新築住宅のカビ】原因・NG掃除法・建設会社への完全相談ガイド

「新築なのに、もうカビ…?」
せっかく手に入れた新しい住まいで、そんな予想外のトラブルに戸惑っていませんか?

誰も住んでいなかったはずなのに、気づけばカビ臭・家具の青カビ、壁の隅や窓際に黒カビが・・・。
実は、新築だからこそカビが発生してまうことはよくあることなんです。

新築住宅でも、条件が揃えばあっという間にカビが発生します。
さらに、間違った掃除や対策をしてしまうと、かえってカビの繁殖を助けてしまうことも。

この記事では、新築住宅でカビが発生する原因と、やりがちなNG行動、そして適切な防カビ対策5選をわかりやすくご紹介します。最後に建設会社に相談する際の重要ポイントをお伝えします。
大切な新築住宅をカビから守り、快適に暮らすためぜひ活用ください。

この記事で分かること
・新築住宅にカビが発生する原因
・実は間違ったカビ取り方法
・新築住宅のカビ予防対策
・建設会社への正しい相談方法でスムーズに問題解決

新築なのに、カビが生えるのは異常?!

新築でカビが発生するのは決して珍しいことではありません。2年目でキッチンの下がカビの匂いがしてきた。家具にカビが発生しているなど、新築で入居された方ら多くの依頼をいただきます。

その原因を見ると、建設会社の瑕疵的な問題ももちろん多ですが、新築は築古物件と比べて建材に多くの水分を含んでいるので、室内の湿度が高くなります。そのため入居時点で既にカビ発生に気づいたり、室内に湿気が多いなあと感じたことはあります。

新築だから安全とはいえないため、まずは室内を見回ってカビが生えていないか、原因は明白かどうかを考えてみましょう。

①生活のスタートがカビ増殖の原因かも

現代の住居は、防音、断熱効果が高く、災害にも強い構造に進化しています。古くなった家ならどこからか隙間風が入り自然換気になっている、なんてこともありますが、新築物件の場合そんなことはないでしょう。

人間が生活をすれば、キッチンや浴室は水蒸気で、寝室は呼気や寝汗で温度・湿度が逐一変化します。外部との温度差で結露する窓ガラス。そしてそれを覆うように取り付けたカーテン。水分を吸った敷物。付着していく汚れやホコリ。

新築住居では人間が生活を始めることで、カビの繁殖条件が急速に揃ってしまうとも考えられます。その場合、窓を開放したり換気扇を回しても、気密性の高い住居内部をくまなく換気するのは難しく、カビの増殖スピードが勝ってしまうこともあります。

③カビの発生原因と条件

カビは「胞子」と糸のような「菌糸」から成り立っています。カビの胞子は空気中を浮遊しており、私たちの服に付着したり、換気のためにと開けた窓からも家の中に侵入してきます。

カビの胞子は、栄養源、水分、温度、酸素の4つの要素が揃うことで発育、根を張るように菌糸を伸ばして定着します。梅雨時期などカビの発育し最適な時期は1週間程度で多くの胞子を作り、これを周囲に飛散させることで、広範囲に増殖して行きます。

④住宅内部にはカビの栄養源がいっぱい

カビの栄養源は多岐にわたります。パン、菓子類などの食品、動物の皮脂汚れ、石鹸カスといったわかりやすいものから、接着剤・塗料・プラスチックの成分まで実に様々です。

さらに、乾燥している場所を好むカビもいます。

コンクリート、クロス、カーペット、畳などにカビがいると「なぜこんなところに?」「異常現象なの?」と不安になる気持ちもよくわかります。

実は特殊なカビが増えている、というわけではなく、カビは本来どんな環境下にあっても生命力が強く、繁殖力が強いものです。

掃除したつもりでも逆効果?!間違いだらけのカビ対策

①実は間違いだらけの室内掃除

よくありがちな失敗例です。

・強すぎるカビ取り剤を使用した結果、水拭きを何度もすることになり、周囲を水浸しにした

・雑巾やスポンジで擦り過ぎて、建材や家具を傷つけた

・掃除機で青カビを吸った

・水拭きをした

これはカビ菌を周囲に飛散させ、傷跡という家を提供しているようなものです。

この場合は下記の対策が有効です。

・掃除は適量の洗浄液を使用し、室内を水浸しにしない
・掃除機を使わず、カビ取り剤やアルコール等で綺麗な布かペーパータオルを使い拭き取る
・洗浄した箇所は放置せず乾燥させる

今までの何気ない掃除が、もしかしたらカビ対策には逆効果だったのかも?と、見直すことは大切なことです。ぜひ参考にしてください。

②家の中には”カビ取り剤が使えない箇所”がたくさんある

カビ対策と言えば強力なカビ取り剤、と思われがちですが、使用上の注意に記載がある通り、どこでも使用可能なわけではありません。

  • 砂壁や布張りの壁
  • ホーローや金属製品
  • 木製品

なども、変色やサビの原因となるため塩素系のカビ取り剤が使用できません。

室内の掃除をしていると、「柱にカビが付いてる」「金属部分にカビが」「革靴にまでカビが!」など、いろんな「カビ取り剤では対処不能」な現象が出てきますが、市販のカビ取り剤を使用できないケースも多いのです。

塩素系のカビ取り剤が使用できない場合には、消毒用エタノール重曹水、日光消毒、熱湯消毒などを活用して素材にあったカビ取り方法を行う必要があります。

③住宅用の洗浄剤は”適材適所”が大原則

そこで活躍するのが業務用洗剤です。業務用といっても、今はインターネット通販で購入が可能です。内容量は多めですが、一般家庭向けにコンパクトなものもあります。

業務用洗剤の良い点は例えば「木部用」「壁紙用」「墓石用」などといった風に、使用する素材、部位に適した洗剤が用意されていることです。新築住居の場合は家を傷つけないという点でも、建材や設備に対してそれぞれに適した洗浄剤を選んで使用することをおすすめします。自身での判断が難しい場合には、カビ取り業者に相談してみるのも良いでしょう。プロの視点からしっかりと対策方法を提案してくれます。

当社特許技術を使い開発した専用の液剤をご紹介させていただきます。こちらは、壁・木部関係なく使用できますので、室内のカビ取りの際はぜひご検討ください。

新築をカビから守る為にスべきこととは?!

