気候変動によるカビ被害はどう変わってくる?
地球温暖化や寒冷化、これら気候変動による水害や台風など私たちは自然災害に晒されています。
国際連合広報センターによりますと、気候変動は加速し深刻化しているとのことです。
例えば、気候変動が起こることで洪水や豪雨等の水害がさらに激しくなり、一方で干ばつ被害が起こるなど、環境にも影響があります。
気候変動は、今後、すべての地域で増大するのではと予測されており、1.5℃上昇するだけで、熱波が増加し夏が長くなり、冬が短くなるなど季節にも変化があるといわれています。
そうすると、農作物にも影響があり採れる食物の変化や食糧難なども起こるのではと危惧されています。
気候変動とカビの関係
一方、カビ発生にも気候変動は関係しています。カビは20~30℃湿度60%以上の気候を好みますが、地球温暖化が進むことで大雨や洪水が頻発したり、温暖な季節が長くなることで、カビに悩む時期が増えてしまうという可能性もあります。
例えば、日本の季節のうちでは梅雨時期にカビ被害で悩まれる方が多く、カビ取り業者へのご相談が増える季節です。さらに、気候変動により、雨が続いたり、気温の高い時期が長くなると、室内のカビ被害が増えるリスクも考えられます。
集中豪雨とカビ
近年は線状降水帯により、集中豪雨が多く発生しています。毎年大雨による水害や土砂災害などの被害が出ています。
線状降水帯とは積乱雲が帯状になる気象現象のことで、連続して積乱雲が発生することで豪雨となります。
川が氾濫し、床上浸水や床下浸水が起こると、残った水分がカビの栄養源となりカビが増殖します。また、雨漏りや浸水なども起こり、これを放置することで、壁の裏からカビが発生して表面からいくらカビ取りをしてもカビの再発を繰り返す...といったケースも。
気候変動が起こり、今後ますます集中豪雨が増えるのではと予測されています。
雨量が多い時期のカビ対策
集中豪雨など自然現象は、私たちの手で食い止めることは難しいかも知れませんが、家の中でできるカビ対策としては
- 漏水や雨漏りがある場合は早めに修理しておく
- 物を置きすぎない、不用品を処分する
- 日ごろから風通しを良くし換気をこまめに行う
- 洗濯物を部屋干しする際には乾燥機や除湿機を利用する
特に、漏水は早めに修理するようにしましょう。大雨の時に漏水が気になったけれど、そのまま放置したら、消えたから放置していた...しかし気が付いたら壁の裏にカビが発生していた。というケースも多くあります。
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寒冷化とカビリスク
反対に気候変動によって寒冷化が進むと、一見カビは関係なくなるように感じるかも知れませんが結露によるカビリスクが考えられます。
外が寒くなると、室内を温暖に保つ必要があります。しかし、外気温と内気温の差が大きくなることで、結露が発生しやすくなります。
実際に、現在でも冬は室内に結露が生じやすく、この水滴が蓄積することによって、カビ被害が起こっています。
そういった意味では、温暖化でも寒冷化でも、カビ対策を意識しておく必要があるかもしれません。
カビが気になったら早めに対策を
また、カビがすでに生えてしまった場合には、早めに除去するようにしましょう。
自力でできる解決法としては
- 消毒用エタノールを吹きかける
- 水で薄めた逆性せっけんを塗布する
- 市販のカビ取り剤を使って除カビする
などが一般的です。
消毒用エタノールや逆性せっけんは手軽にカビ取りができる方法の1つですが、黒カビや青カビなどの色素沈着を漂白する効果は残念ながらありません。
市販の塩素系カビ取り剤は、漂白効果はあるものの塩素ガスが発生したり皮膚に付着するとケガの恐れがある、充分な換気が必要、液剤を完全に除去する等、取り扱いに対して注意してカビ取りする必要があります。
そのため、カビが広がり過ぎてしまった場合や天井など手の届かない場所にカビが生えてしまった時には、早めにカビ取り業者に相談し、カビ対策されることをおすすめします。
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まとめ
自然現象をコントロールすることはなかなか難しいかも知れませんが、近年は集中豪雨や大型台風など気候変動による水害が発生しています。
水害からまずは命を守ることが大切ですが、長雨の影響でカビが生えると長期的に健康を脅かす可能性もあります。
自力でできそうなことはなるべく対策し、それでもカビが生えてしまった場合には早めにカビ取り業者へ相談してカビを取り除きましょう。