二層式洗濯機のカビ取り方法

「実家で使っている二層式洗濯機がカビ臭い。自力で解体することもできないため、何か良い方法はないか?」

という声がありました。

二層式洗濯機とは、洗濯槽と脱水槽が別々になった洗濯機のことです。

1960(昭和35)年に、二層式洗濯機が発売され1970年代~1980年代に日本中で使われていました。

二層式洗濯機はしっかりとした作りのものが多いので、何年も長く使い続けることができているというご家庭もいらっしゃるようです。

しかし、洗濯機は長く使用しているとどうしても汚れが蓄積されていくので、カビや臭いが発生してしまいます。

今回は二層式洗濯機のカビ取り方法やカビが発生する原因からカビ予防方法などをご紹介していきます。

二層式洗濯機のカビ取り方法

洗濯槽も脱水槽も同じ方法でカビを除去することができます。

洗濯機によっては脱水槽に水を溜めることができないものもあります。

その場合には、酸素系漂白剤をお湯に溶かして脱水槽にかけ流すようにしてください。

その1、塩素系漂白剤

用意するもの

  • 洗濯槽カビキラーなどの塩素系漂白剤
  • ゴム手袋

①洗濯機の中に洗濯槽カビキラーなどの塩素系漂白剤を入れ、高水位まで給水します。

②洗濯、すすぎ、脱水を行い、汚れが取れない場合にはすすぎをもう一度します。

※注意点※

洗濯機の大きさや機種により使用量や方法が異なりますので、洗濯槽カビキラーなどの塩素系漂白剤の取り扱い説明書を参照してください。

洗濯機のカビや汚れがひどい場合には3時間程度つけおきしてから洗濯機を回してください。

1回でカビや汚れが取り除けない場合には再度洗濯槽カビキラーなどの塩素系漂白剤を使用してください。

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その2、洗濯槽クリーナー

用意するもの

・洗濯槽クリーナー

①洗濯機の中に洗濯槽クリーナーを入れ、高水位まで給水します。

②3~4分程度洗濯機を回して一時停止します。

③そのまま3~4時間ほど放置します。

④すすぎ、脱水をして完了です。

※注意点※

洗濯槽クリーナーの種類によりつけおき時間等が異なる可能性がありますので、ご使用になる洗濯槽クリーナーの取り扱い説明書を必ず確認してください。

シャボン玉石けん 洗たく槽クリーナー

シャボン玉石けん 洗たく槽クリーナー

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その3、酸素系漂白剤

用意するもの

  • お湯(40℃~50℃くらい)
  • 粉末タイプの酸素系漂白剤
  • 網またはストッキングと針金ハンガーで代用もできます。
  • 歯ブラシ

①洗濯機の満タンの水位までお湯を入れます。

②5分程度洗濯機を回して一時停止します。

③酸素系漂白剤を500グラム~600グラムくらいお湯の中に入れます。

④洗いモードで一番長い時間を設定し、10~15分くらい洗濯機を回し、排水する前に一時停止します。

⑤そのまま2時間つけ置きし、汚れがひどい場合には5時間程度放置します。

⑥その後、洗濯槽のまわりの汚れを歯ブラシでこすり取り、浮いている黒いカスを網ですくいます。

⑦排水するまで洗濯機を回し、さらに水を入れ換えて排水まで回します。

※注意点※

  • お湯を使用するのでやけどに注意しましょう。
  • 部屋の換気をしながら作業をしてください。

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二層式洗濯機の水垢や臭いの除去方法

用意するもの

  • 酢またはクエン酸
  • 網またはストッキングと針金ハンガーで代用もできます。

①酢カップ1杯またはクエン酸をカップ1杯入れて、水を高水位まで入れて5分程度洗濯機を回します。

②その後一時停止して、1時間から半日程度そのままにしておきます。

③汚れやゴミをすくい取ってからすすぎと脱水をしてください。

1か月に1回程度を目安に行ってください。

※注意点※

洗濯機によっては、酢やクエン酸などの酸性のものを使用すると金属部分が腐食してしまうことがあります。

取り扱い説明書等で事前に確認してから作業をするようにしてください。

塩素系漂白剤と混ぜると有毒なガスが発生しますので、近付けないようにしてください。

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洗濯槽クリーナーできれいにしたあとのお手入れ方法

高温でカビを確実に浮かせてきれいにしましょう。

洗濯槽のカビは毎回洗濯槽クリーナーを使用すると大変なので、熱湯だけを使用する方法がお金もかけずにお手軽にできるのでおすすめです。

50℃前後の熱湯を洗濯機に入れ、5分程度運転したあとに一時停止し半日程度放置します。

その後脱水するとカビや水垢もきれいに消えます。

二層式洗濯機にカビが発生する原因

①、洗濯機に脱いだ服を入れている場合

脱いだ服を脱衣カゴの代わりに洗濯機に入れていませんか?

すぐに洗濯してしまえるのであれば一時的にそのようにするのも良いですが、そのまま放置する時間が長いと洗濯機にカビが生えてしまう原因になるだけでなく、洗濯機に既にカビが生えている場合には衣類にカビが付着して衣類までカビてしまうこともあります。

布に生えた黒カビは除去がむずかしいので注意しましょう。

②、脱水後に洗濯物を放置している場合

脱水後に洗濯物を放置していませんか?

