カビの発生要因

今回の記事ではカビの繁栄に必要な要因はなんなのか?これについてお話していきます。

◆目的
・カビが繁栄する為の4つの要因
・要因①酸素
・要因②水
・要因③栄養源
・要因④温度
・まとめ

カビが繁栄する為の四つの要因
カビが繁栄するのに必要な4つの要素を上げるとするならば、
「酸素・水・栄養源・温度」
この4つが最も適当な解答になります。
(酸素を必要としない嫌気性のカビも存在しますが今回は除きます)
つまり人が好む場所はカビも好みやすい場所であると言えるでしょう。
無論、一部の種においては酸素がいらない環境を好むものや、乾燥した場所を好むもの、湿気や塩気を好むものが存在します。
しかし今回の記事においては最も人と生活する環境が重複しやすい種類の繁殖要因について触れていこうかと思います。

要因①酸素
カビは人間と同じように酸素を用いた呼吸をする事で、生命活動を行っている生き物です。人間より少ない量の酸素でも生きることはできますが、一定以下まで減らされると生命活動に支障が現れ、やがて活動を停止します。
この生存戦略を利用した防カビ方法がお餅やお菓子の袋に入っている脱酸素剤ですね。
しかし酸素が無いと困るとは言いつつも、人間が必要とするレベルの酸素はいりません。ごく僅かな酸素で十分に生活が出来ます。その為家の隅や、家具の隙間など酸素が少なそうな場所でも十分に繁殖する事が出来ます。
つまり酸素を対象とした対策は空間を窒素等で満たした上で完全密封するか、真空パックなどに詰めるなどの対策法しかありません。

しかし現実的に考えて家の中で酸素対策を行う事は非常に難しいかと思います。その為4つの要因の中で優先順位は1番下となります。

要因②水
カビだけでなく、ほぼ全ての生き物が生命活動を行う上で水を必須としています。
カビが生える場所と水の関係ですが、主に水をよく使う場所、乾きづらい場所、結露が起こりやすい場所、雨漏りが発生する場所等が挙げられます。また一見乾いている様に見えてもカビが生える場合があり、よく靴、鞄、本などにもカビは発生します。
 この水に関する要因を根絶するのは本当に難しく、ひとが吐く息にも水蒸気が多量に含まれますし、風邪対策や喉の潤いの為に付ける加湿器などによっても室内に多くの水が存在します。
また家を構成する木材自体が水分を吸収していてもその場所はカビたちにとって絶好の環境となります。つまり、掃除や、定期的な換気は家に住む上で最も簡易的で有用な防カビ手段となります。
『カビのある所に水あり』
家の中でのカビ対策と考えた場合、一番大切なことと言っても過言では無いでしょう。

要因③栄養源
カビは食べ物を消化し吸収することで栄養源を得ています。この食べ物とは、植物由来のもの(木、紙など)、動物由来のもの(皮脂や虫の死骸など)、または人が作り出したもの(料理や化学合成品など)等、ありとあらゆるものを栄養源とします。
そして繁殖に必要な栄養源の量は人から見て微量な量でも十分に繁殖する事ができます。
つまりカビにとっての栄養源は室内であればそこら中にあると言っても過言ではありません。
炊事場等にカビが繁殖しやすいのは要因②・③が十分に存在するからだと言えるでしょう。
そう言ってしまうと掃除をする事に意味はないような気もしますが、根絶は難しくても予防や抑制するという意味では十分な効力を発揮します。また掃除をすることでカビの早期発見にも繋がります。早期対策を行う事でカビが繁殖しにくい家づくりに繋がります。

要因④温度
カビにとっての温度は人にとっての温度の感覚と同じで、20~30℃辺りの温度帯を好むものが多いです。しかし30~40℃辺りでは成長が抑制され、それ以上高くなると発生すら容易に出来なくなります。一方で低い温度では-7℃付近でも生える物がいますが、多くの場合は0℃前後という認識でいいかと思います。つまり要因②同様に好む環境が人と似ている為、温度を利用したカビ対策は難しいといえます。

まとめ
今回はカビが繁栄する上で必要な4つの要因について説明しました。
こう考えると家に住むカビは人のお陰で反映できていると言っても過言では無いかもしれません。それでも対策方法はあります。まずは定期的な掃除です。そして家の発生源を探し早期発見・早期根絶することで、増殖を防ぎます。そしてカビの発生を防ぐ最も効果が大きい方法が、湿度管理です。カビは湿度60%以下では活動を停止するため、生えにくくなります。
定期的な掃除・早期発見早期対応・除湿器を用いて、湿度コントロールの徹底の3つを守るだけで相当な効果が期待できます。

◆参考文献
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