カビの原因になり逆効果?!間違ったお掃除方法

暖かい季節になり、過ごしやすくなると、カビやダニの対策にも力を入れなければいけません。

気温が上昇し湿気や栄養源など増殖しやすい要因が重なることで、あっという間に繁殖し、ハウスダストやシックハウス症候群の原因になります。

しかし、間違ったお掃除方法をしているとかえって、カビを広げてしまったり、ダニが繁殖してしまう原因になることも。

ニュースでも話題となりましたが、カビ・ダニ対策は正しく行う必要があります。

(参考:ダニ・カビ撃退掃除術 カーペットはコロコロではダメ、表面も裏面も掃除機で:NEWSポストセブン)

この時期だからこそ、特に意識してカビやダニを予防したいところですよね。

そこで、この記事では、かえって逆効果になってしまうカビやダニの予防方法について解説していきます。

1.アナタは大丈夫?!逆効果になってしまうカビ・ダニ対策方法

1-1.お布団を干すときに激しく叩く

ダニやカビを防ぐために、お布団の天日干しは有効ですが、布団を干すときに叩きすぎていないでしょうか。布団を叩いてもダニやカビにはあまり効果がなく、かえって叩きすぎることでホコリやカビ、ダニを吸い込んでしまいます。お布団を干すときは、空気を入れるように持ち上げて干しましょう。

1-2.洗濯時に洗剤をたっぷり入れる

お洗濯をする際に「たくさん入れた方が効果がありそうだから」と洗剤をたっぷり入れてはいないでしょうか。洗剤は適量入れることでしっかりと衣類の汚れをとりカビやダニ予防になりますが、入れすぎるとかえってカビの栄養源となり、洗濯槽のカビ繁殖の原因となります。

洗濯槽の裏はなかなか目視することはできないですが、洗剤をエサとするカビが増殖します。また、洗濯槽にカビが増えると、衣類のカビの原因となるため、洗剤はきちんと計量し入れすぎないように注意しましょう。

1-3.天候を気にせず換気をする

カビやダニを防ぐために、空気の入れ替えをする「換気」はとても重要です。空気の通り道を作ることで、乾燥しカビの繁殖を防ぎます。しかし、いつでも換気をして良いわけではありません。

例えば、雨の日や湿気の多い日などは換気をすることで湿気が室内に上がって逆効果になってしまうことがあります。

換気は晴れた日に行うようにし、雨が続くときには除湿機やサーキュレーターを回して、室内の湿度管理をしましょう。

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出典: amazon

1-4.クローゼットに物をきっちり入れる

クローゼットや押入れをはじめとする収納場所に、モノをびっしりと詰め込むと、パズルのように気持ちが良くなります。こまめに収納庫の中を掃除し換気しているのであれば問題ないのですが、入れっぱなしにしてしばらく開放しなかったり、中の掃除をしない場合、クローゼットや押入れ内部に湿気が停滞しカビの原因となることがあります。

同様に、室内にも、収納BOXやダンボールなど所狭しと置いていると、収納BOXやダンボールの下や壁面に湿気が蓄積し、カビが生えてしまうことがあります。

収納庫の内部も100%詰め込むのではなく、2~3割は空気の通り道をつくり定期的に中のものを風通しの良い場所に出したり、掃除したり、消毒用アルコールで除菌するなどしてカビを防ぎましょう。

また、実際にカビ取りの現場へ調査していく中で「物が多い家」はカビが生えやすいです。カビ対策の前にまずは不用品を処分し、室内の空気の通り道をつくることから始めましょう。

どうしても物が多く収納BOXや箱など部屋に置かなければいけない場合には、すのこなどを下に敷いて、通気性を良くしましょう。

ダンボールに関しては、カビやダニだけでなくゴキブリの温床となりますので、使用後はできるだけ早く処分されることをおすすめします。

1-5.カビの生えた部分を掃除機で吸い込む

「カーペットにカビが生えてしまった!ひとまず掃除機で吸い込もう」

と慌てて対処したくなる気持ちはとてもよく分かります。しかし、掃除機で吸い込むと排気からカビの胞子が出て、部屋中にカビの胞子がまき散らされてしまいます。カビを大量に吸い込むと健康被害の恐れもありますので、床や畳、カーペットのカビは掃除機で吸い込まずに、消毒用アルコールを染み込ませた布で拭きとって除カビしましょう。

