カビ被害からペットを守るための対策方法

「室内の至る所にカビが生えています。ペットを飼っているのでペットの健康が心配です。カビ被害からペットを守る方法はないでしょうか。」

ときに人の健康にも影響を及ぼすカビですがペットを飼っているとペットの健康も心配になりますよね。そこで今回はペットをカビ被害から守る方法やペットのカビ対策におすすめのアイテムをご紹介していきます。

1. カビからペットを守るためにできることは?

1-1. 生えているカビの除去

ペットをカビから守る解決方法として、当然とも言えることですが生えているカビを除去することが最も効果的です。室内のカビ取りには、

① 消毒用エタノール

② 酸素系漂白時

③ 塩素系漂白剤

④ 無水エタノール

⑤ 次亜塩素酸水

のいずれかをカビ取り剤として使うことができます。カビの程度やカビの色素の有無、カビが生えている場所に合わせて適切なカビ取り剤を使用しましょう。

消毒用エタノールと次亜塩素酸水はカビの色素を落とす漂白効果はありません。酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を使うと黒カビのようなカビの色素も除去することができます。

脱色の恐れがある色柄物や傷みやすいものには酸素系漂白剤を、それ以外の頑固なカビには塩素系漂白剤を使用するといいです。無水エタノールは、揮発しやすい分、濡れると困る紙類のカビ取りに使うことができます。

ただし、アルコール濃度が非常に高いためペットの近くで使うことはやめましょう。上記のアイテムを使うことである程度部屋のカビを除去することは可能ですが、さらに言えば壁なら壁、フローリングならフローリング専用といったように生えている場所やモノ専用のカビ取り剤であるとより素材を傷めることなくカビ取りができます。

しかしながら、今回の相談者様のように部屋の至る所にカビが生えてしまっている場合は、カビ取りに必要なアイテムをそろえることが大変な上、労力のわりに結局カビが取り切れないということもあります。自力での除去が難しいときはカビ取り専門の業者に依頼するという方法もあります。

1-2. ペットの抜け毛はこまめに除去

ペットの抜け毛がカビ発生の原因になっていることがあります。ペットの抜け毛が部屋中に舞うことで部屋の至る所にカビが生えてしまいます。大変かとは思いますがペットの抜け毛はこまめに掃除をするようにしましょう。

1-3.  ペット周りの防カビには次亜塩素酸水がおすすめ

ペットが過ごす空間やペットが直接触れる物のカビ予防には次亜塩素酸水がおすすめです。次亜塩素酸水にはカビの除菌効果に加え消臭効果もあります。除菌力は非常に高いですがペットのいるご家庭にも使いやすいアイテムです。

消毒用エタノールでのカビ取りはペットがアルコール中毒になる恐れがありペットがいる空間では使うことができません。ですが次亜塩素酸水はカビの除菌効果も非常に高く水に分解されるため、比較的安全性が高いのが魅力です。

実際に動物病院やペットショップで除菌・消臭アイテムとして使われています。

2. ペットのカビ対策~おすすめアイテム~

2-1. 空気清浄機

ペットを飼われている家庭であればお持ちの場合も多いかと思いますが空気清浄機は部屋のカビ対策に役立つのはもちろんペット特有の臭いも消してくれます。空気中に舞うホコリやペットの毛、カビの胞子を吸引してくれる優れたアイテムです。ただし、こまめにフィルターのお手入れをして内部にホコリや汚れを溜めないようにしましょう。

2-2. ペット用掃除機

ペットの抜け毛を掃除するのに掃除機を使っている方がほとんどかと思いますが、ローラーに毛が絡まってしまいうんざりした経験はないでしょうか。あまり種類は多くありませんがペット用の掃除機を活用するのも1つの方法です。高い吸引力があり毛が絡みにくいつくりになっています。

もちろん、家庭用の掃除機でも構いませんが、吸引力が高くハンディタイプとしても使えるものがいいです。家具の隙間に入り込んだ抜け毛の掃除がしやすくなります。ただし、掃除機を使ってペットの抜け毛を掃除する際には、使用後は毎回必ず吸い込んだ毛を捨てるようにしましょう。毛やホコリをそのままにしておくと掃除機内にカビが生えてしまいます。

2-3. ペット用次亜塩素酸水

先ほど、ペット周りのカビ予防には次亜塩素酸水がおすすめである、とお伝えしましたがどれがいいのか分からないと思う方もいるかもしれません。そんなときはペット用の除菌消臭剤として次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)がペット用品を扱うお店や通販サイトで販売されていますのでそこから購入してもいいでしょう。

