結露が原因?!窓際の黒カビの除去方法をカビ取りのプロが解説

掃除しようと思ったら窓際に生えたカビで全体が黒ずんでおり、さらには接触していたカーテンにまでカビが生えてしまうことも。そこで、本記事では気になる窓際のカビに関して

  • 結露がなぜカビの原因となるのか
  • 窓際のカビ対策手順
  • カビを防ぐためのポイント

など、窓際の黒カビ対策について解説していきます。

なぜ窓際にカビが?!冬の結露にご用心!

最初に、なぜ窓際にカビが生えるのか原因について分析していきましょう。

まず、窓にカビが生えてしまう原因のほとんどが「結露」によるものです。特に寒くなる冬、自宅の窓に水滴が浮き出てくるのをよく見かけるようになりますよね。その水滴が、実はカビの発生を手助けしてしまっているんです。

結露がどうして起こるのか、その仕組みは以下の通りです。

窓にできる結露の仕組み

  1. 外気の温度が下がる(特に冬)
  2. 外気と室内の空気に温度差が生じる
  3. 室内の、窓付近のあたたかい空気が冷やされる
  4. 空気に含まれていた水分量が飽和
  5. 窓の表面で水分に変わる→これが結露!

このように、結露は外気と室内の気温差によって生じる現象です。

寒くなれば室内では暖房を効かせるなどして、外気との差は5〜20℃になることもあるでしょう。カーテンをかけている窓では気づかないこともあるかもしれませんが、時には水滴が垂れるほどに結露することもあるんです。

そして、カビの発生条件は「栄養」「水分」「温度」。

カビは、結露によって発生した「水分」と窓に付着したホコリなどの「汚れ」を増殖の糧にし、窓際に姿をあらわすようになります。また、カビは人間が快適と感じるくらい、または少しあったかいくらいの温度で最も増殖しやすい生き物。

そのため暖房の効いた部屋は、実はカビにとっても最適な条件がそろっている場所です。

窓枠のカビを簡単に落とす方法

それでは次に、結露した窓際に生えがちな黒カビを落とす方法を紹介していきます。前の見出しではジェル状のカビ取り剤を紹介しましたが、ゴムパッキンや窓枠だけでなく窓全体にカビが生えて黒ずんでいる場合は以下の方法を試してみてください!

用意するもの

  • 使い捨てのゴム手袋orビニール手袋
  • 使い捨てのマスク
  • 捨ててもよい雑巾
  • 塩素系のカビ取り剤
  • ラップ

出典:Amazon

カビ取りの注意点を確認しておこう!

カビ取り掃除に必要なものは用意できましたか?さっそくお掃除していく前に、カビ取りにおいて注意して欲しい点をいくつか確認しておきましょう。

  1. 室内の場合は必ず換気を行なう
  2. 使用する薬剤の注意事項をよく読み、使用方法を守る
  3. 自分の体を傷付けぬよう、手袋やマスクは装着して掃除する
  4. 薬剤が目に飛ぶこともあるので、ゴーグルかメガネも装着する
  5. 塩素系のカビ取り剤を使う時には、酸素系の薬剤と混ぜてはいけない(有毒ガスが発生するので)
  6. 掃除のあとはきちんと手を洗う

カビを落とす手順

カビを落とすには様々な手法がありますが、ここでは最も効果的にカビ取り剤を浸透させていく「パック法」を伝授します。ラップがあればどのご家庭でもできるので、窓際以外の掃除にもぜひ取り入れてみてくださいね!

1:カビ取り剤をカビが生えている部分に塗布する

2:その上からラップをかぶせて密着させる

3:使用方法に従って、5〜15分ほど放置する

4:ラップをはがして廃棄する

5:薬剤が残った部分を水拭き→乾拭きする

6:薬剤が残っていないことを確認し、お掃除終了!

窓際のパッキンに生えたカビ対策

窓際にカビが生えた際のカビ取り剤は、カビの酷さや規模によって使い分けるとよいでしょう。

まだ、軽度のカビであれば消毒用アルコールや重曹、黒カビの場合には市販のカビ取り剤で落とすことができますが、パッキン部分に深く根付いたカビを除去するには粘度のあるジェル仕様のカビ取り剤がおすすめです。

黒カビくんジェル

お掃除グッズでも大人気の「激落ちくん」シリーズから、窓際に生えやすい黒カビに対応したジェル状カビ取り剤が登場。

塩素系の薬剤ではありますが、鼻にツンとくる嫌なニオイを抑えているので、苦手な人でも使いやすいアイテムです。水が流せない場所でも、塗布した後の処理は水拭きでOK!使用方法の手軽さも魅力です。

レック 激落ち 黒カビくん カビとりジェル

レック 激落ち 黒カビくん カビとりジェル

出典:Amazon

ゴムパッキン用カビキラー

カビ取りアイテムの王道「カビキラー」のジェル状薬剤。窓のゴムパッキンに添わせ、チューブを押せば手も汚すことなく簡単に塗布することができます。

ジョンソン ゴムパッキン用カビキラー

ジョンソン ゴムパッキン用カビキラー

出典:Amazon

徹底的にカビ取りするならカビ取りマイスターキット

サッシやゴムパッキンのカビ取りを徹底的にするなら、カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取りマイスターキットをおススメします。

市販のカビ取り剤に含まれている危険な成分は入っていないですし、液体のカビ取り剤だけでなく、ジェルタイプのカビ取り剤や防カビ剤もセットになっているので、窓のカビ取りにピッタリです。

窓際のカビを予防するには?!

