
革のバッグや靴を久しぶりに出したとき、白いモヤのようなカビや黒い斑点が付いていることがあります。
革製品は油分やたんぱく質を含むため、湿気や汚れが加わるとカビが発生しやすくなります。
放置するとカビが広がったり、シミや変色につながったりすることもあるため、早めの対処が大切です。
ただし、革は水分やアルコール、重曹などの影響を受けやすいデリケートな素材です。
誤った方法でカビ取りをすると、色ムラや風合いの変化が起こる可能性があります。
この記事では、革製品にカビが生える原因、革鞄や革バッグについたカビの落とし方、再発を防ぐための保管方法まで解説します。
革製品を長く使い続けるためにも、素材に合った安全な対処法を確認していきましょう。
| この記事でわかること |
| ・革製品にカビが生える原因 ・革製品を使用した後のお手入れ方法 ・革製品に生えたカビを落とす方法 ・革製品のカビ予防策 |
目次
1. 革製品にはなぜカビが生えやすいの?

一般的に、カビは「温度・湿度・栄養分・酸素」の条件がそろうと発生しやすくなります。
特に革製品は、湿気や汚れの影響を受けやすく、カビが発生しやすい素材です。
1-1. 革に含まれる油分やたんぱく質がカビの栄養になる

革素材そのものにも、カビが発生しやすくなる要因があります。
革には油分やたんぱく質が含まれており、なめしに使われる成分や、お手入れ用の革用クリームも条件によってはカビの栄養源になることがあります。
特に、クリームを塗りすぎたまま湿気の多い場所に保管すると、カビが発生しやすくなるため注意が必要です。
1-2. 押入れやタンスの奥は湿気がこもりやすい

革製品は、保管場所の湿気によってもカビが発生しやすくなります。
タンスの引き出しや押入れの奥、クローゼットの中は空気がこもりやすく、長期間しまい込むと湿気が抜けにくくなります。
あまり使わない革バッグや革小物を奥にしまったままにしていると、久しぶりに出したときにカビが発生していることがあります。
1-3. 使用後の汚れを残したまま保管するとカビが増えやすい
革製品を使った後は、表面に皮脂・汗・ホコリ・雨水などが付着していることがあります。
こうした汚れを残したまま保管すると、湿気と合わさってカビが発生しやすくなります。
特に、雨の日に使用した革製品や、手でよく触れるバッグの持ち手、財布などは汚れや水分が残りやすいため注意が必要です。
1-4. 革製品を使い終わったあとのお手入れ方法
革製品を使い終わったら、まず乾いた柔らかい布で表面の汚れやホコリを拭き取りましょう。
雨や汗で濡れた場合は、乾いた布で水分を押さえるように拭き取り、風通しの良い場所で陰干しします。
革用クリームを使う場合は塗りすぎに注意し、完全に乾いてから通気性の良い場所で保管することが大切です。

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出典:Amazon
革製品のカビが気になるなら、まずはカビリスク診断
革製品は湿気の影響を受けやすく、住まいの湿気環境によってはカビが繰り返し出ることがあります。
カビリスク診断で、ご自宅がどれくらいカビを招きやすい環境か一度確認してみてください。
2. 生えてしまった革製品のカビを除去するには?

革製品にカビが生えてしまった場合は、広がる前に早めに対処することが大切です。
ただし、革は水分・アルコール・重曹などの影響を受けやすいデリケートな素材です。
誤った方法でこすったり、薬剤を直接吹きかけたりすると、変色や風合いの変化につながることがあります。
作業する際は、窓を開けて換気し、カビの胞子を吸い込まないようにマスクや手袋を着用しましょう。
2-1. 軽い白カビは乾いた布で優しく拭き取る
表面にうっすら白カビが付いている程度であれば、まずは乾いた柔らかい布で優しく拭き取ります。
このとき、強くこするとカビの胞子が広がったり、革の表面を傷めたりすることがあります。
こすらず、表面をなでるようにやさしく拭き取るのがポイントです。
拭き取った後は、直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干ししましょう。
革製品は天日干しによって変色や乾燥が起こることがあるため、基本的には陰干しが安全です。
2-2. 重曹水を使う場合は慎重に行う

軽いカビやカビ臭さであれば、重曹水で拭き取る方法が紹介されることもあります。
ただし、革は水分やアルカリ性の影響を受けやすく、変色や風合いの変化が起こる場合があります。
重曹水を使う場合は、必ず目立たない場所で試してから行いましょう。
使用する場合は、水100mlに対して重曹小さじ1杯程度を溶かし、布に少量含ませてカビが気になる部分を軽く拭き取ります。
その後は水分が残らないように乾いた布で拭き、風通しの良い場所でしっかり乾燥させましょう。
乾燥後は、必要に応じて革製品専用のクリームで保湿します。

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出典:Amazon
2-3. 消毒用エタノールは布に含ませて使う

カビが気になる場合は、消毒用エタノールで表面を拭き取る方法もあります。
ただし、革製品に直接吹きかけると、シミや変色、風合いの変化につながることがあります。
使用する場合は、必ず目立たない場所で確認し、乾いた布に少量含ませてから軽く叩くように拭き取りましょう。
拭き取った後は、風通しの良い場所で十分に乾燥させます。
小さな白カビ程度であれば応急処置として有効な場合がありますが、広範囲のカビや黒カビ、強い臭いがある場合は無理に作業を続けない方が安全です。

