い草ラグにカビが生えてしまった!対策方法は?!

「暖かくなってきたので、夏に使用していた、い草のラグマット(ござ)を久しぶりに倉庫から出しました。すると、何だかカビ臭くうっすらとカビも生えているようでした。このまま使用してもいいのでしょうか。簡単にカビを除去できる方法があれば教えてください。」

1. カビの生えたい草ラグは使って大丈夫?

カビが生えてしまったい草ラグは使ってもいいのでしょうか。カビの状態がひどかったりラグのい草が傷んでいるような場合使用はやめましょう。具体的には、

  • 広範囲に黒カビやアオカビが生えている。
  • 広範囲にささくれがある。い草から屑が出る。

といった状態です。黒カビやアオカビは湿った場所を好んで発生します。アオカビは、初めは白っぽいですが汚染が進むにつれて青緑色になっていきます。つまりこれらのカビが生えているということはい草ラグはかなり湿気を吸っている状態だと考えられます。

ごく一部であれば、カビ取りして再度使用することもできますがひどいときは新しくした方がいいでしょう。逆に乾燥しすぎているとい草から屑が出てきます。また物を引きずったり、掃除機を強くかけたりすると徐々にささくれも発生します。い草ラグから屑が出ていたり、ささくれがひどい場合はい草の寿命と思って買い替えた方が良いでしょう。

ですが今回のように、うっすらとカビが生えている状態であればカビを除去することで使えることもあります。カビ取り後に使用する際の注意点として、子供部屋や高齢の家族が生活するスペースには置かないようにしましょう。免疫力や呼吸機能が十分でない小さな子や高齢者はカビの胞子によってアレルギー症状がでることもあるので、たとえカビの除去後であっても近くに置かないようにしてください。

2. い草ラグのカビ取り方法

カビの状態が軽度であれば次の方法でカビを除去します。

~用意するもの~

  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル
  • ブラシやタワシ
  • 消毒用エタノール
  • 乾いたタオル

~手順~

① ゴム手袋、マスク、ゴーグルを着けて身体を保護します。

② カビが生えていない部分も含め、い草ラグの表裏全体に消毒用エタノールを吹きかけます。

③ い草の網目に沿って丁寧にブラッシングし、カビを掻き出します。

④ 網目に沿って乾いたタオルで優しく拭き取り、掻き出したカビを除去します。

⑤ 仕上げにもう一度消毒用エタノールを吹きかけます。

⑥ 風通しのよい日陰で陰干しします。

~注意点~

い草ラグのカビ取りをする際には次のことに注意してください。

● 漂白剤はNG

カビ取りといえばカビキラーのような漂白剤をイメージされる方もいると思いますが、い草製品には使わないようにしましょう。い草が脱色したり傷んだりすることがあるのでい草のカビ取りに漂白剤は厳禁です。

● 作業は屋外で行う

カビが部屋中に舞わないようにカビ取り作業はできるだけ屋外で行います。い草ラグを外に運ぶ際もカビの胞子が舞わないよう気を付けましょう。

外での作業が難しい場合は、扉や窓を開けて換気を十分に行いながらカビ取りをします。カビ取り後も作業に使った部屋はしばらく換気したままにしておきましょう。

● 天日干しではなく陰干しを

天日干しするとい草が日焼けし変色することがあります。また、乾き過ぎるとい草がささくれたり屑が出る原因になります。カビ取り後は天日干しではなく陰干しで乾かしましょう。

3. い草ラグにカビが生える原因

そもそもなぜい草ラグにカビが生えてしまうのでしょうか。い草ラグにカビが生える原因には次のようなことがあります。

3-1. 保管場所の湿度が高い

い草は湿気を吸収しやすいという特徴があります。押し入れや物置など湿度の高い場所に保管しているとあっという間にカビが生えてしまいます。保管の期間が長くなればなるほどそれだけい草が湿気を吸収してしまうのでカビ被害も深刻になってしまいます。

3-2. 汚れや埃がついたまま長期間保管していた

い草ラグに付いた汚れや埃はカビの栄養源になります。人の皮脂や汗や垢、食べこぼしはカビにとって格好の栄養源です。い草ラグを片付ける前に汚れや埃を十分に落とさず、そのまま片付けてしまうと保管している間にカビが生えてしまいます。

