梅雨前の準備!春のカビ対策

春になると、気候も温暖になると同時に室内の温度や湿度も上がる為、カビの発生しやすい環境になります。

また春は1年でもっともカビが生えやすい”梅雨の直前の時期”でもあります。その為、春にカビ対策を行うことが梅雨のカビ発生を防ぐことにつながります。

そこで、この記事では「春にするべきカビの対策方法」をご紹介したいと思います。

カビの発生条件

まず、カビ対策をする前に、カビの好む条件についてまとめていきます。室内で発生するカビのは多くは25℃以上、湿度80%以上で栄養分がある場所を好みます。その為

  • 湿度
  • 温度
  • 栄養素

この3条件が揃うことで、カビが発生しやすくなるのです。カビにとっての栄養源とは

  • ホコリ
  • ゴミ
  • 髪の毛
  • 食べ残し
  • 洗い残し

など見えない汚れも含めてカビの栄養となります。その為、春のうちにこれらの汚れをしっかりと取り除くことが、カビ予防へとつながるのです。

春になると気温がどんどん上昇し、カビ発生の好条件に近づく

気象庁の2019年、平均気温のデータを見ても、4月の平均気温は15℃、最高気温の平均が20℃、5月の平均気温は20℃、最高気温の平均が25℃と1か月で5℃ずつ、どんどん気温が高くなっているのが分かります。

一方、日照時間が長く梅雨前の大掃除をするなら5月までがおススメ

また、日照時間は3,4,5月とどんどん長くなっていきますが、梅雨時期の6月、7月にはグッと短くなっていきます。

つまり、梅雨時期にカビを生やさないようにするためには、4,5月までに隅々まで大掃除をし、衣類。寝具を干すなどしてカビの原因を取り除くことが非常に大事だと言えます。

(参考:気象庁 過去の気象データ

春のカビ対策

梅雨になり、日照時間が少なくなる前にできる春のカビ対策の基本は

  1. 清潔
  2. 整頓
  3. 殺菌
  4. 換気

です。1の清潔は、部屋のすみずみのホコリや汚れを綺麗にし、カビの栄養源となるものを取り除きます。2の整頓は、不要なものを処分し、収納庫などのに「スキマ」を作ることで通気性を上げて湿気を溜まりにくくします。

3の殺菌は、消毒用エタノールや市販のカビ取り剤を用いて、目に見えないカビの胞子を殺菌します。そして、4の換気は窓を開けたり、サーキュレーターや換気扇を使う事で空気の流れを作ります。湿気を溜まりにくくして、カビの発生を防ぎます。

つまり、カビ対策にはこれら4つのことを意識しながら行いましょう。では、次に具体的な方法として場所別にご紹介していきたいと思います。「毎年、この場所にカビが生えてしまう」などカビの生えやすい場所がありましたら、特に集中的に、カビ対策を行いましょう。

①衣類のカビ対策

日当たりの良い、春のうちにクローゼットやタンスに収納していた衣類を出して乾燥させましょう。日の当たる時間帯に室内干しで乾燥させるもよいですし、外に出して干します。日光消毒でカビの胞子を殺菌し、また衣類の水分を乾燥させます。

春は少しずつ気温も上がり暖かくなってくるので、衣替えついでに、冬用の衣類を日光消毒して→収納

また、春物、夏物の衣類を洗濯し、日光で干すようにすると良いでしょう。

すでにカビ臭い衣類があれば...

既に、カビ臭い衣類や、押入れ独特のニオイを吸収してしまっている衣類がある場合には、消毒用エタノールを吹きかけると良いでしょう。

消毒用エタノールが手に入らない場合には、ファブリーズなど衣類用の消臭剤などを使用しても良いでしょう。

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春物・夏物をコインランドリーへ

また、洗濯可能な春物・夏物の衣類は、コインランドリーで洗濯し、30分以上乾燥させましょう。カビは50℃以上30分以上の加熱で死滅すると言われています。冬の間、タンスや押入れの奥に収納していた衣類を久しぶりに活用する前に、一度洗ってしっかりと高温乾燥することで、嫌なニオイやカビの原因を取り除きます。

また、しばらく使わない冬物の衣類も、洗濯可能なものはコインランドリーで洗浄・乾燥し、カビの栄養源となる汚れをしっかりと取り除いてから収納しましょう。洗濯不可能なものは、クリーニング出しましょう。

②水回りのカビ対策

洗面所や脱衣所周りはホコリが溜まりやすく、湿気も多いためカビの発生しやすい場所の1つです。

掃除機ですみずみまでホコリを吸い取り、固く絞った雑巾で拭き上げましょう。既にヌメりや水垢が発生しているところは、綺麗に雑巾で拭き上げて、重曹水や消毒用エタノールを吹きかけて消毒します。

(重曹水は水100ccに対し重曹5gを加えて作ります)

風呂場の排水口や、トイレのタンクも市販のカビ取り剤や次亜塩素酸ナトリウムを吹きかけて、綺麗にしておきます。

塩素系カビ取り剤には漂白効果がありますので、スッキリと綺麗になります。カビが生える前から、定期的に掃除をしてカビ取り剤やハイターを吹きかけて殺菌しましょう。

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③窓や壁のカビ対策

冬に生じた結露によって、水滴が残っていることがあります。窓ガラスやサッシ、パッキンを綺麗に吹き上げて汚れを取り除きましょう。

雑巾を2枚重ねるようにして、網戸についた汚れも取り除きます。梅雨になると雨でなかなか窓を開けての掃除ができなくなるかも知れません。天気が良く、日当たりのある今の時期に窓を綺麗にしておきましょう。