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2-4. 革専用のカビ取りクリーナーを使う
革製品のカビ取りには、皮革専用のカビ取りクリーナーを使う方法もあります。
革専用に作られた製品であれば、一般的な洗剤よりも革への負担を抑えながらカビに対処できる場合があります。
ただし、製品によって使える革の種類や使用方法が異なるため、必ず説明書を確認してから使用しましょう。
スエード・ヌメ革・色の薄い革などは、専用クリーナーでも変色や質感の変化が起こることがあるため注意が必要です。

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2-5. 高価な革製品やカビがひどい場合はクリーニングに出す
高価な革製品やブランド品、スエード・ヌメ革などのデリケートな素材は、無理に自分でカビ取りをしない方が安心です。
また、カビが広範囲に広がっている場合や、黒カビ・シミ・強いカビ臭がある場合は、自宅で完全に対処するのが難しいことがあります。
誤った方法で作業すると、変色や劣化が進んでしまう恐れがあります。
大切な革製品の場合は、早めに革製品に対応した専門クリーニングへ相談しましょう。

また、革製品の奥に残ったカビ菌まで対策したい場合は、ハーツクリーンの「ガス滅菌」サービスを検討する方法もあります。
ガス滅菌はカビ菌への対策として有効ですが、カビによるシミや変色を落とすものではありません。
見た目の改善が必要な場合は、革製品に対応したクリーニングとの併用も検討しましょう。
大切な革製品を処分する前に、専門業者へ相談してみてください。
3. 革製品のカビ発生を予防するには?

カビは温度・湿度・栄養分・酸素がそろうと発生しやすくなりますが、日常的に管理しやすいのは湿度と汚れです。
保管場所の湿気を減らし、革製品に汚れや水分を残さないようにしましょう。
3-1. 保管場所の湿気をためない
革製品を保管する場合は、クローゼットやタンス、押入れの奥など、湿気がこもりやすい場所に注意が必要です。
長期間しまい込むと空気が動かず、湿気が抜けにくくなります。
定期的に扉を開けて換気し、必要に応じて除湿剤を置くとよいでしょう。
革製品を箱に入れて保管する場合も、時々ふたを開けて空気を入れ替えることが大切です。

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3-2. 使用後は汚れや水分を拭き取る
革製品を使った後は、表面に付いたホコリや皮脂汚れを乾いた柔らかい布で拭き取りましょう。
雨などで濡れた場合は、濡れたまま収納せず、乾いた布で水分を押さえるように拭き取ります。
その後、風通しの良い場所で陰干しし、しっかり乾かしてから保管することが大切です。
汚れや水分が残ったまま収納すると、カビの栄養源や湿気の原因になります。
3-3. 不織布の袋や乾燥剤を活用する
季節もののバッグや革小物を長期間保管する場合は、通気性のある不織布の袋に入れるとよいでしょう。
ビニール袋は湿気がこもりやすいため、長期保管には向いていません。
乾燥剤を使う場合は、革に直接触れないように入れると変色や乾燥しすぎを防ぎやすくなります。
バッグ専用や小物用の除湿剤を活用するのも、湿気対策の一つです。

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3-4. 革用クリームは塗りすぎない
革用クリームは革を保護するために役立ちますが、塗りすぎると表面に油分が残り、条件によってはカビの栄養源になることがあります。
使用する場合は製品の説明に従い、少量を薄く伸ばす程度にしましょう。
塗った後は余分なクリームを拭き取り、しっかりなじませてから保管することが大切です。
4. 【カビ最新ニュース】素材によってカビの広がりやすさに差があることが注目
2025年に発表された研究では、素材の種類によってカビの広がりやすさに差があることが報告されました。
綿やスエードは影響を受けやすい一方、革は比較的カビが広がりにくい素材のひとつとされています。
ただし、革製品であっても、素材自体に含まれる油分やたんぱく質に加え、お手入れ用クリームや皮脂汚れが加わることで、カビが繁殖しやすい状態になることがあります。
使用後はしっかり乾燥させ、通気を意識することがカビ予防につながります。
参考:EurekAlert!|繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究
5. 革製品のカビに関するQ&A

革製品のカビは、自宅で対処できる場合もありますが、素材によっては変色や風合いの変化につながることがあります。
ここでは、よくある疑問をわかりやすく整理します。
Q1. 革製品はなぜカビが生えやすいのですか?
革には油分やたんぱく質が含まれており、なめしに使われる成分やお手入れ用クリームもカビの栄養になりやすいためです。
さらに、保管場所に湿気が多いとカビが発生しやすくなります。
Q2. 革のバッグや靴に白カビが少し出た場合は、自分で対処できますか?
軽い白カビであれば、乾いた布やエタノール、専用クリーナーなどで応急処置として対処できる場合があります。
ただし、変色や風合いの変化が起きることもあるため、目立たない場所で試しながら慎重に行うことが大切です。
Q3. 革製品のカビを防ぐには、どんな保管方法がよいですか?
湿気がこもる押入れやタンスの奥に入れっぱなしにせず、ときどき風を通すことが大切です。
使用後は汚れや水分を拭き取り、よく乾かしてから、不織布など通気性のある状態で保管すると再発防止につながります。
6. まとめ
革製品は、素材に含まれる油分やたんぱく質、保管場所の湿気などが原因でカビが発生しやすいアイテムです。
軽い白カビであれば自宅で対処できる場合もありますが、革は水分やアルコール、重曹などの影響を受けやすいため、必ず目立たない場所で確認しながら慎重に作業しましょう。
カビを防ぐためには、使用後に汚れや水分を拭き取り、しっかり乾かしてから通気性の良い場所で保管することが大切です。
また、押入れやクローゼットにカビが広がっている場合や、革製品のカビが何度も再発する場合は、収納環境そのものに原因がある可能性があります。
自力での対処が難しい場合は、専門業者への相談も検討しましょう。



