雨が続く時期にするべき部屋の湿気対策をカビ取りのプロが伝授!

集中豪雨で雨が何日も続いたあと、天井や壁からポツポツとカビが生えているのを発見しました。今まで気にしたことがなかったのですが、日に日にカビがどんどん広がっていきショックを受けています。このように長雨が続く時期に自宅でできる対処方法はないでしょうか

長引く梅雨の季節、室内もジメジメとして洗濯物もなかなか乾きませんよね。湿度が高いとよりカビが発生しやすくなるので、なんだか気持ちも滅入ります。

また、梅雨時期ではなくても、北側の部屋など日当たりの悪い部屋や窓のない部屋は年中湿気が溜まりやすい環境です。

そこで、この記事では気になるジメジメな部屋の湿気対策について、解決策をいくつかご紹介したいと思います。この記事では

  • 室内の湿気をそのままにしておくとどんな影響があるのか
  • 室内の除湿方法
  • 長雨の結果、カビが生えた時の対策方法

について解説していきます。

部屋の湿気を放置するとどうなる?

家の構造や立地、天候により湿気が溜まり、カビの原因となります。

カビは60%以上の湿度を好みますので、部屋の湿度が上がった状態で、そのまま放置すると部屋中にカビが発生しやすくなります。カビが発生するとカビ毒による体への害や建物の劣化の原因となりますので、カビが生える前に湿気を除去して防ぐことが重要です。

部屋の湿気を除去する方法8つ

では、早速ですが部屋の湿気を取り除く方法をご紹介していきます。すぐにできることから、機械が必要なものもありますので、できそうなことから試してみましょう。

①換気

まず、すぐにできる除湿の方法は「換気」です。晴れた日に窓を2か所以上開け、家中の換気をしましょう。

換気の頻度は、最低でも1日2回以上です。朝起きてすぐと夕方に家じゅうの全ての窓を開けて空気の入れかえをします。

ただし、雨の日は換気をするとかえって外気の湿気を室内に入れることになり逆効果です。その場合は換気扇を回したり、以下に挙げる方法を試してみてください。

②エアコンのドライ機能

雨の日で換気ができない場合は、エアコンの除湿を使って部屋の中の湿気を取り除きましょう。

ただし、エアコン自体も清潔にしておかないと内部にカビが発生しかえってカビをまき散らす原因となります。フィルター掃除は週に1回くらいの頻度で行い、きれいにしましょう。

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③除湿機

エアコンがない部屋の場合は、除湿機を使って部屋の湿気を管理しましょう。除湿機以外にも、扇風機やサーキュレーターを使って部屋の中の空気を流すだけでもカビ予防にはなります。

④除湿剤

物置のように窓のないごくごく小さな部屋で、除湿機を設置する予算を割けない場合には除湿剤で湿度を管理するという方法もあります。

ただし、除湿剤は靴箱やクローゼットなど扉を閉めることのできる小さな空間に有効です。窓がある場合には、窓を開けて換気をする方がおすすめです。

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⑤結露はこまめに拭きとる

外気温と内気温の差で結露が生じた場合には「すぐに乾くだろう」と放置せずに、こまめに拭きとりましょう。同様に、濡れた衣類や靴なども放置せずに、水気をふき取り風の当たる場所で乾燥させます。

