コンクリートのカビが気になる!一刻も早く自力で除去し再発を防ぐ方法をカビ取り業者が伝授!

お悩み

室内の、躯体壁(コンクリート)にカビが発生してしまいました。最初はホコリやただの汚れだと思っていたのですが、濡らした雑巾でふき取ったところ再発したので、よく見るとカビでした。

このコンクリートに生えたカビを自力で取るにはどうしたら良いのでしょうか。

近年は、室内の壁をそのままコンクリートにした、シンプルな内装が流行っています。賃貸物件でもコンクリート壁がありますし、リフォーム工事をする際に壁紙を全て取っ払い、躯体壁にするというケースもあります。

とってもオシャレな躯体壁ですが、結露や湿気が溜まってしまうと、カビが生えてしまうことがあります。

また、戸建ての場合は、階段や塀をコンクリートにしていたところ、雨水が蓄積しカビが生えてしまうということも。このコンクリートのカビは、一見、汚れのように見えるのですが、放置するとさらにカビが広がる恐れがあります。

コンクリートに生えたカビを除去するのはやや手間がかかりますが、カビは原因と対策をしっかり行えば防ぐことができます。今回はコンクリートのカビに対する対策方法をご紹介します。

コンクリートにカビが生える原因

①湿気が溜まっている

コンクリートにカビが生えてしまう原因のうち、1つに湿気があります。カビは

  • 湿気
  • 酸素
  • 栄養

の3つが揃うと発生するため、ジメジメとした所を好みます。植木鉢や子供のおもちゃなど定位置にずっと置いてある物はありませんか?同じ場所に置いたままだと、底の部分に雨水などの水分が溜まりやすくなり、カビの発生原因となってしまいます。

定期的に場所を移動させるなどの対策が必要です。

②通気性が悪い

物と物のスペースを空けずに置いていませんか?空気が滞留すると結露が発生しやすくなり、カビが生えやすくなります。

また、部屋の四隅も湿気が溜まりやすくカビが生えやすくなります。コンクリート製の壁の場合も結露は普通の壁同様に生じますので湿気対策が大切です。

③コンクリートの中性化

雨が当たったり、コンクリートが劣化してくるとアルカリ性のコンクリートが中性化していきます。中性化したことによりカビが生えやすくなります。

何となく、コンクリートは強い素材なのでカビが生えにくそうなイメージですが、逆に湿気を逃しにくいためカビが生じやすいのです。またコンクリートに黒カビが生えた場合

「ただの汚れなのかカビなのか気づきにくい」

ということから、長い間そのまま放置されることも多くあります。その為、気づいた時には”コンクリートが”カビだらけ”ということも。

コンクリートにカビが生えてしまった時の対処法

①次亜塩素酸ナトリウム入りの洗剤で落とす

コンクリートのカビを落とす為に必要なもの

用意するものは以下の通りです。コンクリートのカビ取りに必要なモノ一覧を書いてみたので参考にしてみてください。

・ゴム手袋(分厚いものが◎カビ取り専用として使用しましょう)

・マスク(実際にカビ取り業者が使用している医療用マスクが個人的におススメです)

・ゴーグル(メガネの上からかけられる優れものです)

・次亜塩素酸ナトリウム

・バケツ

・ブラシ(コンクリートを洗う際に使用します)

・雑巾(拭き上げる際に使用します)

ブラシはタワシでも代用可能です。カビの範囲で選んでください。また雑巾は不要になった布を切って使っても良いでしょう。

では、必要なアイテムが揃ったら早速コンクリートのカビを落としていきましょう!

カビも広範囲でなければ、市販で売っている次亜塩素酸ナトリウムを利用してある程度落とすことができます。

1:マスク、ゴーグル、ゴム手袋を着用して装備する

見た目には分かりませんが空気中に胞子が舞っているので、マスクをしていないと知らないうちに体の中に入り込んでしまいます。また、次亜塩素ナトリウムを利用するとガスが発生すると目が沁みてきます。薬剤が目に入ると最悪失明することもありますので、カビ取りを始める前に装備はしっかりとしてください。

