密室キケン!トイレの黒カビを除去する方法と注意点
壁紙の種類やトイレの環境によって、白い壁にびっしりと黒カビが生えることがあります。

カビが生えることが当たり前になると、そのまま放置しがちですが、放置が原因で部屋中にカビが広がり、カビ毒による健康障害を引き起こすリスクもあります
こちらの記事では
- トイレにカビが生える原因と対策
- 効率的にトイレのカビを取る方法
- トイレの黒カビの色素まで取り去る方法
- トイレの黒カビを除去する際の注意点
について知ることができます。
目次
トイレの壁に黒カビが生える原因とは?!

上の記事にもありますがトイレにカビが生えやすい理由として、カビの生息条件である
- 湿度
- 酸素
- 栄養素
の条件がそろいやすいことにあります。水回りはどこもカビが生えやすいですが、特に密室になりやすく、かといってお風呂のように毎日水ですすいで掃除するわけでもないトイレは、空気や汚れが停滞しやすく、その結果カビが発生しやすくなります
特にカビが発生しやすいトイレの条件とは?!
カビは湿気が多く日当たりの悪い場所を好みます。例えば...
- 3F以下や地下
- 通気性のよくないところ
- 清掃が定期的にされていない
このような条件が重なるトイレは、カビの栄養源がたくさん残って、湿度も高くなりやすいためカビがより発生しやすくなります。
皆さんのお家のトイレの条件に当てはまる項目はありますか。もし当てはまった場合には、通気性をよくすることや清掃など対策するようにしましょう。

実際に、壁一面にカビが広がると自力で除去するのは非常に大変です。体力・労力ともに消耗します。このようになる前に早めに対策することが大切ですが、もしもカビが生えてしまった場合の対策方法を以下で解説していきます。
トイレの壁に生えた黒カビを除去する方法
まず、トイレの壁にカビが生えた場合に除去するには大きくわけで3つの方法があります。

- 重曹水
- アルコール
- 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系のカビ取り剤)
市販の「カビ取り剤」は③の次亜塩素酸ナトリウムに分類しておきます。
それぞれの特徴として、重曹水は
「100ccの水に重曹を小さじ1杯分加えた重曹水」を作ってスプレーし、除去するという方法です。

また、アルコールは薬局などで売っているスプレータイプの消毒用エタノールを噴射して
、取り去る方法です。
重曹と消毒用アルコールは、表面に生えたカビを除去することは可能ですが、カビの色素を漂白することはできないため、色素沈着が起きている場合には、次亜塩素酸ナトリウムを使います。
黒カビの色素を除去したいなら次亜塩素酸ナトリウム

トイレに“黒カビ”がびっしり付着しており、この黒カビの色素を除去するためには次亜塩素酸ナトリウムを使って除カビしていきます。
では、手順や注意点含め、見ていきましょう。
実際にトイレの黒カビ除去手順
準備するもの

- ゴム手袋
- マスク
- 汚れても良い長袖・長ズボン
特に漂白効果のある次亜塩素酸ナトリウムを使用しますので、漂白剤が付着しても大丈夫な衣類を着用します。また、塩素剤は大量に吸い込むとキケンですので、マスクを着用し皮膚を守るためにも「手袋」を着用します。
ちなみに、天井近くのカビを除去する場合は、カビの胞子が付着する恐れがありますので、使い捨ての帽子やシャワーキャップなどを着用しても良いと思います。
また、壁も一度次亜塩素酸ナトリウムを端に少し付けて、壁自体の色が脱色されないかもチェックしてみてください。
トイレに生えた黒カビ
最初はこんな感じに室内全体にカビが生えていました。

①薄めた次亜塩素酸ナトリウムを壁に塗布し、パックする

バケツに水を加え、次亜塩素酸ナトリウムを適量に薄め(ラベルに濃度は記載しています、そちらを参考にしてみてください)雑巾もしくはペーパーに次亜塩素酸ナトリウム水を湿らせます。
絞って、壁に塗布し、ラップなどでパックして10~30分ほど放置します。
②カビをふき取り乾燥させる

その後、パックを取り外して布やキッチンペーパーなどでカビをふき取ります。
(黒カビの色素が消えない箇所は次亜塩素酸ナトリウムを直接塗布します)
その後、乾拭きをして薬剤をしっかりとふき取り、乾燥させて終了です。

↑こんな感じで、次亜塩素酸ナトリウムを塗布してふき取った後は、黒カビも綺麗に除去できています。
注意!トイレのカビ取り中はとにかく換気を!

さて、実際にカビ取りをしていると、気分が悪くなることがあります。
理由は、換気不足により、カビ取り剤使用時に揮発するガスを吸い込み続けたことによるものだと考えられます。カビが広がったトイレ内など個室の除カビをする際にはしっかりと換気を行い、休みながら行うようにしましょう。
カビ取りのプロより
「カビ取り中に塩素ガス中毒で運ばれるケース」もよくあります。特に、今回のトイレのようにトイレの壁全体にカビが広がっている場合には、ついカビを取ることに集中し換気を忘れてしまうケースも多いようです。皆さんも、密室でカビ取りをする際には換気にはくれぐれも注意してください。
また、あまりにもカビの範囲が酷いときには無理せず”カビ取りの専門家”に依頼しましょう。体調を崩すことや再発して同じ作業を繰り返す手間を考えたら賢明な判断だと思います(と、実際に倒れかけて思いました)
トイレのカビ取り注意点
- しっかり換気しながら除カビする
- ドアは開放した状態でカビ取りを行う
- 広範囲に及ぶ場合は時間を5分ずつに区切る
- 天井や壁の上の方など、届かない範囲に及ぶ場合はカビの専門業者に委ねる

実際に広範囲のカビを一人で除去しようとすると、カビ取り剤によって気分を害するなど、リスクもあります。くれぐれも体には気を付けて、しっかりと換気を徹底して行いましょう。
まとめ
トイレの黒カビを除去する際、狭い範囲やまだ色素が沈着していないときには
- 重曹
- 消毒用アルコール
での除去がおススメ。しかし、広範囲に広がりカビ色素が付着している場合は次亜塩素酸ナトリウムが使います。その際には、しっかりと換気を行い、外気と循環を行いましょう。
自分で除カビしても、カビが再発してしまった、カビの範囲が広すぎて手に負えない場合にはカビ取り業者にご相談ください。
