帽子に生えたカビを取り除く方法とは?!

クローゼットにしまっていたままの帽子を引っ張り出したら、なんとカビだらけになっていた!!!

突然のトラブルにお困りではありませんか?帽子は衣類の中でも特にカビが生えやすく、そして普段もなかなか洗うことがないもの…。帽子にカビが生えてしまった場合、自分で落とすことはできるのでしょうか?

このようなトラブルと疑問を解決するために、今回は、帽子に生えてしまったカビの取り方と、今後の帽子のお手入れについて、くわしくご紹介していきます。

自分で帽子のカビは落とせる?

帽子にカビが生えてしまった場合、クリーニングに出さず自宅で落とすことはできるのでしょうか?まずは、どのような帽子のどんなカビであれば自分で落とすことができるのか、以下をチェックしてください。

手洗いできる帽子かどうか

カビが生えてしまった帽子は、どういった素材のものでしょうか。やわらかな布の帽子だったり、キャップなどであれば、手洗いが可能です。しかしながら、フェルト生地の帽子というのは自宅で洗濯することが難しいため、カビが生えてしまったら諦めるしかないことも

また、フェルトに関連し、麦わらなどの天然素材で作られているものは特にカビの温床となりやすいです。しかし、そういった天然素材の帽子は一般的なカビの取り方では帽子を傷めてしまう可能性もあるので、クリーニング店への相談をおすすめします。

黒カビを落とすのは難しい

帽子に生えたカビは何色でしょうか。白っぽくてふわふわとしたカビであれば、自宅できれいに落すことができます。反対に、もし黒っぽい斑点状のカビが生えているのならば、落とすことは難しくなってきます。

なぜならば、黒カビは色素を持っており、それらが帽子の素材に根を貼ることで落とせないシミができてしまうのです。白カビと同じ対処をし、表面上のカビを落とせたとしても、素材にできたシミは落ちないことがほとんどです。

以上の点を踏まえ、この記事では「手洗いできる帽子のカビの取り方」をじっくり解説していきます!

帽子に生えた白カビの落とし方

それでは、最初に手洗いできる帽子の白カビの落とし方を解説しましょう。手洗いできる素材とはいえど、帽子の洗濯表示を確認した上で作業をおこないましょう。

用意するもの

  • 使い捨てのマスク
  • 使い捨てのゴム手袋
  • 目を保護するゴーグル
  • 50℃程度のお湯
  • 洗面器やボウル
  • 掃除用の歯ブラシ
  • 酸素系漂白剤(粉末がおすすめ)
  • バスタオル
  • 干す時に使うザルボウルやペットボトル

白カビを落とす手順

  1. マスクとゴム手袋を着用する
  2. 50度のお湯に酸素系漂白剤を混ぜ、漂白液を作る
  3. 帽子を沈ませて押し洗いする
  4. 特に汚れが溜まりやすいところは、歯ブラシなどで優しくこする
  5. そのまま1〜2時間、漬けおきする
  6. 漂白液を捨てて、ぬるま湯で何度か押し洗いする
  7. バスタオルにくるんで、ポンポンと優しく叩きながら水気をとる
  8. 型崩れしないよう、ザルボウルやペットボトルに帽子をかぶせ、風通しのよい日陰で平干しする。(※洗濯バサミは跡がついてしまうので要注意)

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帽子に生えた黒カビの落とし方

手洗いできる真っ白な帽子に黒カビが生えてしまった場合、どうしても諦めたくなければ以下の作業をおこなってみてください。ただし、使用する塩素系漂白剤によっては素材を傷めつけてしまう場合もあるので、衣類用の洗剤を用意しましょう。また、使用前には目立たない部分でテストしてみると安心ですね。

用意するもの

  • 使い捨てのマスク
  • 使い捨てのゴム手袋
  • ぬるま湯
  • 洗面器やボウル
  • 衣類用の塩素系漂白剤
  • バスタオル
  • 干す時に使うザルボウルやペットボトル

黒カビを落とす手順

  1. マスクとゴム手袋を着用する
  2. 洗面器やボウルに帽子を入れ、黒カビが生えている部分に漂白剤を少量垂らす
  3. そのまま3〜5分ほど放置する(※漂白剤の使用方法に従う)
  4. ぬるま湯で押し洗いする
  5. バスタオルにくるんで、ポンポンと優しく叩きながら水気をとる
  6. 型崩れしないよう、ザルボウルやペットボトルに帽子をかぶせ、風通しのよい日陰で平干しする。(※洗濯バサミは跡がついてしまうので要注意)