①湿気の多い場所、換気しにくい場所の特定と定期チェック

新築の家を守るには、敷きっぱなしのカーペット裏、家具・家電の背後、シンクの下など、普段覗かないような場所も、気にかけて見回りすることが肝心です。

危険な場所を特定したら、すぐ対策を取りましょう。例えば、床や壁の通気を妨げている家具の位置変えをする、壁との隙間を広げて配置しなおす、防カビ効果のあるカーテン素材に取りかえるなどです。できることから行動開始していきましょう。

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②定期的に防カビスプレーでコーティング

汚れやホコリを取ったあとは防カビスプレーでカビ予防をするとなおよいでしょう。ただし防カビ効果は次第に弱まっていきますので、定期的にスプレーしなおしましょう。

出典:Amazon

③エアコンの湿度機能やドライヤーをフル活用!

エアコンは暖房と冷房だけ、と思っていませんか?実は、気密性の高い新築の家では除湿機能も有効に働きます。常に除湿機能をONにしておけばカビ対策として非常に有効です。

エアコンの無い部屋の場合でも、除湿剤を置いたり、壁との隙間や濡れた家具の木部にサーキュレーターの風を当てて乾燥を早めることで、簡単かつ有効なカビ対策が可能です。もっとしっかり除湿したい場合には除湿機を設置するさらに効果が高くなります。

また、倉庫や玄関、靴箱のようにエアコンを設置していない場所もあるかと思います。そのような場所には、サーキュレーターや扇風機、小さい除湿機などを活用して、湿気対策をお勧めします。

くらしのマーケット

④結露はこまめに拭きあげる

室内の気密性が上がると、外気温と内気温の温度差により結露が生じてしまうことがあります。気密性の高い新築の家だからこそ結露が起こってしまうということもあるのです。

最近は断熱材や二重サッシの効果で結露が生じないことも多いと思いますが、もし窓や壁などに結露が生じたら、そのまま放置するとカビの原因となります。

 そのため、結露はこまめに拭きとり水滴を残さないようにしましょう。窓ガラスは無機質のため、ガラスに汚れが付着しない限りはカビは実は生えません。むしろガラスに結露が出ているということは部屋の湿度が下がっているということなので、それほど気にしなくていい場所になります。

 しかし、特に見落としがちな、窓枠やパッキン部分はカビが発生するので結露は日ごろからこまめに拭きあげて、カビを防ぐことをお勧めします。

もしカビが発生してしまったら、カビ取り剤をスプレーした後に、水拭きしすると確実なカビ取りができます。

水滴の除去、換気、掃除が新築の家からカビを守るポイントです。

出典:Amazon

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建設会社への正しい相談方法

基本的には新築でカビが発生した場合は、以下の場合は一度工務店に相談してみることをお勧めします。

  • フローリング反っている
  • 黒カビが発生している(漏水の可能性がある)
  • カビの臭いがするがどこから発生している不明
  • 体調が悪くなる
  • 床下にカビが発生している

建設会社へのご相談後は、技術者または営業担当者が現地を確認し、必要な対応を検討するのが一般的な流れです。しかし、対応が遅かったり不十分だったりするケースも少なくありません。そのような場合は、一度カビぺディア編集長の穂苅までお気軽にご連絡ください。(お問い合わせフォームの詳細内容に穂苅による新築カビ相談希望とご記載ください。)

弊社では、これまで新築住宅におけるカビトラブルの調査や訴訟サポートを多数手掛けてきた実績があります。まずは状況を詳しくお伺いした上で、次にどのような行動を取るべきか、専門的な視点から具体的にアドバイスいたします。

また、専門的なカビ調査を実施した後に無料で法務相談が可能な方法もご案内いたしますので、トラブルが拡大する前に、ぜひお気軽にご相談ください。スムーズな解決に向けてサポートさせていただきます。

まとめ

新築住宅でもカビが発生することは決して珍しいことではありません。新築特有の建材の湿気や、気密性の高さによる換気不足が主な原因です。また、間違ったカビ取り方法はカビを逆に広げてしまうため注意が必要です。

新築のカビ対策として重要なのは、

  • 湿気や結露を徹底的に管理する
  • 正しい方法で定期的な掃除や防カビ処理を行う
  • カビが発生しやすい場所を特定し、定期的にチェックすること

の3つです。

もし、建設会社に相談しても十分な対応が得られない場合や、カビの原因が明確でない場合は、専門的な調査と法務相談を受けるのがおすすめです。

新築のカビ問題を一人で悩まず、専門家を頼りながら早めの対応をすることで、大切な住まいをカビから守り、快適な暮らしを手に入れましょう。

す。何度取っても再発するカビやカビ臭さが気になる場合など是非ご相談ください。