マットレスのメーカー別カビ対策方法

マットレスはさまざまなメーカーからたくさんの種類のものが販売されています。

それぞれのメーカーでカビ取り方法やカビ予防方法が異なるため、公式ホームページに記載されている情報や各メーカーに問い合わせた情報を元にカビ取り方法やカビ予防方法を確認しましょう。

また、一般的なマットレスのカビ予防方法などもご紹介していきますので、こちらに記載のないメーカーのマットレスを使用しているという方にもカビを予防する上で参考にしていただければと思います。

1.テンピュール®のマットレスのカビ取り方法

テンピュール®のマットレスは”より快適で、長く、深い眠りを提供する”がモットーのマットレスです。

用意するもの

  • タオルや布
  • アルコール除菌スプレーなど

ドーバー パストリーゼ77

出典:amazon

かたく絞ったタオルでマットレスを拭き、アルコール除菌スプレーを軽く吹きかけて風通しの良い場所で立てかけるなどして乾燥させてください。

扇風機やサーキュレーターを使用するとすばやく乾燥させることができます。

※注意点※

塩素系カビ取り剤の使用は強い漂白効果や殺菌効果がありますが、生地を傷め、色落ちすることもあるので控えてください。

テンピュール素材のマットレスは洗濯不可となっています。

また、天日干し等の直射日光や紫外線も厳禁となっているため、風通しの良い室内で乾燥させましょう。

1-1.テンピュールのマットレスのカビ予防方法

マットレスのカビの繁殖を防ぐためには、カビを発生させない環境作りが大切になります。

マットレスは常に風通しの良いところに保管し、ときどき壁などに立てかけるようにしましょう。

2.ムアツ(muatsu)のマットレスのカビ取り方法

ムアツ布団は、宇宙ロケットのタマゴ型をヒントに生まれた、点で支えるタイプのマットレスです。

用意するもの

  • 液体の酸素系漂白剤
  • タオルや布2枚

花王 ワイドハイターPRO ラク泡スプレー

出典: amazon

マットレスのカビが発生している部分に、液体酸素系漂白剤を染み込ませたタオルや布でカビをつまみ取るように拭き取ってください。

その後、水を染み込ませたタオルや布で拭き取り、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。

※注意点※

拭き取りに使用したタオルや布はカビの菌が付着しています。

カビの菌が飛散しないように、密閉して処分するようにしましょう。

一度カビが発生すると、完全に無くすことは難しいので、カビが多い場合にはふとん丸洗い業者にご相談してください。

むあつのマットレスが推奨しているのは、「布団丸洗いのフレスコ」様です。

2-1.むあつのマットレスのカビ予防方法

マットレスを敷きっぱなしにせず、通気性の良いところに立てかけ、陰干しするのが1番です。

その他の対策としては、ムアツふとんと床の間に吸湿性の良い綿のタオルケットやパッドなどを敷いて使っていただくと、結露がそのケットのほうに吸湿されますので、カビの発生を予防できます。

3.西川のマットレスのカビ取り方法

日本の寝具メーカーとして人気の西川にも、こだわりのマットレスが多数あります。ベッド用のものから、敷布団として使えるマットレスもあります。

用意するもの

  • タオル

固く絞ったタオルで汚れをつまみ、充分乾燥させると広がりにくくなります。

カビが気になる場合には布団丸洗い専門のクリーニング業者へご相談ください。

※注意点※

布団丸洗いクリーニングを利用した場合にも、カビの色素は残る場合があります。

3-1.西川のマットレスのカビ予防方法

マットレスを毎日立てかけ、よく乾燥させてください。

湿気がなかなか乾かないようであれば、除湿シートなどを下に敷くこともおすすめです。

4.コアラマットレスのカビ取り方法

コアラマットレスは、メーカーが推奨している使用方法で使用していてカビが発生した場合には保証の対象となります。

その場合には、マットレスの写真を添付しメーカーに連絡してください。

ただし、マットレスの直置きなどメーカーが推奨していない使用方法でカビが発生した場合には保証対象外となるので注意してください。

保証対象外の場合に自力でできるカビ取り方法は以下のようになります。

用意するもの

  • 石けん水(石けんを水で薄めたもの)

