メラミンスポンジでカビを除去しないほうが良い理由
洗剤を使わなくても便利に汚れを落としてくれるメラミンスポンジ。
- 軽度の油汚れ
- こげつき
- 水垢
- 茶渋
- 鏡の汚れ
であれば、その線維の研磨効果で洗剤がなくても水をふくませてこするだけで綺麗に落とすことが出来ます。
商品としては「激落ちくん」が有名ですよね!メラミンスポンジのことを”激落ちくん”と呼ぶくらい、人気な商品です。
では、そんなメラミンスポンジを活用して「カビ」は綺麗に落とせるのでしょうか?!
そこで今回は、メラミンスポンジで行うカビ除去がなぜNGなのか、まとめていきたいと思います。
目次
メラミンスポンジとは?!
メラミンスポンジは、食器などでも使用される”メラミン樹脂”をフォーム化してスポンジ状にしたもので、表面の硬度が高いことから研磨効果によって、削りながら汚れを落とします。消しゴムのようなイメージに近いですね。
また、メラミンスポンジは基本的に使い捨てで使用されるものが多い為、小分けタイプや切り取りして使うタイプなどもあります。
レック 激落ちくん キューブ
出典:Amazon
メラミンスポンジでカビを落としても良いの?!
では、実際にメラミンスポンジでカビ汚れを落として良いのかについてですが先に結論から言いますと
「基本的には、カビ落としには向かない」
ということです。
では、なぜカビ除去に”メラミンスポンジが向いていない”のでしょうか。
メラミンスポンジがカビ除去に向かない理由
①表面のコーティングを剥がしてしまう
メラミンスポンジは、メラミン樹脂の研磨効果により汚れを削り取るといった特徴があります。その為、カビ汚れだけでなく
- 浴槽の汚れコーティング
- 防水コーティング
- ステンレスの防水コーティング
- トイレの汚れコーティング
など、素材自身のバリア効果であるコーティングを削ってしまう可能性があります。特に強くゴシゴシと力を入れすぎてしまった場合や、メラミンスポンジに含ませる水分が充分でない場合などはキケンです。
より汚れやすくなってしまっては、元も子もありませんよね。その為、もしも浴槽やトイレなどで使用する場合には
「たっぷりと水分をふくませて、優しくこすり取る」ようにしましょう。
②表面のカビにしか効果がない
また、メラミンスポンジでカビを落とした場合、一見きれいに除去できたように見えてもカビというのは深く根を生やして繁殖しているので、結局またカビが再発してしまう可能性があります。
一時的にキレイに見せるための効果はあるかもしれませんが、表面のコーティングを落とすリスクを担ってもまた再発してしまうのは悲しいことですよね。こういった点からもメラミンスポンジはカビ除去に向いていません。
③市販のカビ取り剤と一緒に使えない
また、メラミンスポンジは塩素系漂白剤と一緒に使用すると溶けだしてしまい効果が発揮できません。その為、カビ取り剤と一緒に使えないというデメリットもあります。
この他、メラミンスポンジは
- 表面に凹凸のある壁面
- 溝や細かいスキマ
などの場所の掃除にも向きません。そのため
- 凸凹の多い壁のカビ取り
- 結露の多いゴムパッキンのカビ
- すりガラスのカビ
などのカビ取りにも向いていません。
番外編「メラミンスポンジが有効な場合」
網戸のカビ取り掃除の場合は、メラミンスポンジも有効です。理由は網戸は壁のように厚くなく、メラミンスポンジでこすることでカビを落とすことが可能だからです。
網戸用のメラミンスポンジというのもあります(100均などで手に入れることができます)
結論「一般的なカビ取りなら普通のスポンジがおススメ」
メラミンスポンジは、焦げ付きを落としたり軽い油汚れを落とす場合には非常に便利な優れものです。しかし用途が「カビ取り」となると
- 表面のコーティングを削ってしまう
- 奥のカビまで落とせず再発してしまう
- 市販のカビ取り剤だと溶けてしまう
など、上手くその効果を発揮できずかえってカビ再発の原因になることもあります。
その為「カビを除去」するのであれば普通の
- 掃除用のスポンジ
- ブラシ
- 濡れ布巾
など場所や用途に合わせて使い分けた方が良いでしょう。
また、メラミンスポンジで表面のカビだけを落とすよりは
- 市販のカビ取り剤
- 熱湯消毒
- 消毒用エタノール
などで、カビの根までしっかりと殺菌することをおススメします。
ジョンソン カビキラー
出典:Amazon
ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon
もしも壁の裏までカビが浸透してしまい繁殖している場合には市販のカビ取り剤でも難しいケースもあります。
その場合は、カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取りマイスターをおススメします。
実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品なので、自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため、水回りだけでなく壁や家具などのカビ取りにも使用できます。
範囲が広かったり、天井のような高所にカビが発生した場合は、自力でのカビ取りが難しいのでカビ取りの専門家にご相談することをおススメします。