1-6.カビを水拭きする

同様に、「カビが生えたから雑巾で拭いた」というケースも多くあります。カビは水があるところを好むため、水拭きをしてしまうとかえって増えてしまいます。

応急処置として、表面に生えたカビを取り除きたい場合には消毒用アルコールや水で薄めた逆性石けんなどを雑巾に染み込ませて、塗布し、拭きとるようにしましょう。

2.カビやダニ被害を防ぐためにできること

梅雨前にできる、カビやダニを防ぐ方法を解説していきます。

2-1.布団やカーペットを干す

カーペットや絨毯に、食べかすや皮脂、汚れなど蓄積していると梅雨時期のカビの原因になります。

掃除機でホコリを吸い込み、雑巾で汚れを拭きとった後、カーペット専用の除菌スプレーを使って除菌し、晴れた日に干しましょう。干す際には両面干すようにしましょう。同様に布団もカバーをこまめに洗濯し、干します。ベッドマットレスの場合には立てかけて湿気を乾燥させるようにします。

また、カーペットや布団、ベッドを敷きっぱなしにしないようにしましょう。万年床はクローゼットや畳のカビの原因となります。

2-2.衣類はまとめて洗濯・クリーニング

長く放置していると衣類もカビが生えてしまったりカビ臭くなってしまいます。使わない衣類も定期的に風通しの良い場所へ移動し、カビを防ぎます。シーズンオフの衣類は一度クリーニングに出すか洗濯をして、カビの栄養となる汚れを落とします。

また、クリーニングから戻ってきた衣類はビニールのカバーを外して、保管するようにしましょう。袋のまま保管していると内側に湿気がたまりカビの原因となります。

複数の衣類がカビ臭い場合

一着だけでなく、クローゼット内の衣類が何着もカビ臭い場合、またカビが生えてしまった場合、全てをクリーニング屋さんへ出しに行くのが大変なときもあるかもしれません。

ハーツクリーンでは、ガス滅菌による衣類の除カビサービスを行っております。ダンボール一箱単位からお受けしておりますので、お気軽にご相談ください。

2-3.除湿する

北側の部屋や倉庫、地下室など湿気の溜まりやすい場所は除湿機やサーキュレーターを設置することで湿気を溜めないようにしましょう。

雨が続き洗濯物を室内干しする場合にも、サーキュレーターを回すことで湿度管理ができ、洗濯物も早く乾きます。

2-4.エアコンのクリーニングをする

季節の変わり目には、エアコンのフィルター掃除をしホコリをキレイに取り除きましょう。そのまま使用していると電気代がかかるだけでなく、ホコリに水滴が付着してカビの原因となります。また、年に1回程度はエアコンのクリーニングに依頼して、内部掃除をしましょう。内側にカビが発生しているとそのままカビの胞子が部屋中に舞い、カビ臭さやカビの原因となります。

2-5.天井の掃除をする

カビの胞子は重力に伴い、落下し広がります。そのため、天井にカビが生えていると部屋中に広がってしまう恐れがあります。フローリングワイパーなどを使って天井も定期的にお掃除をしましょう。

消毒用アルコールを塗布した除菌シートをフローリングワイパーにセットしてお掃除すると、カビ予防にもなります。

お部屋の防カビだけでなく、お風呂のカビ予防にもなる方法ですので、お試しください。

3.カビが広がってしまって手に負えなくなったら

カビは予防することが大切ですが、家の立地や環境、換気の有無、老朽化による漏水、構造上の結露など、自力では対処が難しいような原因でカビが生えてしまうことも多々あります。

  • カビが壁一面や天井、床などに広がってしまい自分でカビ取りをするのが難しい場合
  • 何度カビ取りをしても再発してしまう場合
  • カビとカビ臭さが気になる場合

などは、他の部屋にカビ被害が広がってしまう前にカビ取り業者へご相談ください。ハーツクリーンでは、初回カウンセリング無料ですので、お気軽にご連絡ください。

まとめ

カビやダニを防ぐためには、掃除や換気が必要不可欠ですが、タイミングや方法を誤るとかえって増殖してしまうことがあります。

  • 布団を干す時には叩きすぎない
  • 洗濯用の洗剤は計量してから使用する
  • 換気は晴れた日に行う
  • 収納庫には余裕をもって収納する
  • カビを見つけたら掃除機や水拭きで対処せずカビ取り剤や消毒用アルコールなどを使って除菌する

など、意識して掃除をしましょう。

また梅雨前は、カビ・ダニ対策をするためのもっとも大事な時期です。

寝具やカーペットなど布製品の洗濯、乾燥を充分に行い

日ごろはなかなか行わないような、天井のお掃除・除菌

衣類の洗濯・クリーニングなども行いましょう。また、エアコンのカビ臭さが気になる場合には、業者へ依頼しエアコン掃除を行うようにしましょう。

弊社では、カビ対策のためのエアコンクリーニングも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

【参考】

シックハウス症候群:厚生労働省

カビの原因になり逆効果?!間違ったお掃除方法