サンルームにカビが発生!どうやって落とせば良い?サンルームのカビ対策方法をプロが伝授

サンルームのカビを放置するとサンルームだけでなく干している洗濯ものや収納しているもの、室内のカーテンなどにカビが広がってしまいます。

そこで今回はサンルームのカビについて原因や対策、カビ取り方法についてご紹介していきます。

1. サンルームとは?

サンルームとは、戸建て住宅の横に繋げるような形で設置された小空間のことで、名前の通り、太陽光を取り入れやすくするために屋根と壁面がガラス張りになっているのが特徴です。サンルームには様々な用途がありますが、洗濯物干しや、ガーデニング、ペットの遊び場にしたり、アウトドアリビングとして使用したりなど多様な使い方があります。

私の実家にもサンルームがありますが、洗濯物干しをメインに使っており、他にはアウトドア用品や冬用タイヤを保管していました。このように、屋根がありながら太陽光も十分に取り込めるサンルームは各家庭のニーズに合わせた多様な活用方法があるのです。

2. サンルームにカビが生える原因

太陽の紫外線には殺菌効果があるため、太陽光が降り注ぐサンルームは本来カビが生えにくい空間であるはずです。それでもサンルームにカビが生えてしまうのはなぜでしょうか。

2-1. サンルーム内の湿度が高い

サンルームは外気の影響を受け、夏は高温になり、冬場は非常に寒くなります。夏は、空気が停滞したサンルームに直射日光が当たることでサンルーム内は高温多湿になります。特に梅雨時期のサンルームは蒸し暑く、立っているだけで不快な感覚になります。夏場、高温多湿になったサンルームはカビが生えやすい空間と言えるでしょう。特にサンルーム内でも太陽光が届きにくい場所があったり物の陰になっているような場所があればそこはカビやすくなります。サンルームを洗濯物干しとして活用している場合も洗濯物の湿気によりサンルーム内は高湿度になります。また冬場は、地面が冷えてサンルームの床が湿気を含むことでカビが生えてしまいます。さらに夏場に比べて曇りや雨の日が増え、湿度の高い気候が続くことでもカビが生えやすくなります。

2-2. 結露

結露もカビの大きな原因の一つです。ガラスの窓にアルミの窓枠という素材の性質上断熱性が低くなってしまうサンルームは結露が発生しやすくなります。寒くなってくると外気により窓が冷やされ、そこに室内の暖かい空気が触れることで窓に結露が発生します。結露を放置し続けるとサンルームにカビが生えてしまいます

2-3. 換気・掃除が不十分

カビは湿気のある所を好み、あらゆる汚れはカビの栄養源となります。換気や掃除の頻度が少ないとサンルーム内の湿度が高くなり、カビの栄養源となる埃や汚れが蓄積していきます。換気・掃除不足のサンルームはカビを育てているようなものなのです。

2-4. 日当たりが悪い

サンルームは本来太陽光が取り込めるよう日当たりを考慮して作られますが、住宅の構造や周辺の住環境によっては、どうしても太陽が届きにくくなることもあります。サンルームが北側にあったり周囲に高い建物が多いといった場合はサンルームにカビが生えやすくなります。

2-5. 物を置きすぎている

サンルーム内に大量の物を置いていると通気性が悪くなりカビが生えてしまいます。サンルームが物置化している場合は要注意です。

もともとカビが生えやすいサンルームですが、そこに物を入れ過ぎているとなると通気性が悪くなりカビの栄養源も増やしてしまいます。見えない場所のカビにも気が付きにくくカビの発見が遅れてしまうことにもなりかねません。

3. サンルームに生えたカビの除カビ方法

ではサンルームにカビが生えてしまったらどうしたらよいのでしょうか。カビの範囲が狭い、手の届く範囲であるといった場合は自力で除去も可能です。

市販のカビ取り剤を使って除カビ

~用意するもの~

  • マスク
  • ゴーグル
  • ゴム手袋
  • 塩素系のカビ取り剤
  • キッチンペーパー
  • 歯ブラシやブラシ
  • タオル2~3枚

~手順~

① マスク、ゴーグル、ゴム手袋、長袖長ズボンを着用し身体を保護します。

② あらかじめカビ部分のカビ以外の汚れを水拭きまたは中性洗剤を使って落としておきます。(汚れが残っていると塩素系カビ取り剤の効果が弱まってしまいます)

