着物のカビはうつるって本当?!防ぐ方法は?

タンスや衣装箱に長期間しまっていた着物をある日取り出してみたらカビが生えていたということはありませんか?

取り出した着物にカビが生えていたら同じ場所にしまっている他の着物や洋服などにもカビが生えているということがあり得ます。

着物は洋服などとはちがい、気軽に洗濯をするということができません。

しかし、日々のお手入れをていねいにおこなうことで何度も気持ちよく着ることができ、良い着物は何代も先に受け継いでいくこともできるのです。

着物は洗えないの?

着物にはさまざまな素材のものがあり、ポリエステルであれば自宅で洗濯することができます。

それ以外のなどの素材のものは残念ながら自宅での洗濯はおすすめできません。素材が特定できないものや自宅で洗濯できないものは着物専用のクリーニングに出しましょう。

クリーニングに出すまでの間には着物の内側に除菌・消臭スプレーをかけておくと汚れやカビの繁殖を防ぐことができます。

除菌・消臭スプレーを使用する際には、30センチ以上離れたところからスプレーし、着物の表地には絶対にかからないように注意してください。

着物にカビが生えてしまったら?

胴裏や八掛は新しい布と交換してつけ直すことができます。背中の汗が染み込む胴裏はカビが発生しやすいです。

少し黄ばんできたかな?茶色っぽいポツポツが出ている!?臭いが気になると思ったときにはもうカビが発生しています。

着物のトラブルは早ければ早いほど手間が少なく、確実に直すことができるといいます。

着物のしまい方の基本

◇畳紙(たとうし)に入れる

着物は1枚ずつきれいにしまうために畳紙に包みます。純正和紙の畳紙には調湿効果が期待できます。

一般的な畳紙には調湿効果は期待できませんので、別の湿気対策をしていきましょう。

ウコン染めの木綿風呂敷には防虫・防カビ効果がありますので用意しておくと良いでしょう。

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また、カビや湿気、変色を防ぐ「きものキーパー」という商品も販売されていますので、着物を着ない期間が長い場合には購入していくと便利です。

◇タンスなどにしまう

置かれる場所や環境にもよりますが、桐のタンスは調湿性が優れています。

合板のタンスは湿度が高くなりがちなので、こまめに除湿剤や乾燥材を入れ替えたり、和装専用の敷き紙を敷くなどで工夫しましょう。

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防カビ効果のある敷き紙などもあります。

プラスチックの衣装ケースは手軽に手に入りますが、湿気が一切放出されないため念入りな除湿を心がける必要があります。

また、ウール(毛)やセーターなどの洋服と一緒にすると虫が寄ってくる原因になりますので、一緒に保管するのはやめましょう。

◇防湿剤を入れる

タンスや衣装ケースの底に防湿剤を敷き、さらに上にも防湿剤を入れることで湿気対策をしましょう。

また、こまめに日陰干しなどができない場合には定期的に防湿剤を交換しましょう。

着物の保管中によくあるトラブル

頻繁に着る着物であれば問題はないかと思いますが、着る機会が少ない着物ほど、いざというときにあわててしまうことが多いです。

カビ以外にもタンスの中で保管しているときによくあるトラブルには以下のようなものがあります。

◇シミ

汚れを発見できなかったり、汚れを落としきれていない状態で保管したときに起こります。

汗や飲み物、ファンデーションや雨など。

◇変色

汚れや防虫剤、湿気や生地の加工剤、タバコの煙、経年劣化などさまざまな理由で変色や色ムラができることがあります。

◇虫食い

衣類を食べる虫による被害です。

着物のお手入れ方法

着物を着たあとにやっておきたいお手入れの流れです。

①汚れをチェックする

食べこぼしや油はね、皮脂汚れ、汗ジミ、泥はねがないかなどをチェックしましょう。

②ホコリを取る

着物用ブラシやベルベットの布(化粧用パフでも代用可能!)などで肩から裾に向かって払うと見えないチリやホコリ、花粉などが取れます。

③陰干しをする

汗をかく季節でなくても、着物は体から発散される湿気を吸収しています。

着物は湿気に弱く、少し濡れただけで色が落ちたりシミになったり、すぐにカビが発生してしまいますので扱いには気を付けましょう。

着物ハンガーなどにかけて、半日以上、直射日光が入らない室内で陰干して湿気をとばしましょう。

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④たたんでしまう

着物の良いところはたたむと平面になりかさばらないことです。このときに、和紙で作られているたとう紙に包むと、中に湿気がこもりません。

乾燥材を多めに入れておき、定期的に乾燥材の交換をしましょう。

着物の汚れはココをチェック!

汚れやすい場所を知っておくことで効率良く汚れを発見することができます。

☑袖口

裏側に皮脂汚れ、表に水はねによるシミなどがついていないかチェックします。

☑衿周り

皮脂汚れやファンデーションの汚れがつきやすい場所です。

特に衿の折山につきやすいので、折ってある衿を広げてチェックします。

☑帯の下や背中

暑い日は特にチェックが必要です。

着物と帯、補正具など布の重なりが多いため、汗をかきやすいところです。

多少の湿り気であれば日陰干しを、汗がたっぷりついてしまったときは早めに汗抜きをしましょう。

☑上前の胸周り

着物で食事をしたときはチェックするようにしましょう。

食べこぼし、油はねが一番つきやすい部分です。

☑上前のひざ

こちらも着物で食事をしたときはチェックするようにしましょう。

上前の胸の次に食べこぼしなどがついているのはこの辺りです。

☑後ろ身頃

雨の日などに出かけた場合にはチェックしましょう。

泥や雨による汚れがついている場合があります。

☑裾

裾は着物を着た後は毎回裏表チェックするようにしましょう。

気が付かないうちに汚れがついていることが多い部分です。

着物の汚れにはどんなものがあるの?落とし方は?

