室内の植木にカビが発生!除去する方法とは?!

室内に植木や観葉植物を置くと気持ちがリラックスしますね。ところがこの植木や観葉植物にもカビが発生するんです。そこで今回は、植木についたカビを取り除く方法やカビを防ぐ方法についてご説明します。

室内の植木にカビが発生する原因

健康的で見た目にも美しい観葉植物ですが、育て方や環境によってはカビが発生することも。室内にカビが繁殖する前に、カビの原因について知っておいてくださいね。

①水のやりすぎ

室内の植木や観葉植物自体にはカビはできません。カビが発生するのは鉢の中の土なんです。カビは湿気を好みますから、水をやりすぎると土が常に湿った状態になり、カビができやすい環境になってしまいます。特に梅雨時は空気がジメッとしているので要注意です。

また冬でも暖房によって室内が暖まると、土の水分が飛び湿気が生まれます。植木鉢に水をやる時にはやりすぎないように気をつけてください。

水をやる頻度は、植物によりますが基本的には上の土がカラカラに乾いてからで大丈夫です。土の湿気が多いと虫も発生しやすくなりますので、注意しましょう。

水のやりすぎは、土のカビだけでなく植物の発育にも影響をきたしますので、土が乾いてからやるようにしましょう。水をついやりすぎてしまう方は、たい肥を使わないパーライトなどの培養土を一番上に乗せるという方法もおすすめです。

②植木鉢の土

植木鉢の土には植物を育てるための栄養がたっぷり含まれています。そこに水をやるとカビにとっては繁殖しやすい絶好の環境になってしまいます。

ただしカビや微生物は有機物を分解して堆肥を作る、植物にとってありがたい存在でもあります。この点を考えて、きめ細かい育て方をする必要があります。

③風通し

例え水をやりすぎなくても、窓を閉め切って風通しが悪いと湿気が鉢の中にこもって、カビが発生しやすくなります。たまには窓を開放して風通しを良くし、土の湿気を取り除くようにしましょう。

密室に置いている植木などは、風通しの不足からカビが生えることがあります。

④日照不足

観葉植物は日光に当ててはいけないと思い込んでいる人もいますが、それは直射日光のことなんです。いつも同じ場所に置いておくよりも、窓際の日当たりの良い場所に移してやると、鉢の中の湿気を取り除くことができます。室内の奥まった暗がりに鉢植えや観葉植物を置かないようにするのも、カビを防ぐためには効果があります。

例えば、玄関先に置いている観葉植物など、ほとんど日の当たらない場所に置いていて、土にカビが生えてしまう...ということもあるようです。

日照不足ですと、植物が枯れて葉が黄色くなることもありますので、適度に日光が入る場所に置いてあげましょう。室内に置いてガラス越しに当てたり、レースカーテン越しに光を当てるなどして工夫しましょう。

⑤受け皿の水気を放置

お水をたっぷり与えた後、受け皿にたっぷりと残る水気をそのまま放置することもカビの原因となります。溢れ出そうな受け皿の水は、捨てましょう。また、植木鉢の下もジメジメしやすくカビが生えやすい場所ですので、定期的に動かして、水気を拭きとりましょう。

植木のカビが引き起こす被害

室内の鉢植えや観葉植物の土にカビが発生すると、家の中で暮らす人間にも色々なカビ被害が及ぶことも。

カビ臭さで眠れなくなったり、カビの影響で体調にまで影響が及ぶ方もいます。

厚生労働省の「生活環境におけるシックハウス症候群」によりますと、ダニやカビなどが増殖することで過敏に反応する方もいるとのこと。なるべくリスクになるような環境からは遠ざけたいですよね。

植物が育たなくなる

植木のカビをそのまま放置すると、植物にもカビが生えてしまい枯れることがあります。また、室内にカビ臭さが広がることもありますので、早めに対処しましょう。

害虫が発生しやすくなる

植木のカビをそのまま放置しているということは、土がジメジメとして栄養がある状態とも言えます。コバエやダニ、チャタテムシなど湿気を好む害虫が発生するリスクもあります。

室内に害虫が発生するとショックですよね。そのためにも、植木のカビに気づいたら早めに除去しましょう。

鉢植えを置くメリット

鉢植えの土にカビが発生するデメリットばかりを紹介してしまいましたが、観葉植物や植木にはリラックス効果や癒やし効果があるということも忘れないでください。

植木のカビを除去する方法

鉢植えや観葉植物の土には湿気が含まれています。これを承知の上でカビを除去する方法を心得ておく必要があります。そうすれば快適な住環境を保つことができるでしょう。

①日当たりの良い場所へ移す

すでに述べましたが、鉢植えや観葉植物は定期的に日当たりの良い場所へ移しましょう。それによって湿気が鉢の中にこもらなくなり、カビの発生を抑えることができます。同時に窓を開け放したりベランダへ移してやると風通しが良くなり、さらにカビが抑制されます。

②防カビ剤を使う

日当たりや風通しだけでカビが除去できない場合は、市販されている防カビ剤を散布します。薬品を使いたくない場合は、消毒用アルコールを吹き付けるのもアリです。ただし量を多く散布すると植物にダメージを与えるので、その点には気を付けましょう。

出典:Amazon

③土を入れ替える

カビの発生した土を取り除いて新しい土を補充するのも効果があります。最近はカビが発生しにくい土が売られているので、それを利用するのも良い方法でしょう。

④水のやり方を工夫する

水をやらないと植物は枯れてしまいます。ただ、水をやりすぎるとカビの原因になります。そこで水をやる時には少し少なめにしてください。また、少量を数多くやるのではなく、間隔を開けて受け皿に水が流れ出る程度やるとよいでしょう。

まとめ

何気なく室内に置いてある鉢植えや観葉植物ですが、これがカビの原因にもなること、おわかりいただけたでしょうか。しかし、カビはしっかりと管理すれば防ぐことは可能です。

基本的に鉢植えや観葉植物の土にはカビが付きものと考えて、風通しの良い場所に置くなど、対策をしっかり行いながら、植物の持つ癒やし効果を享受してくださいね。