3-3. 部屋の湿度が高い

い草を使ったラグや畳には調湿効果があります。部屋の湿度が高い時は余分な湿気を吸い、部屋が乾燥しているときは水分を放出することで部屋の湿度を調節しています。ですが、換気不足で部屋の湿度が高いとい草は湿気を吸収し続けることになります。湿気を多量に含んだい草ラグにはやがてカビが生えてしまいます。見た目はきれいで目立った汚れもないから、と湿気を含んだままのい草ラグを乾かさず保管してしまうことで保管中にカビが生えることもあります。

3-4. い草がカビの栄養源になっている

原料であるい草もカビにとって栄養源となります。そして新品のい草ほどカビが生えやすいです。新しいい草は古いものに比べると栄養分が豊富にあるからです。新品だけれど扱いが不適切ない草製品と、古いけれど適切に扱われてきたい草製品では、意外にも新品のものの方がカビは生えやすかったりもするのです。買ったばかりだからと油断してはいけません。

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4. い草ラグのお手入れ方法

い草は正しく扱えば本来はカビが生えにくい素材です。カビを防ぎ長持ちさせるためにも普段から次のことに気を付けるようにしましょう。

● 部屋の換気は毎日行う

カビを防ぐためにも部屋の換気は毎日行います。空気が入れ替わることで部屋に湿気が溜まりすぎることがなくなり畳の調湿効果も発揮しやすくなります。

● こまめに掃除する

掃除もできれば毎日行います。小さめのラグであれば軽く表面をはたくだけでも良いです。掃除機ではなく箒やブラシを使うと畳が傷みにくいです。掃除機を使う場合でも強くかけず優しくかけるようにします。掃除の際はい草の目に沿って行います。

● 汚れはその場で拭き取る

食べ飲みこぼしやその他の汚れは、ついてしまったらすぐさま乾いたタオルや雑巾で拭き取ります。汚れを広げないように水分を吸い取るように拭き取ります。それでも取れない場合は消毒用エタノールを吹きかけて軽く湿らせてからもう一度拭き取ります。い草は水に弱いので水拭きではなく乾拭き、もしくは揮発性の高い消毒用エタノールで拭き取ります。

5. 長期間保管する場合は

シーズンが終わり、い草ラグはしばらく使わないからしまっておこう、というときには目立つ汚れは拭き取り、カビ除去で行った手順と同じ方法でい草ラグをきれいにしてから保管します。消毒用エタノールの殺菌効果によって保管中もい草ラグにカビが生えるのを防いでくれます。加えて、

  • 新聞紙にくるむ
  • 除湿剤を一緒に入れる
  • 通気性の良い場所で保管する

ということに気を付けましょう。季節物を保管する場所は使用頻度の低さから通気性が悪くなりやすいです。保管場所も定期的に換気してい草ラグだけでなくその他の収納物のカビも防ぎましょう。必要に応じてサーキュレーターをかけたり除湿剤も交換したりするなど全くのほったらかしにならないように気を付けます。

6. まとめ

今回はい草ラグ(ござ)にカビが生えたときの対処法やカビの除去方法などについてお伝えしてきましたが、まとめると

● い草ラグに黒カビやアオカビが生えていたり、い草に傷みがある場合は買い替えた方がよい。

● 軽度のカビは除去することで再度使用できる。ただし、カビを取った後でも免疫力の低いお子様や高齢者が生活する空間での使用は避ける。

● い草ラグのカビは消毒用エタノールで除去する。い草の傷みや変色の恐れがあるため漂白剤・水拭き・天日干しによるカビ取りはしない。

● い草ラグのカビの原因は、保管場所や部屋の湿度が高いことや付着した汚れがカビの栄養源になっていることが考えられる。新品のものは栄養も豊富であるため実はカビが生えやすい

● い草ラグのカビを防ぐために、部屋はこまめな掃除と換気を行い、汚れがついたらすぐに拭き取るようにする。長期間保管する場合は、消毒用エタノールでカビを予防し通気性の良い場所・入れ物で保管する。

となります。

い草ラグを清潔に保ちながら気持ちのいい夏を過ごしたいですね。