3. 室内にカビが生える要因

ペットをカビ被害から守るためには、そもそもなぜ室内にカビが生えてしまったのか、その原因を探る必要があります。カビは、湿度65%以上で温度0~40℃(生育最適温度は25~28℃)、そして栄養源と酸素があると発生します。カビが生えてしまった部屋にはこれらの条件が揃う要素があったと考えられます。具体的には次のような原因があります。

3-1. 掃除・換気が不十分

カビはあらゆる有機物を栄養源にしますが、中でもホコリは大好物です。ホコリ1g中には1万~一千万程度のカビがいると言われています。掃除が不十分だとカビも増えてしまいます。また部屋の換気不足も湿気を溜めてしまうことでカビにつながります。

3-2. 部屋に物が多い

どんなものでも栄養源にしてしまうカビにとって物が多い部屋は格好の生育場所です。部屋に物が多いと掃除が行き届かないだけでなくカビに栄養を豊富に与えてしまいます。物が多く通気性が悪くなってしまうこともカビの生育を加速させてしまいます。

3-3. ペット自身の抜け毛には大量のカビが付着している?!

カビからペットを守りたい、と思っていてもペット自身がカビの発生原因になってしまうこともあるのです。ペットの種類や時期によってペットからはおびただしい量の毛が抜け落ちます。

このペットの抜け毛には大量のカビが付着しています。実際、ペットを飼っている家庭の室内塵中には、飼っていない家庭に比べて数倍のカビが付着しているという報告も。ペットの抜け毛にカビが付着し、さらに抜け毛そのものを栄養源にすることができるためペットのいる家庭の室内にはカビの胞子が大量に浮遊しているのです。

3-4. 一階北側の部屋にだけカビが生えている

他の部屋は何ともないのに一階の北側の部屋にだけ集中的にカビが大量発生することがあります。実は北側の部屋は他の部屋よりもカビが生えやすいです。

これは日当たりが悪く日光による殺菌効果が得られにくいことが原因と考えられます。さらに、地面からの湿気の影響を受けやすい一階はよりカビが生えやすくなります。もし、ペットが普段過ごしている部屋が北側である場合はカビの被害に合いやすいと考えた方がいいでしょう。

4. ペットがカビ被害にあったらどうなるの?

カビはペットにさまざまな悪影響を与えてしまいます。ペットがカビに侵されると感染症にかかってしまうことがあります。この感染症はカビに触れたり舐めたりすることで発症します。

発症すると赤みや痒みを伴う脱毛がみられることがあります。また、人間と同様ペットもカビによるシックハウス症候群になることがあります。ペットのシックハウス症候群はなかなか気が付きにくいですが、もしご自身やご家族にシックハウス症候群を疑う症状が現れたらペットもかかってしまう可能性があるため、早めに医療機関で診てもらうことをおすすめします。

ペットは、カビをはじめとした環境の影響を受けやすいため、早急にカビ取りをし再発を防ぎましょう。

ハーツクリーンでは、安全性を追求して独自開発した薬剤を使用しております。赤ちゃんや持病のある方、ペットなどのいるご家庭からも多くの相談を頂いております。自力では難しい場合や、カビの範囲が広がっている場合には、お気軽にご相談ください。

5. まとめ

今回はペットをカビから守る方法についてお伝えしてきましたがまとめると、

● 部屋にカビが生えたら、消毒用エタノール・次亜塩素酸水・酸素系漂白剤・塩素系漂白剤・無水エタノールのいずれかを使ってカビ取りをする。

● ペット周りの除菌には次亜塩素酸水がおすすめ。消毒用・無水エタノールはペットがアルコール中毒になる可恐れがあるためペットの周辺では使わない。

● 空気清浄機やペット用掃除機、ペット用次亜塩素酸水などを使ってペットをカビ被害から守ることができる。

● 室内にカビが生える原因には掃除・換気不足に加え、ペットの抜け毛がカビの栄養源になっていることが考えられる。

● ペットがカビに触れたり舐めたりすると感染症になることがある。

となります。普段から掃除と換気をこまめにおこないカビの発生を防ぎましょう。そしてペットの抜け毛対策もしっかりおこない、ペットがカビの原因にも被害者にもならないようにしていきましょう。

■関連記事■エアコンのカビはペットの健康にも影響があるの?!

<参考>

濱田信夫 『カビの取扱説明書』 2020 角川書店

文部科学省 カビ対策マニュアル

中村信吾 桑原征宏ほか 『細菌・ウイルス等微生物に対する次亜塩素酸水の効果とその活用』 防衛医科大学校雑誌