シロアリの発生しやすい家と対策

家の中に潜み私たちの住環境を蝕んでいくシロアリ。巣ができてしまいシロアリがどんどん繁殖していくことで家の耐久性が著しく下がってしまうことも。

そこで、今回はそんな恐ろしい害虫”シロアリ”の生態と対処方法をお届けしたいと思います。

シロアリとはどんな生き物?!

シロアリはアリの仲間だと思う方も多いと思いますが、実はアリとは全く違い、ゴキブリに近い昆虫で、女王、王、副女王、副王、働きアリ、兵アリなどの階級があり、それぞれに仕事を分担して集団生活をしています。

シロアリは地中や地面近くの木材などに巣を作り、そこに多いものでは10万匹以上が住んでいます。

巣になってしまった木材は食いあらされてボロボロになり、最悪のケースでは倒壊することもあります。

日本には約20種類のシロアリが生息していますが、建築物を加害するシロアリは

  • ヤマトシロアリ
  • イエシロアリ
  • ダイコクシロアリ

などの3種です。

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悩むA子

危害を加えるシロアリって、3種類もいたのね

シロアリが好む家とは?!

暗くて風通しが悪く温暖で湿気のある場所を好み、木造建築物などを加害します。

シロアリは雑食性で、木材だけでなく紙類、プラスチック、ゴム、皮革、スチロール樹脂の建材、ケーブル、電線や動物の死骸などありとあらゆるものを加害します。

特に建物の断熱材として、発砲スチロールや発砲ポリウレタンはシロアリが特に好んで加害する傾向があります。

加害しないものはガラス、石、金属などですが、金属は比較的柔らかいアルミや鉛などは加害されることもあります。

シロアリが発生しやすい場所

シロアリは比較的弱い昆虫で、湿った環境でないと生きていくことができません。外にはシロアリを餌食とする昆虫もいます。

ですので、外敵と乾燥から身を守るため家屋に侵入してくるのです。

ヤマトシロアリは、浴室、台所、洗面所などの水をよく使う湿ったところに発生することが多いです。また、床下に被害が出ることが多く、建物上部に被害が及ぶことはほとんどありません。ヤマトシロアリは水を運べないので、乾燥した木材を加害することはありません。

これに対しイエシロアリは、水を運ぶ能力があり、家屋から家具のほかに建物下部だけでなく柱や壁を伝って二階や屋根裏など建物全体に被害が及びます。

ダイコクシロアリは、建物のほかにピアノ、ステレオ、家具などの乾材に加害します。

シロアリとカビの関係

シロアリは暗くて湿気が多く風通しが悪い場所を好みます

カビが生える環境も同じような環境なため、カビが生えるということは、シロアリが好む環境ということにもなります。

しかしカビ対策をすればシロアリ対策にもなるかというと、カビが生えていないからといってシロアリが発生しないというわけではないのです。

というのも、イエシロアリは水分を運ぶことができるため、乾燥した場所にも巣を作ることができます。

シロアリ駆除用の薬剤には木材の防腐、防カビ成分が配合されたものもありますので、シロアリ対策と防カビ対策を併行して行うのがおすすめです。

シロアリを発見してしまったら?!

被害の早期発見が大切です。日常生活で発見できるシロアリは羽アリだけです。

家の中で羽アリが発生した場合、シロアリの被害を受けているはずです。

室内で羽アリを発見したら窓やドアを閉め、何処から羽アリが出てきているのかを確認します。

羽アリは市販の殺虫剤やお湯をかけても駆除することができます。

シロアリを駆除する方法

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悩むA子

自分でシロアリの駆除は難しいのかしら?!

薬剤によって駆除するのが最も確実です。

薬剤による駆除は木材処理と土壌処理によって行われ、木材処理では薬剤を木材に吹き付けたり、塗布します。土壌処理ではシロアリが侵入するおそれがある箇所の土壌を薬剤で処理しておき、接触毒作用で死滅させる駆除法です。

シロアリを駆除する場合には、巣そのものの駆除が必要です。巣の発見には専門的な知識や技術が必要となるため、素人には難しい場合があります。そのため、シロアリ駆除の業者に依頼するのがおすすめです。

素人でもできる駆除法としては、市販の殺虫成分が入ったスプレー剤などがあります。

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しかし、これは直接シロアリに噴射して使用するものですので巣にいるシロアリまで駆除することができません。

このほかに、毒餌を食べさせて死滅させるタイプの駆除剤などもあります。

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シロアリの発生を予防するには?!

侵入が予測される部分(玄関など)への薬剤による予防は有効となります。さらに家を建てる前であれば、点検可能な家屋の構造が最も重要です。

シロアリは湿った環境を好むため、雨漏りや漏水があればすぐに修理し、壁やタイルにひびが入っていないか確認して隙間があれば埋めるようにしましょう。

建物の断熱材としてはガラス繊維が最も耐蟻性が強いです。

建物の基礎は30㎝以上の高さがあるとシロアリの侵入防止になります。

シロアリの習性を考慮し、光を取り入れたり、風通しを良くして湿った環境にならないようにするなど、シロアリが生息しにくい環境にすることが大切です。つまり、窓を開けての換気やこまめな掃除がとても大事だということです。

まとめ

シロアリが発生しやすい環境は「湿気」や「ヒビ」など風通しの悪く破損した場所、また雨漏りや漏水なども原因となります。その為に、家の小さな故障や破損は早めのうちに修理するなど対処することがシロアリ予防のポイントとなります。

また、シロアリの自力での駆除は難しいので、もしも羽アリなどを何度か発見した場合にはプロの業者に相談してみることをおススメします。

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<参考文献>

・朝倉邦造『都市害虫百科(普及版)』2012年、朝倉書店

・工藤美也子『調べよう!身近な害虫図鑑①ハエ、ゴキブリなど』2013年、汐文社

・神谷忠弘『アナタの住まいは大丈夫?!これで安心!シロアリ対策』2010年、エクスナレッジ

・日本家屋害虫学会『家屋害虫事典』1995年、井上書院

・荒川民雄『シロアリはホウ酸でやっつけなさい!』2013年、住まいの学校

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