黒カビが発生する大きな要因は、レンガに湿気が残りやすいことです。レンガが使われる場所といえば、外壁や玄関、お庭など屋外が中心だと思います。
雨風にさらされることで水分を含み、その水分がレンガの隙間や空気穴に溜まります。そして雨や曇りの日が続くと、レンガは乾くことなく水分を吸収し続けます。黒カビは栄養と湿気がある場所を好むため、レンガはかっこうの繁殖場所となるのです。日当たりの悪い場所にあるレンガの場合はなおさら黒カビが生えやすくなります。

住まい全体のカビリスクも確認しておこう
レンガの黒カビは落としても、湿気がたまりやすい環境だと同じ場所に出やすいのが厄介なところです。
カビリスク診断で、ご自宅がどれくらいカビを招きやすい住環境か一度確認しておくと安心です。
レンガの状態別・黒ずみ対処方法早見表
レンガの黒ずみは、黒カビだけでなく、コケ、土、排気汚れなどが原因の場合もあります。汚れの範囲やレンガ・目地の状態を確認し、自分で対応できる状態か判断しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| 表面に軽い土やコケが付いている | 柔らかいブラシや水で、目立たない場所から清掃する | 黒ずみが残る場合は、カビ以外の汚れも疑う |
| 小範囲に黒カビが疑われる | レンガに対応したカビ取り剤を、製品表示に従って使用する | 変色や傷みがないか、目立たない場所で試してから使用する |
| 高圧洗浄機を使用したい | レンガと目地の状態を確認し、弱い圧力から試す | ひび割れ、欠け、目地の劣化がある場合は使用しない |
| 広範囲に黒ずみがある・何度も再発する | 日当たり、排水、雨漏りなど湿気の原因を確認する | 外壁洗浄業者やカビ取り業者へ相談する |
| 高所や外壁全面に発生している | 状態を確認し、無理に自力で作業しない | 転落のおそれがあるため専門業者へ依頼する |
薬剤や高圧洗浄機を使用する場合は、レンガ、目地、周囲の植物や金属への影響を確認してください。
薬剤は製品表示に従い、高圧洗浄機は取扱説明書を確認して弱い圧力から使用しましょう。
レンガの黒カビを落とす方法
ついつい後回しになってしまいがちなレンガの黒カビですが、実際にカビが生えてしまったらどうしたらよいのでしょうか。ここからはレンガの黒カビをとる方法をお伝えしていきます。屋外のレンガのカビ取りをする際はお天気のいい日が続くタイミングを見計らっておこないましょう。
①高圧洗浄機で取る方法
外壁などの広範囲に黒カビが広がっている場合に有効な方法です。強い圧力で水を噴射し、黒カビだけでなくコケ・砂などの汚れも一気に落としてくれます。
レンガが全体的に黒っぽくなっているけれど、カビなのかコケなのか泥汚れなのかよく分からない、といったときでも「汚れ」として一掃してくれます。レンガの細かい隙間にまで入り込んだ砂や黒カビも取ってくれます。高価なイメージのある高圧洗浄機ですが、レンガだけでなく洗車などいろいろな用途にも使えますので一台持っておいてもいいかもしれません。
注意点
強力な洗浄力を持つ高圧洗浄機ですが、注意点があります。高圧洗浄機を使うことで目に見えるカビなどの汚れは取ることができますが、薬剤などを使用して除去するわけではなくあくまでも水で落とすので除菌・殺菌効果はありません。
ですので、深く根を張った黒カビは落としきれないこともありますし、効果は一時的なものと考えてください。水を使って落とすので、日当たりの悪い・風通しの良くない場所に使用されているレンガに高圧洗浄機を使用すると十分に乾かすことができず黒カビを取るどころか新たなカビを繁殖させてしまうことになりかねません。また、レンガ表面に傷ができ、カビが発生しやすくなってしまう可能性がもあります。
そういった場合はレンガの置き場所や使用環境自体を変える必要があります。
また、あまりにも圧が強すぎるとレンガが欠ける・傷めてしまうなどの恐れがあります。レンガに黒カビが生えているくらいですから湿気を含みレンガ自体が脆くなっている可能性もありますので洗浄機を使用する際はレンガの状態を確認してください。
■関連記事■高圧洗浄機でカビ取りはできる?使える場所・使えない場所と正しい手順
②外壁用カビ取り剤で取る方法
カビの範囲が狭い場合や黒カビを根本から除去したい場合は外壁用カビ取り剤を使用します。高圧洗浄機でおおまかな汚れやカビを除去した後、細かいところの黒カビを取り除く場合にもおすすめです。カビ取りに必要なものは以下の通りです。
準備するもの

- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- 汚れてもよい長袖・長ズボン
- カビ取り剤(外壁用のもの)
- ブラシ(歯ブラシ・デッキブラシなどカビの範囲に合わせて)
続いてカビ取りの手順です。
手順
①ゴム手袋、マスク、ゴーグル、長袖・長ズボンの衣類を着用します。外壁用カビ取り剤の強い臭いで気分が悪くなることや、皮膚に触れると肌荒れを起こすことがあるため、しっかりガードしましょう。
②レンガに対応した外壁用カビ取り剤を、目立たない場所で試してから使用します。使用量や放置時間は、製品表示に従ってください。
③時間が経ったらカビ取り剤を流水で洗い流します。黒カビがまだ残っているようであればブラシでこすったり、高圧洗浄機を使用して洗い流します。
注意点
カビ取り剤を使ってレンガの黒カビを取る場合にも注意点があります。カビ取りをしたい箇所の近くに植物や金属製のものがあると植物を枯らしてしまったり、金属を錆びさせてしまったりすることがあります。そうならないために、カビ取りを使用する前にビニールシートなどでカバーするようにしましょう。
レンガにも使用できるカビ取り剤には以下のようなものがありますので参考にしてみてください。商品によっては洗い流し不要のものなども出ていますので状況に合わせて選んでみてください。

TO-PLAN キエール コケ・カビ
出典:Amazon
③プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。
危険な成分は含まれていないため、安心してレンガのカビ取りができます。