布に石けん水を浸して絞ったあと、カビを擦り取ります。

その後、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させてください。

4-1.コアラマットレスのカビ予防方法

コアラマットレスのカビ予防方法は、ベッドフレーム(すのこタイプ)を使用する方法があります。

マットレスを1か月に2度くらいの頻度で立てかけて置くようにしたり、湿気がたまらないようにお部屋の換気をする方法があります。

5.エアウィーブのマットレスのカビ取り方法

エアウィーブのマットレスのカビを完全に取り去る方法はありませんが、一般的なお手入れとして以下の方法を案内しています。

浴室やお庭へマットレスを持ち出し、シャワーやホースで40℃以下の水で洗い流します。

その後、風通しの良い場所で陰干ししてしっかりと乾燥させてください。

それでもカビが取れない場合には、浴槽に中性洗剤を入れて薄めた水を張り、つけ置き洗いをしてください。

※注意点※

エアウィーブのマットレス本体には、15cm程のシリアルナンバーが印字されています。

印字が黒い点状になるため、カビと誤解してしまう方もいらっしゃるようです。

5-1.エアウィーブのマットレスのカビ予防方法

エアウィーブのマットレスは、天日干しが必要なものではありませんが、全く湿気がたまらないものではありません。

お部屋の風通しの良い場所で通気することでカビを予防することができます。

また、汗や結露の対策としてエアウィーブの下に除湿シートを敷いて利用することもおすすめです。

マットレスの表面のみであれば、火気に注意し、アルコールで拭くこともカビ予防に有効です。

6.マットレスにカビが生える原因

カビが発生するのは、温度20℃~30℃、湿度60%以上の環境でカビの栄養源となるホコリ、皮脂、汗、アカなどがあると大量に発生します。

人間は寝ている間にコップ1杯分以上の汗をかきます。

また、床や畳とマットレスの温度差が大きい場合には、接地している面に結露が発生しやすくなります。

さらに冬は加湿器を使用するという方も多く、マットレスは結露や汗などのさまざまな湿気を吸収しています。

マットレスを敷いたままにしていると汗などの湿気がマットレス内部にたまった状態が続き、そこにホコリや皮脂やアカなどが付着することでカビが発生するのです。

7.マットレスのカビ予防方法

①換気をこまめに

マットレスのカビを予防するためにまず大切なことは、換気です。寝室はなるべくこまめに窓を開け、空気の入れ替えを心がけましょう。

②マットレスの湿気をとる

定期的に立てかけて、乾燥させましょう。マットレスが吸収した汗などによる湿気を飛ばすこと、ホコリや皮脂やアカなどのゴミや汚れを取り除き、清潔にすることが大切です。

③カバーやシーツはこまめに洗濯を

マットレスのカバーやシーツなどはできるだけこまめに洗濯し、ときどきマットレス本体を立てかけるなどして湿気を飛ばすようにしたり、除湿シートを使用することもカビ予防に効果的です。

④加湿器や植物に注意

また、寝室に観葉植物を置いていたり、加湿器を使用している場合には注意が必要です。

土にはカビの菌が多く潜んでいるので、寝室に観葉植物はなるべく置かないようにしましょう。

加湿器は、お部屋の加湿のしすぎに注意し、カビが発生しやすくなる湿度60%以上にならないように調節してください。

乾燥が気になる季節は、湿度計を設置し、湿度を50%程度に保つのがおすすめです。

加湿器の水は継ぎ足して使うのを避け、加湿器本体もこまめに洗って乾燥させておきましょう。

加湿器の内部はカビが発生しやすいです。

加湿器の内部にカビが発生した状態で使用すると、お部屋にカビを撒き散らすことになってしまいますので注意が必要です。

■関連記事■加湿器を使いすぎはカビの原因に?!対策方法は?!

⑤サーキュレーターや除湿機で除湿

寝室の風通しが悪い場合には、扇風機やサーキュレーター等で空気を循環させると簡単に湿度を下げることができます。

特に部屋の四隅は空気が滞留し湿気が多く、ホコリもたまりやすいため、そこに風を向けるようにするのが有効です。

マットレスやベッドを壁にぴったりくっつけて置くと、空気の通り道がなくなりカビの発生率がアップしてしまいますので壁から少し離して置くようにしましょう。

8.まとめ

・マットレスは各メーカーにより、カビ対処法が異なります。メーカーの取扱説明書を確認しましょう。

・マットレスにカビが生える原因は汗などの湿気とホコリや皮脂などの汚れによるものです。

・一般的にマットレスのカビは、白カビや軽度のカビであれば対処可能ですが黒カビは対処が困難です。

・寝室の加湿器や観葉植物にも注意が必要です。

・マットレスのカビを予防するには換気と湿気を飛ばすこと、清潔にしておくことが大切です。

<参考>

・ムアツふとん公式ホームページ FAQ

https://muatsu.net/faq/ (2022年1月20日)

・西川公式サイト

https://www.nishikawa1566.com/categories/bed-mattress/ (2022年1月20日)

・天野義弘『重曹・酢・クエン酸…みんなに優しい素材でナチュラルおそうじ』2006年、パッチワーク通信社

・瀬尾香織『驚きの汚れ落ち!掃除&洗濯のスゴ技ベスト』2019年、宝島社

・岩尾明子『人にやさしいナチュラルおそうじ』2007年、大泉書店

・櫻井英一『ちょこっとそうじで家中ピカピカナチュラル素材でエコそうじ』2016年、つちや書店

・本橋ひろえ『ナチュラルおせんたく大全』2020年、主婦の友社

・NHKガッテン!『「家事」「暮らし」がラクで楽しくなる科学の黄金ワザ100』2019年、主婦と生活社

・妾明子『「いま」知りたいことが全部ある!みんなの家事』2019年、オレンジページ

・井野良介『NHKあさイチ暮らしの「スゴ技」大百科』2014年、宝島社

マットレスのメーカー別カビ対策方法