実は逆効果?!カビ取り剤の間違った使い方とは?!
カビ取り剤、正しく使えていますか?
その使い方、もしかすると逆効果になっているかもしれません!せっかく時間をとってお掃除をするのであれば、なるべく効果的にカビを除去したいですよね。
そこで今回は、カビ取り剤の誤った知識を例に挙げ、より効果的にカビを除去・防止する方法をご紹介していきます。
目次
市販のカビ取り剤を正しく使おう
お風呂など水回りのカビ取りでは、カビキラーやカビハイターなどの塩素系カビ取り剤を使う事で、黒カビを落とすことができます。知らぬ間に生えてきたカビにも強力な効果を発揮してくれるので、自宅にひとつ置いておくと安心です。
ジョンソン カビキラー
出典:Amazon
花王 カビハイター
出典:Amazon
ただし、市販のカビ取り剤であっても間違った使い方をすれば逆効果になってしまう場合も。手作りのカビ取り剤のように、正しいと思い込んでいるだけで実際には思っているような効果を発揮していないとしたら…本末転倒ですよね。
そこで次に、カビ取り剤を効果的に使うコツをいくつかご紹介していきます。
カビ取り剤を正しく効果的に使うコツ
最も効果的にカビを除菌・殺菌するのならば、市販のカビ取り剤を正しく使うようにしましょう。効果的にカビを取るために、意識してほしい点が3つあります。
- 大まかに水気を拭き取っておく
- カビ以外の汚れを掃除しておく
- 他の洗剤と混ぜない
- カビ取り剤の用途は適切か確認する
まず、水気はなるべく拭き取っておくこと。
例えば、風呂場の掃除ではカビ取り剤を使いたい壁や床がびしょ濡れのままである場合があります。市販のカビ取り剤は強力なので、多少の水で薄まっても効果は薄れませんが、あまりにも多い水が残っている場合は注意してください。
特に浴室の天井のカビ取りをする場合、水気が残った状態でカビ取り剤を塗布すると、液だれして、皮膚や目に付着し大変危険です。
水分が残っている場合には、雑巾で拭きとるか、スクイージーなどを使って水気を取りましょう。
アズマ工業 浴室水切りワイパー
出典:Amazon
汚れを落としてからカビ取り剤を使う
大まかに水を拭き取ったあとはカビ以外の汚れも落としておくことで、集中的にカビを落とすことができます。
汚れが残ったままですと、カビ取り剤の効果が減ってしまいます。たんぱく汚れや油汚れなどは中性洗剤で落としてよく流水ですすいでから、カビ取り剤を使うようにしましょう。
他の洗剤とカビ取り剤を混ぜない
先述の汚れを落としてからカビ取り剤を使うにも少し関連していますが、カビ取り剤と他の洗剤を混ぜて使用しないようにしましょう。効果が減ってしまうどころか、酸性の洗剤であれば、有毒ガスが発生して健康被害を招く恐れがあります。洗剤を使う場合も、しっかりと洗い流して使うようにしましょう。
特に、トイレには尿石や黄ばみなどに効く酸性の洗剤と、黒カビに効くカビ取り剤がどちらも置いてある場合があります。しかし、混ぜてしまうと有毒ガスが発生してしまうため、それぞれ別の日に使うようにしましょう。
用途に合ったカビ取り剤を使う
また、実際に使用する前には、そのカビ取り剤の用途は適切かどうかを今一度確認しましょう。用途の異なるカビ取り剤を使ってしまうと、素材を傷つけてしまうことにもなり得ます。せっかく綺麗にしようとしたのに、素材そのものに脱色や染みができてしまっては逆効果ですよね。
風呂場には風呂場用を、トイレにはトイレ用を、木材には木材用を…といったように、用途に合わせたカビ取り剤を用意しましょう。
特に、塩素系カビ取り剤はカビの色素を漂白する効果があるのですが、色柄の壁や塗装した木材、布製品、金属製品などに使うと変色する恐れがあります。
プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット
カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。
そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため壁や家具のカビ取りにも使用できます。
これも逆効果?カビ対策で注意したいこと
日ごろのカビ対策においても注意してほしいことがあります。間違った方法で対策していては、防げるものも防げません。ふだんのお掃除が逆効果になっていないか?と、改めてここで確認してみてくださいね!
掃除機でカビを吸い込まない
特に畳やカーペットにカビが生えていると、掃除機で吸い込んで除去しようとする方がいます。しかし、フィルターから微細なカビが通り抜け、排気口から部屋中へ撒き散らすことになってしまいます。
カビが生えている箇所には掃除機を使わず、消毒用アルコールや重曹水を付着させた雑巾などで軽く拭きとるようにしましょう。また、その際にはマスクを着用してカビの胞子を大量に吸い込まないようにしましょう。
カビを水拭きする
壁や木材などにカビを発見し、慌てて水拭きする方がいますが、これは逆効果です。
カビは水分のある場所を好みますので、水拭きをすることでかえってカビがさらに増えてしまいます。壁や木材などの表面に生えたカビが気になる場合には、汚れやホコリを取り除いた後、消毒用アルコールや壁紙、木材専用のカビ取り剤を使ってカビ取りをしましょう。
クリーニングのビニール袋のまま収納している
衣類をこまめにクリーニングに出すことで、カビ予防になりますが、袋をかけたままクローゼットに収納していると、袋の中に水滴が発生して、そこからカビが発生してしまうことがあります。
クリーニングから戻ってきた衣類は、袋から外して収納し、クローゼットの扉も定期的に開けて換気するようにしましょう。
雨の日でも換気する
換気をすることで、通気性が上がり、湿気を溜めにくくすることからカビ予防になります。
しかし、換気をする際には気候にも注意する必要があります。
雨の日は外気の湿度が高く、換気をすることで室内に湿気が上がってしまいます。そうすることで、かえってカビの原因となるのです。
窓を開けて換気をする際は「晴れた日」に行うようにしましょう。
まとめ
ここまでカビ取り剤の正しい知識や、より効果のある使い方、正しいカビ対策などをご紹介してきました。もう一度ポイントをおさらいすると以下の通りになります。
・カビ取り剤を使う前に水気や汚れは除去しておく
・カビ取り剤と他の洗剤は混ぜない
・用途にあったカビ取り剤を使う
・カビ部分に掃除機は使わない
・水拭きや雨の日の換気はNG
カビが生えていると、一刻も早く除去しようと、頭が真っ白になってとりあえず今できそうなことから取り掛かる方も多いかと思います。しかし、やり方によってはかえって逆効果になることもあるため、カビ取り剤の使い方や使う場所は、ラベルを確認してから安全に使うようにしましょう。
ライター:こいずみきょん
東京で猫と暮らすWebライター本と映画をこよなく愛し、酒場に生きる。趣味はカフェ巡りと、京都ひとり旅。https://twitter.com/___kkk0518