2:カビ取り剤を水で希釈する

バケツに水を入れて、次亜塩素酸ナトリウムを希釈します。商品によって濃度が違うため、詳しくはパッケージを参考に薄めましょう。軽度のカビであれば、バケツ1杯分の水にキャップ1杯分の次亜塩素酸ナトリウムを入れて薄めます。

その後、雑巾に溶液を浸し、カビが発生しているエリアに塗布します。

3:一定時間置く

規定の時間までしばらく置きます。この時、周辺部分にも塗布してください。見た目にはわかりませんが、カビが生えている周辺には菌が広がっています。一部分だけキレイにしても菌が残ったままになり、そこからまた再発してしまいます。通常のカビ取り剤の場合は20分~30分の時間放置してカビが根元からはがれやすくするのを待ちます。この時もマスクやゴーグルは外さないようにしましょう。

4:ブラシや雑巾でこすりカビを取り除く

時間(カビ取り剤に記載されている)が経ったらブラシや雑巾でこすりカビをキレイに取り除きます。

これで、コンクリートのカビ取りは終了です。換気をよく行いカビを再発しないようにしましょう。

注意点

次亜塩素酸ナトリウムは塩素ガスが発生するため、必ず換気を行い、マスクやゴーグル、ゴム手袋で皮膚を保護してください。また、塩素剤をコンクリートに残さないよう、しっかりと拭きあげてください。

また、次亜塩素酸ナトリウムを使用した後は、しっかりと成分が残らないように除去しましょう。

②コンクリート専用のカビ取り剤を使用する

コンクリートにカビが生えた場合、コンクリート用のカビ取り剤を使ってカビを落とすという方法もあります。

スプレータイプのものが多く、カビ部分に噴射して使います。

使用する際は、マスクやゴム手袋を着用し、換気を充分に行った上でカビ取りしましょう。

外なら高圧洗浄機という手もあるが...

外壁や塀など外にカビが生えている場合は、高圧洗浄機で落とすという方法もあります。

ただし見た目はカビがなくなったように見えますが、根っこの部分である菌糸は落ちないので、圧洗浄機で落とした後に次亜塩素酸ナトリウムのスプレーを吹きかけしばらく置き、雑巾などで拭く必要があります。

また、何度も高圧洗浄機を利用するとコンクリートが傷むことも。コンクリートが傷むと、傷にカビが入り込みいつの間にか、前回よりも落ちにくいカビが発生することもあります。

そのため、コンクリートの損傷が心配な場合には、高圧洗浄機は辞めてカビ取り専門の業者に依頼された方が良いでしょう。

③業者と同レベルの液剤を使って除カビする

業者に頼むよりも予算を抑えつつ、業務用レベルのカビ取り剤を使用したいという場合には、カビ取りマイスターキットを使用するのもおすすめです。

刷毛やカップもセットで入っておりますので、すぐにカビ取りしたい方にも喜ばれています。

④業者に依頼する

次亜塩素酸ナトリウムや高圧洗浄機で対応してもカビの再発が繰り返され、かつ広範囲で対応が難しい場合や、天井など高い位置で届かない場合は思い切って専門業者に依頼することをおすすめします。

業者専用の洗剤を使いカビを根っこからキレイに落としてくれるので、カビの繁殖についても対策となります。

また、コンクリートや壁が傷つくこともほぼないので安心です。アフターフォローが充実している業者を探して、プロに任せるのも1つの手段です。

コンクリートは湿気が溜まりやすく、カビの生えやすい素材ですが、傷もつきやすいという特徴があります。自力でカビ取りをして「変色してしまった」と困ってしまう方もいるので、心配な方はカビ取り専門業者に依頼しましょう。

カビ取り専用の薬剤で、迅速かつ安全にカビ取りを行っていきます。また、施工後にカビが再発しないためのアドバイスも行っております。

カビ取りの専門家に無料相談

コンクリートのカビを放置するとどうなる?!

カビ取り業者からのコメント

コンクリートには、青カビが発生することは殆どありません。ほとんどが黒カビになります。黒カビは、結露や漏水が原因となります。

リノベーション工事中にカビを放置したことで再発したケース

弊社が以前カビ取りを行った案件では、リノベーションの工事の際、コンクリートのカビを放置し、塗装したことで、リノベーション完成後臭いが部屋の中を充満したこと、カビの上から塗った場所は、半年程度で表面に出てきてしまったことがあり、一部再施工となったことがありました。

一部再施工の際に弊社にてカビ取りを行いました。その後の経過観察では、カビ取り後は特に再発することもありませんでした。

コンクリートのカビを業者に依頼することのメリットは?

