花粉が気になる季節にカビを防ぐ換気方法

カビを防ぐために、窓を開けたり換気扇を回すなど、換気はとても重要です。換気をすることで、空気の流れを作り、湿気を取り除いたり、カビの栄養源となるホコリなどの蓄積を防ぎます。

しかし、少しずつ空気も温かくなる春先、新緑が芽吹き、温暖な気候になるのは嬉しいのですが

「毎年、この季節は花粉が気になる!」

という方も少なくないのではないでしょうか。窓を思いっきり開けて換気をしたいものの、花粉が部屋に入ってくるのも気になりますよね。

かといって、毎日閉め切って、換気をしないでいるとカビ発生のリスクもあります。

そこで、この記事では、花粉が気になる時期に換気を行いカビを防ぐ方法をご紹介します。

花粉の飛散量が多くなる時期

花粉は、季節を問わず飛散しています。その中でも特に春先がスギやヒノキの花粉が飛散ピークを迎えます。

近年では天気予報でも、花粉飛散情報が共有されるくらい、花粉は日本にとって、重要な情報ですよね。

お住いの地域によって違いはありますが、一般的に、スギは1~5月、ヒノキは2~5月ごろに飛散のピークを迎えます。樹木の花粉は、数百km飛ぶものもあるため、都心で清潔をしていても花粉の影響を受けることがあるのです。

また、人によっては春先のスギやヒノキよりも、秋頃のブタクサが気になる方もいるでしょう。

その場合にも、換気をしたいが花粉が気になるという悩みを持つ方が多いようです。

花粉数は時間単によって変わる?!

春、温かくなったら常に花粉が飛散しているというイメージかも知れませんが

実は、天候や時間帯によって飛散量が違います。

環境庁の「花粉症マニュアル」によりますと、花粉数は12~15時の日中頃にかけてピークを迎え、夜や早朝には落ち着いていくようです。

花粉の飛散量が増えるとき

また、雨の日や湿度の高い日も比較的落ち着き、天気の良い晴れた日には飛散量が増えると言われています。東京都福祉保健局の花粉情報によりますと、花粉はこのようなときに飛散量が増えるようです。

  • 気温が高いとき
  • 雨天の翌日で天気が良いとき
  • 風が強く晴天で乾燥した日

この条件って、お洗濯日和とも重なるので、カラっと晴れて洗濯したいというときに花粉が飛ぶのは辛いですよね。つまり、春の晴れた日中頃に花粉が舞いやすくなるというわけです。

これらの時間帯や天気の日に窓を全て開けて換気をすると、花粉が家の中に入ってくる恐れがあります。そのため、換気を行う時間を選ぶことも、花粉が気になる時期の換気方法として重要なポイントです。

花粉の気になる季節に換気を行うコツは?

春ごろに飛散する花粉の勢いを止めることは難しいので、時間帯や機器などを使って換気方法を工夫していきましょう。

①窓を開けて換気をするなら朝方

換気をするのであれば、飛散量の比較的少ない朝に行うと良いでしょう。

朝起きてそのまま窓を開けて10分程度で閉めることで、換気を行っていきます。その際も窓を全開にせず、複数の窓を10㎝ほど開けて換気をします。

②レースカーテンはそのままで換気をする

窓を開けて換気をする際に、一般的にはカーテンを開けて行いますが、花粉の気になる季節にはレースカーテンをそのままにして、少しでも花粉が室内に入るのを防ぎましょう。

③空気清浄機を活用する

窓を少しでも開けると花粉が入ってきて辛い方は、花粉除去機能のある空気清浄機を活用するのも良いでしょう。その際、フィルター掃除はこまめに行ってください。

④サーキュレーターや扇風機を活用する

また、部屋の中の空気を循環させるという意味ではサーキュレーターや扇風機を設置して、通気性を上げるという方法もおすすめです。

風呂やトイレ、倉庫や地下室の空気循環にも活用できます。

また、充分に換気ができない場合には、カビを防ぐためにフローリングワイパーなどを使って、部屋の四隅に溜まってしまうホコリを取り除いてカビの原因を取り除きましょう。

⑤換気扇にフィルターを付ける

お風呂などの換気扇から、外の花粉が入ることがあります。花粉の気になる時期はフィルターを取り付けて花粉を防ぎましょう。

寝具の乾燥にはふとん乾燥機を使おう

また、番外編ですが、布団やシーツなどの寝具の日干しやお洗濯もカビ予防として非常に重要なのですが、この時期は布団を干すと花粉が付着するので、なかなか干せない...という方もいることでしょう。

このような場合には、ふとん乾燥機を活用して、湿気やすい布団を外に干さずに乾燥させましょう。もしも浴室乾燥機があればシーツや洗濯物は、これらを活用して、乾燥させるのも1つの方法です。

また、花粉が気になる方は、外出時の衣類選びも重要です。ウール素材の衣類には花粉が付着しやすいため、この時期は綿や絹素材の衣類を着て外出すると良いでしょう。

また、マスクを着用し、帰宅時には玄関に入る前に上着を手ではらうなどし、花粉をなるべく家に入れないようにしましょう。

玄関や窓際の掃除もしっかりと

外から家に花粉が侵入するのを防ぐために、玄関や窓際のお掃除もこまめに行いましょう。また、バスマットやラグマットも掃除機をかけ、定期的に洗濯することで付着した花粉を除去するようにしましょう。

まとめ

春頃は、花粉の飛散量がピークを迎えるため、花粉をなるべく室内に入れたくない方は、換気を行う時間を早朝にする、空気清浄機を活用するなどして工夫しましょう。花粉は

  • 気温が高いとき
  • 雨天の翌日で天気が良いとき
  • 風が強く晴天で乾燥した日

このような日に飛散量が増えますので、2~5月ごろは天気予報もこまめにチェックしましょう。

カビ予防には、換気が必要不可欠ですが、換気で花粉を室内に入れたくない!という方は、換気時間と天気をチェックして換気をするタイミングを工夫し、こまめな掃除やホコリの除去を行うことでカビを防いでいきましょう。

【参考】

環境庁「花粉症マニュアル」

東京都福祉保健局「東京花粉飛散情報」