壁のカビ対策

壁はよく見ると、ホコリが溜まっていることがあります。特にテレビなど電化製品の近くでは静電気によりホコリが多く溜まっていることがあります。固く絞った布巾やはたきでホコリを取り除き、窓際付近など湿気が心配な箇所の壁には、消毒用エタノール次亜塩素酸水を吹きかけて、カビを殺菌します。

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④収納場所のカビ対策

靴箱

梅雨になると、玄関から湿気が上がり、靴箱にカビが生えてしまうケースが多くあります。

春の時期に、行えるカビ対策としては

  • 靴の汚れを取り除く
  • 靴箱から靴をすべて出して、消毒用エタノールなどで拭き上げ消毒をする
  • 靴箱の戸を開けて、中を乾燥させる

ことなどです。

靴箱の湿気が多い場合には「除湿剤」を設置するなどして、湿気を防ぎましょう。

■関連記事■靴のカビを除去する方法

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押入れ

押入れは、奥行きが有り湿気やすくカビが発生しやすい場所でもあります。春は衣替えついでに、衣類や寝具類を全て出して

消毒用エタノールを吹きかけてカビの原因を殺菌しましょう。また、押入れで見落としがちなのが「押入れの天井」です。意外にもここが漏水などが原因でカビが生えていることもあるのです。衣類や寝具を全て出した時に、天井までしっかりとチェックし、消毒用エタノールを吹きかけておきましょう。

クローゼット

クローゼット内は、詰め過ぎていないかチェックしましょう。また、クリーニングに出した後、袋に入れたまま収納しているとビニール内に湿気が溜まりカビの原因となります。保管する時には、ビニール袋から取り出しましょう。

押入れと同様、クローゼット内も衣類を全て出して、消毒用エタノールを吹きかけてカビを殺菌します。よく内部を乾燥させたら、衣類を戻します。

「衣類の詰め過ぎ」がカビの原因となりますので、衣替えついでに不要な衣類は処分しましょう。なるべく、クローゼット内に「スキマ」を作るように収納して、カビを防ぎます。

もしもクローゼットにカビが生えてしまった場合には、以下の記事を参考にしてカビ除去してみてください。

■関連記事■クローゼットのカビ取り術

本棚

本棚は、まず壁にピッタリ棚を設置している場合には「壁から3cmくらい」のスキマを開けましょう。

壁と密接していると、壁の湿気を本が吸い込み、カビの原因となります。

また、本棚からすべて本を出して、本をビニールに入れた後日光に当てて乾燥させます。

次に、ホコリを取り除きます。本の上や横にも乗ったホコリも綺麗に取り除くようにしてください。

本にカビが生えた場合の、カビ取り方法は以下の記事を参考にしてみてください。

■関連記事■書籍のカビ取り方法

倉庫

倉庫や地下室は、日当たりが悪く湿気が溜まりやすいのでカビの発生しやすい場所の1つです。まず春の晴れた日に戸を開けてしっかりと換気しておきましょう。

そして、内部のものを全て取り出して乾燥させます。カビているものがあれば、消毒用エタノールを吹きかけてカビを殺菌させます。

戸を再び閉じる時には、除湿剤などを置いて湿気をなるべく取り除くようにします。倉庫内にモノを収納する際には、通気性を上げる為に「すのこ」を下に敷いてから、その上に収納しましょう。

小さいタイプのすのこもありますので、倉庫の大きさに合わせて置いてみてください。

寝室のカビ対策

ベッドや布団

ベッドや布団も、日光に当ててしっかりと紫外線照射しましょう。ベッドマットレスなど、大きくて外で干せないものは、窓際の日当たり良い場所で結構です。

ベランダやバルコニーが家にない場合、窓が小さい場合には、使用後のマットレスを立てかけて干すことで溜まった水分を乾燥させます。

その際は、ホコリや髪の毛などを粘着テープなどでしっかりと除去し、消毒用アルコールを吹きかけると尚よいでしょう。

布団カバーや、シーツ、枕カバーなどは洗濯して、日光に当てて乾燥させます。人の汗などもカビの栄養源となりますので、こまめに洗濯をして取り除くことがカビ対策につながります。

カーペット

カーペットも、掃除機でホコリやゴミを吸い込んだら、衣類用洗剤や衣類用漂白剤などで汚れている箇所を取り除きます。

丸洗いできる場合には、洗濯機で丸洗いして天日干しするのが一番おススメですが、カーペットOKのクリーニングに依頼するというのも良いでしょう。

また、カーペットを敷きっぱなしにしていると、カーペットの下に湿気が溜まりカビが発生することがあります。定期的にカーペットを干し、その間に下のフローリング(畳)掃除をしましょう。

暖かくなると、カーペットを使わなくなる家庭もあるかと思います。その場合は、クリーニングに出すなどして汚れを綺麗に落としてから保管するようにしましょう。保管中のカビを防ぎます。

まとめ

春は、季節的にも「日照時間が長くなる」ので、衣類の洗濯や衣替えに良い時期です。また、梅雨になると湿気や気温が一気に上がる為、春のうちに細かな部分の掃除やカビ対策を行っておくことで、梅雨時期のカビ発生を防いでいきます。

寝具や衣類の洗濯、本棚やカーペットの掃除など、やった方が良いことは多いですが、空き時間に掃除をして梅雨時期に備えましょう。

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