④カビ取り剤と高圧洗浄機を併用する場合
カビ取り剤と高圧洗浄機を併用する場合は、レンガと目地の状態、薬剤の対応素材を確認してください。
薬剤を製品表示に従って使用した後、高圧洗浄機を弱い圧力から試しましょう。
カビ取り剤を使用しても、レンガ内部のカビまで完全に除去できるとは限りません。
また、薬剤処理後も洗浄時の飛沫や汚れの飛散は起こり得るため、周囲を養生し、製品表示で指定された保護具を着用してください。
美観を保ちつつ、再発も防ぎやすくなるため、プロの施工でもよく採用されている方法です。
レンガの黒カビを防ぐ方法
ではレンガの黒カビを防ぐ方法はないのでしょうか。レンガは
- 外壁
- 玄関のアプローチ
- 花壇
などに使われることが多く、その性質上簡単に動かしたり、手にもってジャブジャブ洗う、といったことは難しいと思います。そのため、レンガのカビは「予防する」というよりも「生えてから取り除く」という形になってしまいます。黒カビを最小限に抑えるためには、環境を変えられる場合はレンガを日当たりのよい場所に定期的に移動させたり、移動が難しい場合はときどき様子をみてあげましょう。レンガの色が赤茶色やグレーのような色の場合はなおさら黒カビが深刻化するまで気がつかないのでこまめにチェックすることが大切です。
場所によってはほとんど目に触れることがなく気づいた頃には自分では手に負えないくらいに黒カビや汚れが広がっていた・・・なんてこともありますので、そうなる前に気づいた時点でカビは取り除くようにしましょう。
■関連記事■日当りの悪い玄関にカビが発生!おうちでキレイに除去する方法をカビ取りのプロが伝授!
【カビ最新ニュース】記録的大雨の後は「レンガの黒カビ」に注意
2025年8月上旬、北日本から西日本の広い範囲で記録的な大雨が発生しました。
観測史上1位を更新した地点や、総降水量が600mmを超え、平年8月の月降水量の3倍以上となった地点もあり、線状降水帯の発生や大雨特別警報が出た地域も確認されています。
こうした大雨の後は、屋外のレンガが雨水を含んだまま乾きにくくなり、日当たりや風通しが悪い場所では黒カビが発生しやすい状態になります。
雨が続いた後は、十分に乾かすことを優先し、黒ずみが気になる場合は早めに除去して再発防止に繋げましょう。
レンガの黒カビに関するQ&A
レンガは表面がザラついていて汚れが残りやすく、黒ずみがいったん出ると戻りやすいのが特徴です。
よくある疑問を整理します。
Q1. レンガの黒い汚れは全部「黒カビ」ですか?
黒カビのほか、コケや排気汚れが混ざって黒く見えることもあります。
原因が断定できない場合でも、再発しやすい複合的な汚れとして対処し、洗浄後はしっかり乾かして様子を見るのが安全です。
Q2. 高圧洗浄だけで落とせますか?
表面の汚れは落とせますが、殺菌ではないため再発することがあります。
黒ずみが繰り返す場合は、日当たりや排水など、湿気が残る原因も確認してください。
薬剤と高圧洗浄機を併用する場合は、レンガと目地に使用できることを確認し、製品表示と取扱説明書に従いましょう。
Q3. 薬剤や高圧洗浄を使うときの注意点は?
薬剤は植物や金属に影響が出ることがあるので、周囲を養生してから使用します。
高圧洗浄は圧が強いとレンガが欠けたり目地が傷むことがあるため、目立たない場所で試してから作業すると安心です。
まとめ
レンガの黒い汚れは、黒カビのほか、コケ、土、排気汚れなどが原因の場合もあります。原因を決めつけず、レンガや目地の劣化状態も確認したうえで対処しましょう。
レンガは一見丈夫な素材に見えますが、実際には水分を含みやすく、微細な穴や凹凸に汚れや湿気が溜まりやすい構造をしており、湿気と栄養源がそろうとカビが発生・繁殖してしまいます。
黒カビが疑われる場合は、レンガに対応したカビ取り剤や高圧洗浄機を使用できることがあります。
併用する場合も完全な除去や再発防止を保証するものではないため、レンガと目地の状態を確認し、製品表示や取扱説明書に従って作業してください。
使用する薬剤や洗浄機には注意が必要で、植物や金属製品への影響、レンガへのダメージ、カビの胞子の飛散といったリスクを十分に把握したうえで作業を行う必要があります。無理にこすったり、圧の強すぎる洗浄をかけることでかえってレンガを傷めてしまうこともあるため、適切な強さ・方法での処置を心がけましょう。
また、レンガは構造上、一度黒カビが根を張ってしまうと完全な除去が難しくなるケースもあります。だからこそ、早期発見と日頃からの観察が何より大切です。移動できる場所であれば日当たりや風通しの良い場所に設置する、定期的に目視でチェックする、必要に応じて防カビ処理をしておくといった対策が、カビを最小限に抑えるポイントになります。
レンガの黒カビは、見落とされがちで後回しにされやすいものですが、気づいた段階でしっかり対処すれば、美観も保てて長持ちします。家庭でもプロレベルのケアができる今、ぜひ一度チェックしてみてください。
■関連記事■【2026年版】プロが厳選したおすすめカビ取り業者5選|費用相場・選び方も徹底解説


更新履歴
2026年8月更新:レンガの状態別判断早見表を追加し、黒カビの発生原因、カビ取り剤、高圧洗浄機を使用する際の注意点を一部見直しました。


コメント