③ カビ部分にカビ取り剤を吹きかけます。その上からキッチンペーパーをあて、カビ取り剤を浸透させます。

④ カビが取れるまで10~15分程度放置します。

⑤ 時間がたったらカビの状態を確認し、こまかい箇所は歯ブラシなどを使ってこすり落とします。

⑥ カビが取り除けたら、流水か水拭きしてカビ取り剤を洗い流します。

⑦ 最後に、乾いたタオルで水気を拭き取ったら完了です。

※必ず換気をしながら行いましょう。カビ取り剤が目や皮膚に付着しないようゴーグルやゴム手袋で保護をしましょう。

出典:Amazon

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~補足~

使用するカビ取り剤は、スプレータイプやジェルタイプが使いやすいですが、ご自身でスプレーボトルを用意して塩素系漂白剤(ハイターやブリーチ)と水を混ぜた漂白液を作ってもOKです。その場合の希釈目安やバケツ5ℓに対してハイターキャップ1杯ほどです。

※希釈濃度はハイター裏面のラベルを参考に行ってください。

また、サンルームのカビはガラス面よりもガラスとアルミサッシの境目や床と天井の四隅に生えやすいです。細かい部分のカビ取りは密着性が高く垂れ落ちしないジェルタイプがおすすめです。

ただし、素材によっては変色する恐れもあるため、目立たない場所で試してから実施しましょう。

プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。

そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないためご自宅のあらゆる場所のカビ取りにも使用できます。

4. サンルーム内にカビが広がっている場合は?

自力でカビ取りをしてもカビが残ってしまった、高い場所にカビが生えている、カビが広範囲に広がっているといった場合はカビ取り専門の業者に依頼することをおすすめします。浴室や洗面所などの手の届く場所のカビと違ってサンルームはそれなりの広さがある上に高さもあります。

カビが広がっているとなると自力で除去しても大抵取り残しがでますし、高い場所は怪我につながることもあります。自力では手に負えないと感じたら無理をせずカビ取り業者に依頼しましょう。

5.サンルームのカビを防ぐ対策方法

サンルームのカビを防ぐために次のことを試してみてください。

5-1. 結露対策

サンルームのカビを防ぐには結露対策が重要になります。具体的には、

● 窓ガラスをペアガラスにする

● 結露防止フィルムやスプレーを使用する

● タオルやスクイージー(水切りワイパー)を使って結露を拭き取る

などがあります。

コストはかかってしまいますが窓ガラスをペアガラスにすることで断熱性が高くなりサンルームの窓にカビが生えるのを防いでくれます。

ペアガラスは高くて手がない、とりあえず現状でできることを・・・

という場合は家の窓にも使える結露防止フィルムやスプレーを、結露しやすい場所に使う方法があります。住宅の構造やお住まいの地域の気候によってもその効果や持続日数に差がありますが使用することで結露を軽減してくれます。そして、結露が発生したら放置せず、タオルやスクイージーを使ってこまめに結露を取り除きましょう。

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5-2. 一部の窓を開けておく

サンルームは外出時やよほどの悪天候以外は窓を一部開けた状態にしておきます。雨の日も締め切ってしまわずに、数センチでよいので雨風が入ってこない側と室内側の窓を開けておきましょう。外の空気を入れることで湿度が下がりカビの発生を防いでくれます。

5-3. サーキュレーターや除湿機を回す

コンセントが近くにあれば湿度の高い日は湿気がこもらないようサーキュレーターや除湿機を回しておくと湿気がこもりにくくなります。サンルームにカビが生えるのを防いでくれるだけでなく洗濯物を干している場合はカビや雑菌が繁殖するのを抑え、湿気による洗濯物の悪臭も軽減してくれます。

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5-4. 物を置きすぎない

サンルーム内は整理整頓を心掛け、物を置きすぎないようにします。掃除がしやすくなり見えないところへのカビも生えにくくなります。また、汚れたものは汚れを取り除いてから保管するようにしましょう。

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6. まとめ

今回はサンルームのカビ対策についてお伝えしてきましたが、まとめると

● サンルームは外気の影響を受け、夏場は高温多湿になりやすい。洗濯物干しとして使用している場合は湿気が増え、よりカビが生えやすくなる。

● サンルームは断熱性が低く結露が発生しやすいためカビが生えてしまう。

● 物の入れ過ぎや掃除・換気不足もカビの要因になる。

● サンルームにカビが生えたら塩素系のカビ取り剤を使ってカビを除去する。自力での除去が難しい場合はカビ取り業者に依頼する。

● サンルームのカビを防ぐには、結露対策が重要。発生した結露はこまめに拭き取り、ガラスをペアガラスにする、結露防止アイテムを使用するなど工夫する。

サンルームにカビが発生!どうやって落とせば良い?サンルームのカビ対策方法をプロが伝授