洗濯物を脱水したあともすぐに取り出さずに洗濯機の中に放置していると、湿気と密閉された状態になりカビが繁殖しやすい状態になってしまいます。

脱水後はすぐに洗濯物を取り出して干し、フタを開けて中をしっかり乾燥させましょう。

洗濯機を乾燥させたあとはフタを閉め、ホコリなどが内部に入るのを防ぐようにしましょう。

③、水垢や洗剤の溶け残りなど

洗濯機の内部に水気が残ったままにしていると、雑菌が繁殖したり水垢がついてしまう原因となります。

水道水にはカルシウムやマグネシウムが含まれており、これらの成分が白く結晶化して固まってしまうことがあります。

このような状態になってから汚れを取ろうとすると、かなりの労力を要することになります。

水垢は特に体に害はありませんが、このままにしておくと異臭がしたりすることがあります。

また、雑菌が繁殖したまま放置しているとヌメリが発生することがあります。

二層式洗濯機のカビ予防方法

①、洗剤選びも大切!

液体よりも粉末洗剤で弱アルカリ性の洗剤がおすすめです。

液体洗剤は、弱アルカリ性と表示されていても洗濯するときには水で薄まり、中性に近くなります。

粉末洗剤なら弱アルカリ性を保てますので、カビの原因になる汚れを落としやすいです。

これらのポイントをおさえた洗剤を選び、普段の洗濯に使用するだけでも簡単にカビを予防することができます。

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②、洗濯後は乾燥させましょう。

洗濯をしたら1分1秒でも早く洗濯物を洗濯機から出しましょう。

その理由は、洗濯後の洗濯槽は湿度が高く、湿った時間が長いと菌が繁殖していくからです。

洗濯後は放置せずに、すぐに洗濯物を取り出して干しましょう。

洗濯機のカビを予防するために、洗濯が終わったら洗濯機のフタをしばらく開けて乾燥させることも大切です。

③、定期的に大掃除をしましょう。

洗濯機は長く使っていると、洗剤カスやカビなどの汚れがどうしても蓄積してしまうものです。

そのため、洗濯槽クリーナーや酸素系漂白剤などを使用して定期的に大掃除をするようにしましょう。

二層式洗濯機の特徴

洗い終わるまでに洗濯物の出し入れが必要ですが、ドラム式全自動洗濯機よりも洗浄力が強く、汚れの少ないものと多いものを区別して洗うことができます。

二層式洗濯機は全自動洗濯機と比較すると、作りが単純なので壊れにくく、万が一壊れたとしても修理も簡単なことが多いです。

また、全自動洗濯機と比較すると短時間で多くの洗濯物を洗うことができるというメリットもあります。

そのため、ご家庭だけでなく美容室やガソリンスタンドなどで根強く支持され、使い続けられていることもあります。

二層式洗濯機のカビ取りを業者に依頼したい場合

洗濯機のクリーニングは、完全に分解する方法と部分だけ分解してクリーニングする方法があります。

完全に分解してクリーニングする方が料金が高くなります。

完全に分解すると洗濯槽を取り外して洗浄してくれるのでカビや汚れを完全に取り除くことができます。

しかし、洗濯機の種類によっては完全に分解することができないものもあり、その場合には部分分解での洗浄になるので、詳しくは専門の業者やメーカーに相談して確認してみてください。

部分分解での洗浄であれば、洗濯機の種類を問わず可能で料金も完全に分解するよりはお安くできるようです。

業者に依頼すると、市販されていない専用の洗剤を使用するのでご家庭で洗濯機の洗浄をするよりもすばやくカビや汚れを除去してもらうことができます。

そのため、一度業者に洗濯機のクリーニングを依頼しカビや汚れを除去してもらったあとに、ご家庭でのクリーニングで清潔な状態を保つようにするというのがおすすめです。

業者に依頼するデメリットがあるとしたら、料金がかかるという点です。

洗濯機のクリーニングの料金は業者により異なるのですが、15,000円~20,000円ぐらいが相場ですが、新品の洗濯機に買い替えるよりは安く済みますので検討してみてはいかがでしょうか?

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洗濯機置き場の裏にカビが生えている場合

二層式洗濯機から漏水や結露が起こり、床や壁にカビが発生している場合にはカビ取り業者に相談されることをおすすめします。

壁や床のカビは放置すると、どんどん広がっていき、家の寿命を縮めるばかりか健康へ影響を及ぼすこともあります。

もし初期のカビで自力で対処可能なら、カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターで除去することも可能です。

早めに対策をしカビ被害を広げないようにしましょう。

まとめ

・二層式洗濯機のカビ取りには、塩素系漂白剤、洗濯槽クリーナー、酸素系漂白剤が有効です。

・二層式洗濯機の臭いや水垢にはクエン酸がおすすめです。

・二層式洗濯機にカビが生える原因は、湿気と雑菌や洗剤の残りなどの汚れによるものです。

・二層式洗濯機のカビ予防のポイントは洗剤選び、乾燥、定期的な掃除です。

・カビがひどい場合には業者に依頼することも検討してみましょう。

<参考>

・岩崎書店編集部『消えゆくくらしのモノ事典』2021年、岩崎書店

・おちとよこ『生活図鑑‐『生きる力』を楽しくみがく』1997年、積信堂

・本橋ひろえ『ナチュラルおせんたく大全』2020年、主婦の友社

・井野良介『暮らしの「スゴ技」大百科』2014年、宝島社

・おそうじ本舗『おそうじ本舗の速攻そうじ術』2016年、宝島社

・阿部絢子『レタスクラブムック新・生活便利シリーズソコが知りたい!家事のコツ』2006年、レタスクラブムック

・クウネルおうち仕事課『ハウスキーピングブック』2012年、マガジンハウス

・沢井竜太『おそうじの超ベストアイディア2020』2020年、晋遊舎

・玉木晶子『とっておきの毎日を手に入れる268の重曹活用レシピ重曹でシンプル生活』2007年、廣済堂出版

・荻野善之『おばあちゃんの知恵 なるほどアイディア800』2012年、主婦の友社

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