自分では気づきにくい車のカビ対策方法
車に乗った時に、なんだか車内のカビ臭さが気になるようになりました。シートなのかエアコンなのか、掃除を頑張ってはいるのですが原因がわかりません。車内クリーニングを依頼するにもお金がかかるようなので、なるべく市販の液剤で、自分でできるカビ対処方法があれば、知りたいです。
アレ?このニオイってもしや車のカビ?!
友人や家族を車に乗せたとき、なんだかカビ臭いと言われたことはありませんか?
自分では気づかなくても、他人にとっては嫌な臭いだと感じることは多いです。自分でも自覚できるほどの臭いがあるとなれば、カビは既に大量に発生している可能性があるので今すぐに対処が必要だと考えた方が良いでしょう。
そこで今回は車のカビの主な原因とそのカビを除去する方法、カビの再発を防ぐための対策方法についてご説明します。
目次
1.車のカビ臭さの原因
車内でカビが生えやすい場所は以下の3か所。
- シート
- フロアマット
- エアコン
それぞれ車の中にカビが生える原因を紹介しますので、あなたにも心当たりがないかチェックしてみてください。
1-1.シートのカビ
車内のシートに生えるカビは雨や皮脂、汗、飲みこぼしの染み込みが原因です。カビは湿度の高い場所に発生しやすいもの。これはお風呂場にカビが生えやすいことからもお分かりいただけるでしょう。シートに染み込んだ水分はそのまま湿気の原因となり、カビが成長するのに適した環境を作ってしまうのです。
また、車内の環境的な要因も影響します。例えば日の当たらない駐車場に長時間車を停めている場合。太陽の光が車内に入ればシートは乾燥しカビもいくらか殺菌されますが、日が当たらない環境ではそれも期待できません。
シートにカビが生えていればすぐに分かるだろうとお考えの方もいるかもしれません。しかし直接座る面など目に見える部分だけではなく、ドアとの隙間など一見して分からない場所にもカビが生えていることもあるのです。
食べこぼしや飲みこぼしをそのままにしておくと車内のカビの原因になるため、すぐにふき取り放置しないようにしましょう。
1-2.フロアマットのカビ
靴に付着した汚れや水分が直接触れるフロアマットは、車の中でもカビが生えやすい場所です。特に梅雨時は十分に乾燥する間もありません。フロアマットは取り外しができて洗いやすい箇所ではありますが、掃除をサボってしまう人も多いでしょう。カビがないように見えても一度取り外し、裏側までチェックしてみてください。
フロアマットの掃除はこまめに行っていますか?!車がカビ臭い場合にはフロアマットも念入りに掃除しましょう
1-3.エアコンのカビ
エアコンから出る異臭の原因はさまざま。タバコを吸っている方であればその臭いかもしれませんが、カビの臭いである可能性も否定できません。実はエアコンも車の中ではカビが生えやすい場所に該当します。
エアコンにカビが発生しやすい理由は結露が起きるから。夏はクーラー、冬は暖房として活躍するエアコンですが、それゆえに外気との温度差が激しくなります。この温度差により結露が発生し、湿度が上昇、結果としてカビが発生するというわけです。
車のエアコンからカビ臭いにおいがする場合には、エアコン内の掃除も念入りに行いましょう
- エアコンのカビ臭を発している場所は、大きく分けてシートとフロアマット、エアコンの3つに分けられる。
- 食べこぼしや皮脂、水分やホコリなどの蓄積、経年劣化がカビ増殖の原因となる。
2.車内のカビを除去する方法
続いて上で紹介したカビの除去方法についてご説明します。以下の情報を参考に車内のカビを一掃しましょう。
2-1.シートのカビ
シートのカビの除去にはエタノールや酸素系の漂白剤を用意します。
カビ取りといえばカビキラーに代表される塩素系のカビ取り剤もありますがこちらの使用は厳禁。