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カビが生えてしまった原因

そもそも、どうして帽子にカビが生えてしまったのでしょうか?実は、帽子にカビが生えやすいのには、カビが増殖する好条件が深く関係しています。

帽子に生えるカビが一気に増殖するのは、

  1. 多湿
  2. 快適温度
  3. 栄養

という条件がそろったときです。これを、着用後の帽子に当てはめると、いかに帽子にカビが生えやすいのかよくわかります。

  • 多湿 → 汗をかいて蒸れた状態
  • 快適温度 → 室温がカビにとっても快適
  • 栄養 → 汗や皮脂、フケ、整髪剤などの汚れがカビのエサになる

特に、お子様はよく汗をかき、外で遊んだ時にくっついた汚れもそのまま持ち帰ってきます。長時間かぶって蒸れた帽子をそのまま置いておくと、目に見えないカビが少しずつ増殖していることも…。

また、帽子の種類によっては型崩れを防ぐために糊が使われていますが、その糊の吸湿性がカビを生やす原因になることもあり、手入れが欠かせません。帽子は、洋服のように着用した後に毎回洗うことのないものだからこそ、日々清潔に保てるよう気づかうことが大切です!

帽子は日々のお手入れが重要

帽子にカビを生やさないためには、日々のお手入れがなにより大切だということをご理解いただけたでしょうか?それでは最後に、どのような手入れをおこなえばいいのか、具体的な対策をご紹介していきます。

ホコリや汚れを落とす

着用後の帽子の表面には、屋外で付着したホコリや汚れでいっぱいです。帰ってきたらまずは、衣類用のブラシでチリや砂埃をはらってあげたり、ガムテープや粘着テープ(コロコロ)などでしっかりと汚れを取り除くようにしましょう。カビは空気中にも存在しているため、「カビを除去する」というよりは「カビが増殖しないよう清潔に保つ」というイメージを持っておくといいですね。

除菌スプレーを吹きかけてよく乾かす

帽子に付着した汚れを取り除けたら、衣類用の除菌スプレーを吹きかけましょう。このとき使うスプレーは、きちんと「除菌効果」のあるものを選ぶのがポイントです。また、スプレーを吹きかけたあと、しっかりと乾燥させなければスプレーした意味がありません。すぐにクローゼットや収納にしまうのではなく、フックなどにひっかけて内側もよく乾燥するまで置いておきましょう。

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夏場やシーズン後にはこまめに手洗いをする

汗をよくかいて蒸れやすい夏場や、毎シーズン後にはこまめに手洗いすることをおすすめします。

普段の手洗いにも、この記事の「帽子に生えた白カビの落とし方」でご紹介した作業を活用することができます。カビを落とすためではない時の手洗いは、「酸素系漂白剤」ではなく「おしゃれ着用の中性洗剤」を代用することで日々の汚れをさっぱり落とすことができます。大切な帽子を長持ちさせるためにも、ぜひこまめなお手入れを心がけてみてくださいね!

■関連記事■自転車のヘルメットにカビが…!正しいカビ取りとカビ対策を解説

まとめ

帽子はあらゆる衣類のなかでも特にカビが生えやすいアイテム。そのため、長持ちさせたい帽子は日々のお手入れをしっかり行うことが大切です。また、帽子に生えてしまった白カビは、酸素系漂白剤を利用した手洗いでキレイに落とすことができます。手洗いの難しい帽子であれば、まずは一度お近くのクリーニング店に相談してみましょう!

カビ取りのプロに無料相談

クリーニングへ出すことを検討する場合、以下の記事も参考にしてくださいね。

【関連記事:カビの生えた衣類はクリーニングで落とせる?!出す時の注意点とは?!】

ガス滅菌による衣類の防カビコーティング

また、ガス滅菌をもちいた特殊な技術によって、帽子や衣類・小物類をまとめて”ガス滅菌カビ取り”するという方法もあります。カビの再発予防にもなりますので、大切な帽子を処分する前にご相談ください。

ライター:こいずみきょん

東京で猫と暮らすWebライター本と映画をこよなく愛し、酒場に生きる。趣味はカフェ巡りと、京都ひとり旅。https://twitter.com/___kkk0518