外壁の場合は、カビ以外の酸化汚れや油汚れが付着しており、汚れが複雑であるため、落ちにくい場合があります。室内であれば、隠れていて解体した際に出てきたケースでは、長年放置したことで、カビの根が深く、なかなか市販のカビ取り剤では太刀打ちできないケースが多いです。通常のカビ取り剤よりも100倍以上強いカビ取り剤でも何度も重ねてようやく除去できたケースもたくさんあります。

その為、個人の方では対応が出来ないケースもコンクリートのカビでは良くあります。

市販のカビ取り剤を使用しても取れない場合は、業者に依頼したほうが良いと思います。

カビが生えないようにするための予防法

とは言っても、一番は「コンクリートにカビが生えないこと」です。カビが広範囲に広がってしまうと、体力も費用もかかってしまうので、普段からカビを生やさない環境づくりが大切です。

そこで、カビがコンクリートに生えるのを防ぐコツを最後にご紹介します。

①風通しを良くする

風通しを良くすることでコンクリートの表面が乾き、カビが生えにくくなります。植木鉢や子供のおもちゃなどが置いてある場合は定期的に移動させるか、扇風機などを使用して一時的に風通しを良くすることをおすすめします。

②防カビ材入りの塗料を塗る

防カビ材の塗料を塗ると、カビの再発をおさえる事ができます。

ただし大事なポイントとして、必ず高圧洗浄機もしくは次亜塩素酸ナトリウムで完全にカビを死滅させてから塗料を塗る必要があります。カビの上から塗料を塗ってもその時はキレイに見えますが、カビが死滅するわけではないのでそのまま繁殖してしまいます。

③光触媒塗料を使って予防する

光触媒塗料とは、太陽光で活性酸素を作り出し自ら汚れを分解、その汚れが雨で流れることでカビやコケなどを防ぐセルフクリーニング機能のことです。この塗料を塗ることで汚れが付きにくなり、空気浄化の効果も期待できます。

デメリットとしてはまだ新しい塗料なので金額がかかる点、光が当たらない所では効果に期待がもてない点、そして塗料がサラサラとしているので素人では塗るのが難しく、慣れた職人でも塗りに差が出てしまう点があげられます。なお、泥の汚れやサビなどには効果ありません。

④防カビ加工する

カビがまだ生えていない状態でも「カビ臭さ」を感じる時には、カビ取り専門業者に依頼し、カビ被害が広がる前に食い止めるというのもおすすめです。また、カビ取りにプラス防カビ加工をすることで、カビの再発を防ぎます。予防として検討するのもいいでしょう。

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⑤断熱材の設置をする

コンクリートのカビの原因の1つとして「結露」が挙げられます。結露は外気温と内気温の差で生じますが、放置することでカビの原因となります。

酷い結露の場合には、断熱材の設置や換気扇の設置など、リフォーム工事をすることでカビの再発を防ぐことができます。

⑥モノを置きすぎない

ものが多いと湿気が溜まり、またカビの栄養源となるゴミ、汚れも蓄積するため、モノを置きすぎないようにしましょう。不用品は処分し、室内の通気性を上げることもカビ予防の観点から大切なことです。

⑦結露に注意する

また、コンクリートに結露が生じている場合にはこまめに拭きとり結露を放置しないようにしましょう。換気をこまめに行い除湿機やサーキュレーターを使って湿気を取り除くこともカビ予防になります。

まとめ

ベランダや壁をはじめとしたコンクリートのカビは意外と目立つので、見つけ次第対処していきたいものです。そのまま放置するとどんどん悪化し、影響を及ぼしかねません。

少し気をつけることでカビは予防できるので、まずは自分でできることからはじめてみましょう。

ハーツクリーンでは、4000件以上のカビ取り実績をもとにカビ取り・カビ対策の提案を行っております。カウンセリング無料ですのでお気軽にご相談ください。

コンクリートのカビが気になる!一刻も早く自力で除去し再発を防ぐ方法をカビ取り業者が伝授!