カビ取り剤というだけあり、カビを除去するにはもってこいの道具ではありますが、同時に強力な漂白作用もあるためシートの色を落としてしまうのです。シートの素材によってはエタノールや酸素系の漂白剤でも変色や色落ちする可能性もあるため、本格的に使用する前に目立たない場所で問題がないか確認してから掃除を始めましょう。
エタノール、漂白剤は直接かけると多すぎるので、タオルなどに染み込ませて使います。タオルでカビを拭き取った後、濡らして硬く絞ったタオルで薬品を拭き取ってください。これを数回繰り返し、カビが取れたら仕上げに乾いたタオルで水気を拭きとって、ドライヤーなどで乾かして終了です。
- シートがカビ臭い場合には消毒用アルコールや酸素系漂白剤を使用する
- 塩素系のカビ取り剤は、変色の恐れがあるため使用しないこと
- 直接ではなく液剤をタオルなどに染み込ませて使用する。
- 使用後はしっかりと乾燥させる。
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2-2.フロアマットのカビ
まずは車内フロアマットを取り外します。取り外した車内フロアマットは掃除をする前に日当たりの良い場所で乾燥させると良いでしょう。これにより泥が取れやすくなりますし、太陽の紫外線でカビの殺菌にもなります。
次に車内フロアマットの汚れを払い落とします。カーペットタイプのマットなら掃除機をかけることでより効果的に汚れを除去できるでしょう。
表面の汚れを軽く落とした後は水をかけながら洗剤で洗います。これで大体の汚れもカビも落ちるはずですが、それでもまだ残るカビがあるようであれば車内シートと同じカビ取り方法も試してみてください。
- フロアマットは定期的に天日干ししてよく乾燥させる
- 掃除機をかけてゴミをためないようにする
- 消毒用アルコールなどを使ってカビを殺菌する
- これらの方法でもカビ臭が取れない場合は交換も検討する
2-3.エアコンのカビ
車内エアコンのカビを掃除するのは難しく感じるかもしれませんが、実は意外と簡単に対処できます。
なぜならカビは熱で死滅するから。エアコンを暖房に設定し、一番高い温度・一番強い風で作動させてください。早くて数分、遅くとも10分程度動かし続ければカビの臭いがなくなっていきます。
- エアコンは暖房機能を使って除菌する
- それでもニオイが解決しない場合にはクリーニングを行う
3.車内のカビ再発を防ぐために大事なこと
カビが成長するためにはある程度の時間が必要です。そのため、こまめな掃除を行っていれば車内のカビは発生しなくなります。
- シートが汚れたらすぐにふき取る
- シートに消臭剤や車内用の除菌スプレーを使って除菌する
- フロアマットが濡れたら晴れた日に乾燥させる
- 車内の窓を開けて換気をする
換気や車内の清掃、除菌をこまめに行いカビを防ぎましょう。
また、自力では難しい場合には車内用のクリーニングを行っている業者などもいますので、プロの力を借りて落ちにくい部分の汚れやニオイの元、カビの元を除去してキレイにしてもらうのも良いですね。
4.まとめ
車のカビ臭さはいつも乗っている自分では鼻が慣れ、気づかないことがあります。他人を車に乗せたときにカビ臭いと思われないように、今のうちにカビを一掃しておきましょう。
車内でカビが発生しやすいのはシート、フロア、エアコンの3か所です。この3か所は、湿気や汚れ、皮脂などが溜まりやすい場所ですので、汚れを放置せず、こまめにお掃除しましょう。車内用の消臭スプレーや除菌スプレーを活用するのがおすすめです。
また、自力では難しい場合、車内用のクリーニング専門業者に依頼するのもおすすめです。
車は長い時間過ごす場所ですので、カビ臭さや嫌なニオイをキレイにして快適に過ごしたいですよね。今回の記事で紹介した掃除方法をぜひとも参考にしてみてください。