窓枠のカビを予防するには、なにより冬場の結露を防ぐのが最も重要です。結露対策を冬になる前に施しておくことで結露によるカビの心配をせずに済みますし、気づかぬうちに床がびしょびしょになってた…なんてことも防げるので、まずは簡単な対策から試してみてくださいね。

1:結露防止シートを貼る

結露対策としては「結露防止シート」はおすすめです。これは窓の下部に貼っておいて、結露によって生じた水滴が垂れるのを食止めてくれるもの。ホームセンターや百円ショップでも手に入れることができるお手軽な対策アイテムです。

  • 結露防止シート
  • ハサミ
  • カッター

を準備しましょう。

出典:Amazon

結露防止シートの使い方

①まず窓を拭いて綺麗にする

②空気が入らないように結露防止シートを貼っていく

(結構、隅々まで綺麗にシートを貼るのは大変でした!)

結露防止シートの注意点

ただし、結露防止テープも長い間放っておくとシート自体にカビが生えてしまう場合もあります。そんな時はこのように、防カビ剤が配合されているものを選ぶのがポイント

2:結露防止テープを貼る

結露防止シートと名前は似ていますが、シートは窓全体に貼るもので、テープは結露の起こりやすいパッキン部分に貼って結露を吸着します。

テープに溜まった水滴からカビが生えるのも予防してくれます。

  • メジャー
  • ハサミ
  • 結露吸収テープ

(ぞうきん)

を準備します。

出典:Amazon

結露防止テープの貼り方

①汚れているとテープの粘着力が弱まりますので、まず、ぞうきんで汚れを落とします。

②メジャーで測って、窓枠の長さとテープの長さを合わせます。

③結露吸収テープを長さに合わせてカットして貼ります。

結露吸収テープの注意点

テープを貼る前に、しっかりと汚れを取りましょう。また水気が残っていると粘着力が落ちる可能性がありますので結露などの水気をよく拭きとってから貼りましょう。

吸収テープは定期的に貼り換えて、カビ予防しましょう。

3:結露防止スプレーを吹きかける

テープやシートをわざわざ貼るのが面倒な方は、もっと手軽にできる結露対策があります。

その名も「結露防止スプレー」です。結露防止スプレーは、1本あたり2000円以上するので、結構コストはかかりますが

手軽にできる結露対策なので、不器用な方やこまめに拭きとりたい方におすすめです。

  • ふきん
  • 結露防止スプレー

をまず用意します。

(皮膚を保護するため、ゴム手袋を着用しましょう)

出典:Amazon

結露防止スプレーの使い方

①結露防止スプレーを吹きかけます。 

②少し時間を置きます(液だれしないよう、かけすぎに注意しましょう)

③ふきんで拭きとります

簡単にできる結露対策ですので、結露を手軽に予防したい方におススメです。

4:アルコールスプレーでこまめに掃除する

窓際にカビを生やさないためには、1に結露予防そして2に汚れの除去と除菌です。

大掛かりな掃除をする必要はありませんが、窓には意外にも汚れが溜まりやすいので週1回などのこまめな掃除をおすすめします。こまめな掃除の際には、窓全体を軽く拭いてアルコールスプレーで消毒しておくくらいで問題ありません。

出典:Amazon

中性洗剤おすすめ「窓のマジックリン」

窓用の中性洗剤は、窓の汚れをスッキリと落とすのに非常に役立ちます。

出典: Amazon

窓際のカビから壁や天井に広がってしまったら

窓際のカビが、壁面や床、天井などに広がり自力では手に負えない場合には、カビ取りの専門業者へご相談ください。特に壁紙や塗装の内側にカビが広がっていると、表面からカビ取り剤を吹きかけただけでは除去ができず、再発を繰り返してしまいます。

カビ被害が酷くなる前に早めに対策しましょう。

まとめ

本記事では窓際にカビが生えてしまう理由を元に、生えてしまったカビの落とし方や今後の対策をご紹介しました。

窓際のカビの原因のほとんどは結露や湿気

  • 結露が蓄積すると黒カビの原因に
  • 軽度のカビは重曹や消毒用アルコールを使って除去
  • カビの色素が付着している場合には塩素系のカビ取り剤を使う
  • パッキン部分の頑固なカビはジェルタイプのものを使う
  • 結露防止シートなど結露対策を行うことで予防する
  • カビが酷く広がっている場合には早めに業者へ相談する

特に冬場は外気と室温の差が激しくなり、窓際に結露が生じやすくなります。窓際のやっかいな結露は、時にカーテンや床までカビを広げてしまう原因になることも。手遅れになる前に窓際のカビサインに気付けるよう、こまめな窓拭き掃除をおすすめします。

★関連記事:窓枠に生えたカビを除去し、再発を防ぐ方法