着物の汚れには大きく分けて水溶性、油性、タンパク質に分かれ、それぞれ落とし方が異なります。

自分で着物の汚れを落とす際には、この3つをしっかり分別することが大切です。

◇水溶性の汚れ

醤油、ソース、酒、ビール、コーヒー、ジュース、血液など

下記の●着物の汚れの落とし方 ◇水溶性の汚れの落とし方を参照してください。

◇油性の汚れ

皮脂、ファンデーション、口紅、食用油、機械油、朱肉、ボールペン、油性ペン、泥はねなど

下記の●着物の汚れの落とし方 ◇油性の汚れの落とし方を参照してください。

ただし、口紅などは色素が広がってしまうため、プロに依頼しましょう。

◇タンパク質の汚れ

牛乳、卵、肉汁、魚の汁、時間が経った血液など

タンパク質の汚れは繊維の中に付着してしまいカビの温床となり、着物を変色させる原因となってしまいます。

タンパク質の汚れは専用の薬剤を使用するため、プロに依頼しましょう。

ベンジンの使い方

ベンジンとは昔から家庭でよく使われてきた衣類用のシミ抜き剤です。

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着物だけでなく洋服などにも使用できるので、現在でもさまざまな商品が販売されています。

注意点

取り扱い説明書をよく読んでから使用してください。ベンジンは空気に触れると揮発しますので、すぐにフタをしましょう。

ベンジンを使用する際には換気を必ずしてください。また、火気厳禁ですので、火元が近くにないか確認してから作業してください。

着物の汚れの落とし方

◇水溶性の汚れの落とし方

使用するものは、ガーゼや布、いらないタオル、ドライヤーです。

①水を含ませたガーゼでつまむようにして汚れを取ります。

②汚れの下にタオルを敷き、ガーゼをきれいに洗ってから固く絞り、汚れの上からたたいて下のタオルに色素を移します。

③ドライヤーの温風で素早く乾かします。

※注意点※

血液の汚れの場合にはドライヤーの冷風の方が良いです。

◇油性の汚れの落とし方

皮脂汚れ以外にも食べ物の油汚れも同じ方法で落とすことができます。

使用するものは、ベンジン、ガーゼや布など、いらないタオルです。

①タオルを着物の汚れの下に敷きます。

②ベンジンをガーゼにたっぷりと含ませます。

③汚れの上から下のタオルに移すようにたたきます。

汚れが落ちるまで②~③をくり返してください。

④汚れが落ちてきたらベンジンが乾く前にその周りもたたきます。

こうすることで輪ジミを防ぐことができます。

※注意点※

ガーゼにベンジンを含ませるときに量が少ないと輪ジミの原因になりますのでたっぷりと染み込ませてください。

着物のカビを予防する方法

タンスや収納ケースは乾燥していて室温が安定している部屋に置くのがベストです。また、タンスは壁から少し離して置きましょう。

◆関連記事◆タンスのカビ対策

着物はずっとしまったままにしておくと湿気によりカビが発生しやすいです。

着物をしまったままにせず、こまめに取り出して干したり保管場所にも風を通したりしましょう。

こまめに干せない場合にはタンスの引き出しを開けるだけでも違います。

長く清潔に着物を着るために、半年に1回程度は着物を出して干してください。

干すのは1月~2月の乾燥した時期が良いですが、除湿機をかけて部屋干しでも良いでしょう。

着物のプロに依頼しましょう。

カビや汚れを自分で落とす自信がない場合には無理に落とそうとせずにプロに依頼するのが一番です。

プロというのは洋服のクリーニング屋さんではなく、着物のことを相談できるお店のことです。

着物の表地にカビが生えてしまった場合には、カビを落とす際に脱色や変色してしまうことがあり、着物を元通りに戻すのは困難です。

プロに依頼するとカビを落とすだけでなく、色補正や色掛けでもう一度色を入れなおしてくれるところもあります。

着物を洗う専門のお店がわからない場合には着物を購入した店舗などに聞くのも良いでしょう。

また、悉皆屋(しっかいや)という着物にまつわるすべてのことを引き受けてくれるプロがいます。

何をどうしてどうなったのか詳しく状況を説明すれば、あとはプロが判断してくれます。

悉皆屋では次のようなお手入れを依頼することができます。

丸洗い、シミ抜き、プレス、洗い張り、フッ素樹脂加工、部分直し、リメイクなどをしてくれます。

歴史の長い着物は、長年培われてきた職人の技術と知恵でほとんどが修繕できるといいます。

古い着物だから、カビが生えて色が変わってしまっているという場合でもあきらめずに相談してみるのもおすすめです。

まとめ

  • 着物を着たあとの手入れを必ずするようにしましょう。
  • 着物のしまい方にも注意が必要です。
  • 汚れの種類によって対処法が異なります。
  • 着物は湿気に弱いのでしまうときには湿気対策をしましょう。
  • 着物のメンテナンスはプロに依頼するのが便利です。

<参考文献>

・安田多賀子『いちばんやさしい着物のお手入れ・お直しの基本』2016年、ナツメ社

・きものすたいりすとみえこ『はじめてでもできる着物のお直しとお手入れ』2015年、日東書院

・髙橋和江『大人気の悉皆屋さんが教える!着物まわりのお手入れ』2014年、河出書房新社

・内田𠮷昭『きもののお手入れ&お直し決定版』2009年、世界文化社

【ひどいカビにお悩みの方へ】

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