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⑥寝具の通気性を良くする

ベッドは布団などの寝具は、私たちの汗をたっぷりと含んでいます。これら寝具の湿度管理も重要です。

例えば、布団の下には「すのこ」を敷くなどして湿気を逃しやすい環境にしましょう。またベッドマットを使用した後は立てかけて湿気を乾燥させます。

ベッドは窓や壁から少し離して、通気性を良くしましょう。こまめに周りのホコリなどは取り除き空気の流れを作りましょう。

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⑦家具は壁から少し離して設置する

家具を壁際にピタッとくっつけて設置していると、壁や窓の結露により家具も湿気が溜まりカビが生えることがあります。

また、壁にくっついていると空気の流れ道が遮断されてしまいますので、湿気がたまりやすくなります。

家具は、少しだけ壁から離して通気性を良くし、こまめに掃除をしましょう。

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⑧24時間換気システムを活用する

部屋に24時間換気システムが付いている場合には、電気代をケチらずに24時間活用しましょう。

ワンルームの家の場合はキッチンの換気扇を使って換気をするという方法もあります。害虫対策にもなるので、窓を開けられない家の場合などに活用できます。

湿度計を部屋に置くことで現在の湿度がどれくらいかを管理するのも、湿度を上げないための工夫です。

また、空気清浄機を置くと、空気中の埃やカビの胞子を吸い込んでくれるのでカビの発生を抑制することができます。

長雨の後カビが生えてしまった時のカビ対策方法

雨が続いた後、室内にカビが生えてしまったという際の対処方法を解説していきます。

まず、カビはそのまま放置していたら、消えるというものではなく胞子を飛ばしどんどん広がっていきます。梅雨時期にたった1週間放置しただけで、ごく一部だったカビが部屋の壁全体に広がったケースもあるほどです。そのため、カビを見つけたら早めにカビ対策をしましょう。カビ対策方法は大きく分けて「自分で除カビする」方法と「カビ取り業者に依頼して除カビする」方法の2つあります。

①自分で除カビする場合

カビの色素が沈着していないようであれば、消毒用エタノール次亜塩素酸水を使って除菌します。どちらも漂白効果はないですが、殺菌効果がありドラッグストアで手に入れることができます。

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カビの生えた部分を中心に全体的にふきかけて、10分ほど時間を置いた後に雑巾などを使って水気を拭きとります。色素が発生している場合には塩素系のハイターを使って除カビします。

バケツ(4ℓ)に水を入れ、ハイターをキャップ1杯ほど入れて薄めます。ゴム手袋を着用し、雑巾にハイター溶液を染み込ませて、カビ部分を拭きあげていきます。

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(色柄壁や金属類では変色する恐れがあるため、目立たない場所で試してください)

市販のカビ取り剤では、心もとないという場合には、業者レベルの液剤を使用して除カビする方法もあります。カビ取りマイスターキットは、カビ取り業者レベルの液剤を家庭用にパッケージ化したものです。刷毛やカップなども付いております。

②業者に依頼する場合

自力では手に負えない場合や除去しても再発してしまう場合には、カビ取り業者へ相談しましょう。

広範囲に生えてしまったカビをスッキリキレイに除カビし、再発を防ぎます。

しかし、長雨の続く時期にはカビ取り依頼が多く対応までお時間を頂く場合もあるため、気になる場合は早めにご相談されることをおすすめします。

部屋の湿度を上げてしまうNG習慣

では、最後に湿度を上げてしまうNG習慣についてご紹介したいと思います。

①風呂場の戸を開けっ放しにする

風呂を使用した後は、必ずドアを占めましょう。開けっ放しにしていると洗面所や廊下、他の部屋の湿度が高くなってしまいます。

お風呂上りの洗面所は、湿度が80%以上とかなり高くなることがあります。

風呂上りには、ドアをすぐに閉めて湿気を水回り以外の部屋に出さないように注意しましょう。

②濡れた衣類や靴を放置しない

雨に濡れた洋服や靴をそのまま放置していると湿気が上がる原因となります。

乾いたふきんなどで水気を拭きとり、風の通る場所に干すなどして濡れたまま置かないようにしましょう。

靴などの小物類であればドライヤーなどを使って軽く乾燥させるのも効果的です。

③部屋干しをする際には工夫を

雨が続くと、どうしても洗濯物を外に干せないため、部屋干しすることが増えますが、部屋干しをする際にはエアコンのドライ機能や除湿機、扇風機を回すなどしてから干すようにしましょう。

また、部屋干しをよくしている部屋にはホコリがたまりやすくなります。こまめに掃除機をかけてカビの栄養源となるゴミを取り除きましょう。

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まとめ

部屋の湿気を溜めないようにするには、まず「換気」を行うことですが、雨が降っているときには窓を開けることができませんよね。そんな時は

  • 換気扇
  • エアコンのドライ機能
  • 除湿機
  • 除湿剤
  • 扇風機やサーキュレーター

などの除湿に役立つ機器を活用することで、部屋の湿気を追い出しましょう。

また、窓際の結露をこまめに拭きとったり、寝具を立てかけて乾燥させるなど日ごろからできる湿気対策もあります。まずはできることから部屋の湿度管理を行いましょう。

また、続いた雨によってカビが広がり、自力では手に負えなくなってしまった場合には、カビ取り業者へ依頼することも検討してみてください。

ハーツクリーンでは、カウンセリングを無料で行っております。お気軽にご相談ください。

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